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【CEO数珠繋ぎインタビュー3】『原動力』は子どもたち。プロ講師として輝く桐生純子代表〜前編〜

人材育成のコミュニケーショントレーニングのプロ講師として、様々な企業から人気の「株式会社Feel Communication」桐生純子代表取締役。女性支援に力を入れている桐生代表の原動力や、自身の失敗談などを交えコミュニケーションの大切さについて語って頂きました。

Q、経歴と起業した経緯

桐生:講師歴は25年以上です。20代から講師をしていましたが、当時はまだ「講師業」という言葉がない時代でした。職業柄、人前に出たり教えたりするのが好きだと思われがちですが、実際は全くの逆なんです。私は今でいう「コミュ症」で人と目を合わせて話すこともできないくらい自分に自信がなく、自分を出すのが苦手な子ども時代でした。

大学卒業後の進路にも悩みました。そんな私の転機になったのが就職した会社を結婚退社後、子育て中に出会った『コミュニケーショントレーニング』でした。当時は「コミュニケーションを学ぶということ=悩みや家族の問題?」と周りにびっくりされる程、社会的にもメジャーなことではありませんでした。それでも自分が成長できる何かを学びたいという気持ちだけで、コミュニケーショントレーニングに飛び込みました。今でいう「自分磨き」ですね! 資格取得したものの「人前で話すことはしない」とセミナー卒業式で宣言して、周りから驚かれました(笑)。しかし、このセミナーを受けていたことを知っている人から「簡単でいいのでレクチャーして!」と言われ、悩みましたがここが今までの自分から変われるチャンスと考え受けることを決意し、お話をすることになりました。この経験こそが今の仕事に繋がっています。

最初の10年は、子育てしながら『子どもの未来を作りたい!』という気持ちでしたので、仕事というよりライフスタイルの一環として活動していました。10年を超えたあたりから企業から声がかかるようになり、最初は戸惑いましたが『私流のお話で良ければ』ということで、お話させて頂くようになりました。私の場合は、セミナーを受けた企業から別の企業へ紹介していただけることが多く『女性のフリーランスが1人でやっているというよりは、バックボーンがあった方が紹介しやすい!』というアドバイスを受けて、周りの協力を得ながら14年前に株式会社にしたという経緯があります。しかし、やっていることは、フリーランスの時と何も変わりません!

“言葉巧みに話しても、人は思い通りに動くわけじゃない”

Q、教育プログラムの内容

桐生:私の教育プログラムは全て子育てがベースになっています。子育ては、思い通りに行かないことだらけじゃないですか(笑)。私自身男の子2人を育てたのですが、その子育てで感じた思い通りに行かない難しさと会社のリーダーに必要なことは似ていると思っています。つまり、人育てなんです。言葉巧みに話しても、人は思い通りに動くわけじゃないということを子育てを通して知り、その経験を教育プログラムに活かしています。私は難しい言葉を使用せず、分かりやすい言葉を使うようにすることで伝わりやすいと思っているので、それを大切にしています。

Q、コミュニケーショントレーニングジムとはどのようなもの?

桐生:4年前に立ち上げたもので、スポーツジムに通うようにコミュニケーションを学ぶ場所です。90分研修や6時間研修などではスキルを手渡すことはできますが、次の成長に立ち会うことができません。私はいつも『スキルはハートの次に来る』ということをお伝えしているのですが、習ったことがハートに届いた時に初めて人は動きたくなるんです。その部分を伝える場所として『コミュニケーショントレーニングジム』を立ち上げました。ビジュアルを使って、目に見えるものとしてコミュニケーションを学べるようにしています。現在7期生になりました!

“聞く!ということの大切さ”

桐生:コロナの流行で、私の思いを届けたい所が変わりました。コミュニケーションでは『聞く・伝える・解決する』という3本柱を学びます。私たちは子どもの頃から学校でも「人の話を聞くことが大切」と教えられる機会が多いですが、本当に話を聞くということを理解している人はまだまだ少ないですね。学校の先生やママ達も日々の忙しさから、本当に聞くということが出来ている人は少ないように思います。しかし、話を聞いてもらった経験のある人は、話を聞いてもらうことで気持ちが楽になることを実感をし救われる事も沢山あるのでこの経験をたくさんしてもらいたいと思います。

私自身が子育て中でもあったので、我が子が大きくなり悩んだときに、真剣に話を聞いてくれる人が1人でも多くいてくれたらいいなという思いで、学んだ事を伝えていかなければと思いました。その思いが、苦手な人前で話すということの「原動力」になっています。実は未だに人前で話すことが好きではないので、皆さんには「人前で話すことは、好きにならなくても出来るようになるから大丈夫!」という話をしています。この世の中にコミュニケーションが大事!と思ってくれる人が1人でも多く増えることを願っています。

小屋畑(インタビュアー):ありがとうございます。子育てしながら新しいことを学ぶ! すごい努力されたんですね。

Q、モットーである「自分を大切にすること」「好きなことを仕事にする」この二つをするために大切にしていること

桐生:「好きなことを仕事にするにはどうしたらよいですか?」というご質問を良く頂くのですが、私は、好きなことは『辞めろと言われても辞められない事』だと思います。まだコミュニケーショントレーニングが認知されておらず、子育て真っ最中だった私がスクールに通うためには、親に頼らなければ通うことができませんでした。周りからは「今じゃなくても」と言われましたが、自分の成長意欲を止めることができませんでした。長い時には8時間スクールにいなくてはならなかったために、親に土下座をして子どもの世話お願いしました。あの頃はまだ「保育園に通う子どもは可哀想」と言われてしまう時代でしたが、私は仕事をしているママは「素敵だな」と思うと同時に子どもはどんどん成長するのになんだか置いて行かれるような焦りを感じていました。
私にとって子育ては『成長に向き合うこと』でしたからすごく楽しかったですね。我が子の成長に触発されるように、私の成長意欲も止められなかった事が、コミュニケーショントレーニングを受講することに繋がりました。子ども時代もママになっても、ママを卒業しても止められない情動を大切にしていたい思いが後の女性支援にも繋がっています。私にとって「ワクワクする瞬間をキャッチする!」ということが大切なことなんです。

小屋畑:素敵なお考えです! 私も今の仕事が好きで「やりたい!」と思える仕事です。

桐生:そこを見つけられた人はすごく幸せだと思います。それを見つけるお手伝いをしたいというのが私の思いです。

桐生純子 プロフィール


みずほ銀行を退職後に、米国プログラムの研修会社で教育トレーナーを経て、それまでの研究と実践をもとに2009年に独立起業。講師歴約30年主宰する「コミュニケーション・トレーニング・ジム(通称:コミュジム)」や「オンラインサロン・ローズガーデン」では、人間力向上を支援する「個人の成長に向き合うパーソナルコミュニケーションレッスン」に力を注ぎ、単なるスキルにとどまらず「気づき」と「感性」を磨くことに力を入れ「自分を大切に生きること」の重要性を伝えている。特に女性の自立・起業支援については情熱が高く「好きなことが仕事になる」をモットーに応援しライフスタイルとなっている。

【多くの人に伝えたいメッセージ】

自分の中にある何かが、自分を一番輝かせてくれることに、本当は誰もが気がついている。

・コミュジムHP
https://kiryujunko.com/

・株式会社Feel Communication HP
https://fcommu.net/

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前編はここまで!後半は近日公開予定です!
お楽しみに~!

ライター・インタビュアー 小屋畑


猫が大好きな30代webライター。
最近は寒くてモコモコ靴下を愛用中。
温かくなる方法を模索中。

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