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ビジネスを決めるベネフィットとは?メリットとの違いやマーケティング活用方法

見込み顧客の獲得をもっと増やしたいと思ったとき
自身の商品・商材のベネフィットをどう伝えるかはまず考えるべきでしょう。
 
意外と、このベネフィットとメリットの違いを明確に答えることが出来る人は少なく
同じ訴求を繰り返してしまっている人は多いので
 
この記事を最後まで読み、しっかりと分けて考えるようになり
自身のビジネスの魅力をユーザーへ届けられるようにしましょう。
 

ベネフィットとは手に入るユーザー体験

ベネフィット(Benefit)とは、直訳すると利益や恩恵となり直訳上ではメリットとの差はありません。
しかし、ビジネスやマーケティングにおいては全くの別物です。
 
ベネフィットの考え方としては
あなたのビジネスで「ユーザーがどんないい体験ができるのか」を考えると分かりやすいでしょう。
 
例えば、あなたが運動用のトレーニング器具を購入するとき、目的はトレーニングを行う事でしょう。
しかし、本当に手に入れたい体験は、
健康になりたいや理想の体になり魅力的になりたい
ではないでしょうか?それがベネフィットです。
メリットとベネフィットの違い

ベネフィットは3種類に分類できる

ベネフィットは主に
 

  • エモーショナル(情緒)・ベネフィット
  • ファンクショナル(機能)・ベネフィット
  • 自己表現・ベネフィット

の3種類に分類することが出来、それぞれ以下の方のようになっています。
 

種類 詳細 例(トレーニング器具)
エモーショナル ユーザーのどんな感情をどう満たしてくれるのか
  • ストレス発散してスッキリと楽しい日常を過ごせる
  • 痩せて心も軽快な日々を過ごそう
ファンクショナル 機能や価値、利便性などがユーザーにどんな体験を提供してくれるか
  • 場所をとらないので家においてもゆっくりすごせる
  • 軽くて柔らかい素材だから痛くならず最後まで頑張れる
自己表現 ユーザーのどんな自己表現をどう満たしてくれるのか
  • 本当は着たかった服が着れておしゃれに過ごそう
  • 痩せて本来の自分を取り戻し楽しく過ごそう
 
特に、ユーザーの購買意欲を刺激するためには
エモーショナル・ベネフィットと
自己表現・ベネフィット
を提示することが重要だと言われています。
 
どうしても、自身のビジネスの良さを人に伝えようとすると
どんな機能があるのかやどれだけすごいことが出来るのかということを
訴求してしまいがち
ですが、ユーザーにとって重要なことは専門的な知識を提供されるよりも
「それを使って自分はどうなるのか?」という部分なので、ここをしっかりと提示してあげましょう。

メリットとベネフィットの違い

ベネフィットと混同されがちなメリットですがビジネス・マーケティングにおいては確実に別物で
メリットは直接的なユーザーの利益であり、
そのメリットの先にあるユーザーの体験こそがベネフィットであると考えると分かりやすいでしょう。
 
再びトレーニング器具を例にすると

メリット 場所をとらずコンパクトでしまうところに困らない
ベネフィット しまうところに困らないので生活の邪魔にならずに快適に過ごせる
 
といったように、両方ともユーザーにとっては良いことが起きることは想像できますが
想像を提起するのがメリットであれば
その想像部分を明確にしてあげる、というのがベネフィットと言えるでしょう。

ベネフィットの類似語2種類

メリット以外にもベネフィットと類似する言葉があり、特に話に上がるのが
 

  • プロフィット
  • アドバンテージ

 
の2種類でしょう。

プロフィットとは金銭的価値

プロフィットとは金銭的な価値、利益のこと
ベネフィットやメリットをさらに細分化し
ユーザーがいかに金銭的に得をするのか、または金銭を手にすることが出来るのか
などに絞って提示することです。
例としては
 

プロフィット 中古のトレーニング器具なので相場よりも1万安く購入できる
ベネフィット 中古のトレーニング器具なので、買い物上手と褒められた
 
というふうに、ベネフィットは金銭のみに絞るわけではないので
明確に使い分けられると、
訴求文章を考える上ではとても便利なので覚えておきましょう。

アドバンテージとは比較した価値

アドバンテージとは別のものと比較した際のユーザーの感じる価値、利益のことです。
明確に比較対象がいる場合や、比較検討段階の見込み顧客に効果的な訴求で

アドバンテージ 国内生産なので海外製品よりも繊細で頑丈なつくり
ベネフィット しっかりとしたつくりなので安心してトレーニングに集中できます
 
といったように、特に比較対象というものを含まないのがベネフィットであり
アドバンテージとは文中に比較対象が入ります。

ベネフィットと反対語は3種類

メリットの場合はデメリットが反意語として挙げられますが
 
ベネフィットの反意語として挙げられるのが
ロス、ダメージ、ディスアドバンテージといった言葉です。
 
直訳するとそれぞれ損失、被害、不利といったところですが
トレーニング器具を販売する際の具体的な使い方としては下の表のようになるでしょう。

ベネフィット スッキリ痩せて毎日を楽しく過ごそう
ロス(損失) 太ったままだと着たい服も着れない
ダメージ(被害) 太っているせいで馬鹿にされるかもしれない
ディスアドバンテージ(不利) 痩せている人より太っている人の方が短命という研究結果が
 
このようにポジティブな未来を想像させるベネフィットとは
逆に、ネガティブな訴求を行う際にはこれらを考えるのも一つの手でしょう。

ベネフィットはビジネスを決める

本来、すべてのビジネスというものはユーザーのネガティブな部分を解決するために存在します。
そのことを考えれば、企画・開発時点からユーザーのベネフィットというものはしっかりと意識する必要があります
 
ユーザーが何を求めているのか、そしてその求めているものでなにを解決し、どう過ごしたいのか
それを考えることはビジネスを成功させるためには不可欠な要素と言えるでしょう。
 
もちろん、宣伝のための広告文を考える際にも非常に重要になる要素ですが
広告文の場合、それぞれの規定や審査があるのでさらにコツが必要になります。
その際にもベネフィットをうまく取り入れ、ビジネスの拡大に利用していきましょう。
 
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ライタープロフィール

勝原 潤
勝原 潤株式会社ウィニングフィールド 代表取締役
富山県出身。通信機器の販売代理店~エンタメ・雑誌・広告業界~外資系広告代理店のデジタルマーケティング部を経て起業に至る。現在は中小企業・店舗、物販通販事業者、個人事業主を中心にWebの広告運用代行事業やWebコンサルティングとWebマーケター養成講座の開講、動画コンテンツ販売などを展開中。

<認定資格>
Yahoo!リスティング広告認定プロフェッショナル
Google Partner(Google AdWords 認定資格)
Googleインドアビューセールスパートナー

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