マイクロツーリズム:現状&スーパーホテル湘南・藤沢駅南口


「近場にホテルがあるのは知ってたけど、いつでも行けると思っていたから行ったことがない」「近いからわざわざホテルや旅館に泊まるほどではない」と新型コロナウィルス感染症の蔓延前なら思っていた近所のレジャー候補地が、ウィズコロナという状況を経て違ったものに見えてくるかもしれない。今回、記事では「マイクロツーリズム」をキーワードに、旅行者としての視点だけではなく、旅行者を迎える自治体や飲食・観光業の視点でも見ていきたいと思います。

マイクロツーリズム

コロナで最も打撃を受けた業界の一つである観光業。今なお厳しい状況が続きますが、一方で新しい動きも見えてきています。「マイクロツーリズム」あるいは「ミニマムツーリズム」という言葉が星野リゾート星野佳路代表を中心に提唱され、コロナ禍における新しい旅行の形となりました。マイクロツーリズムとは、自宅からおよそ一時間程度で出かけられる範囲の旅行のことで、県内あるいは隣接県などの近場でレジャーを楽しむことを指します。

観光業の現状

日本の国内観光の8割以上は内需です。近年、外国人観光客が増えてきていたとはいえ、マーケットシェアの約83%は日本人によるものでした。

出典:https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001348580.pdf(p21)

観光庁のグラフを見ると、人数としては訪日外国人旅行者数(インバウンド)が約3000万、出国日本人数(アウトバウンド)は約2000万で、コロナにより4.8兆円のインバウンド市場が失われましたが、アウトバウンドで使っていたとされる1.9兆円は単純計算として国内市場に回すことができます(コロナにより経済状況が各家庭で変わっている場合もあるため、現実にはこの数字が決して妥当なものではないかもしれません)。ロスとしては2.9兆円ありますが、これは観光市場全体(約28兆円)の約1割です。なので、自治体や飲食・観光業としては外国人観光客が来なくなったことを必要以上に悲観するのではなく、むしろどうやって日本人観光客を獲得するかに集中した戦略を取ることが重要になってきます。

出典:https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/in_out.html
出典:https://www.jcer.or.jp/jcer_download_log.php?post_id=44744&file_post_id=44740
出典:https://www.dlri.co.jp/pdf/macro/2019/shin2002172.pdf

「そうは言っても感染は怖い」あるいは「感染よりも出かけたことにより周りから白い目で見られるのがイヤだ」という人たちに、どういう形でレジャーを提供するのがよいのでしょうか。そこでオススメなのが「マイクロツーリズム」です。

旅行者にとっては「新しいレジャーの楽しみ方」をニューノーマルのエチケットマナーと共に獲得していく、その一方で、観光業に従事している人たちにとっては、ワクチンが行き渡りインバウンドが戻ってくるまで「事業継続の流れを断ち切らないこと」をいかにして守り、先に繋げていくのか、この両者の視点に立ちながら見ていきたいと思います。

スーパーホテル湘南・藤沢駅南口

藤沢駅南口を出てすぐ右手、ローソンがある通りを線路沿いに歩いていき、左手にあるファミリーマートを曲がるとすぐに見えるスーパーホテル。駅徒歩2分という賑やかな立地にありながら、エントランスの自動ドアをくぐるとウェルカムアロマの香りが一気にその喧噪をリセット、いつもの日常とは違う空間に運んでくれます。

写真提供:スーパーホテル

フロントに立っているのは清潔な制服に身を包んだスタッフの方で、落ち着いた声でノーキー・ノーチェックアウトシステムについて説明してくれます。ノーキー・ノーチェックアウトシステムとは、精算後の領収書に書いてある暗証番号をドアに付属している機器に打ちこみ部屋のカギを開けるシステムのことで、
・出かける際にフロントでのカギの受け渡しが不要
・フロント終了後も門限を気にせず出入り自由
・チェックアウトの際も、カギ返却手続きが不要=チェックアウト手続き不要
・使い捨てカードではなく、領収書とキーがセットになっているため、無駄がなく環境にやさしい
など、利点が多いシステムです。フロントのすぐ向かいに「環境省が推進するCOOL CHOICEに賛同」という電子掲示板が設置されていますが、その姿勢はカギ一つからでも窺い知ることができます。

(担当ライター撮影)

チェックインを済ませると、エレベーターのすぐ隣に枕コーナーがあり、希望する人は低反発など好みの枕と(部屋のベッドにはもちろん枕は付属)、前開きボタンがついたワンピースタイプのパジャマが選べます。私はパジャマだけ手に取り、エレベーターに乗って10階の部屋まで行きました。6桁の数字を打ち込むとドアが開き、中に入ると珪藻土や木を利用したナチュラルテイストの部屋が広がります。ベッドはゆったり眠れるサイズのダブルベッド、照明は明るさを抑えた目にやさしいものが使われています。サイドデスクのイスに座って備品のポットでお湯を沸かし、備え付けの日本茶を飲みながらフロントでもらった女性向けの「お泊りセット」を開いてみると、こちらもクレンジングからヘアミルクトリートメントまでオーガニックアロマが使われたオリジナルのもので、ほんとに細部まで考えられているなぁと感心した次第です。

写真提供:スーパーホテル

そして、ここの売りはなんといっても湯河原から直送される天然温泉。大浴場というほど広くはないけれども、立地を考えれば充分な設備であり、何より15:00から翌朝9:00まで好きな時に入れるというのがありがたいです。実際、私は夕食を取ったあと疲れて寝てしまい、目が覚めると午前1時過ぎだったのですが、そんな時間でも入浴可能なため夜中に一人でゆっくり湯船に浸かって温泉を堪能することができました。

写真提供:スーパーホテル

その後温まった体で就寝、そしてまた早朝6:00に目が覚めて入浴、と短時間で2回温泉を楽しみます。これだけでも充分満足だったのですが、期待以上だったのが朝食ビュッフェ。新鮮なオーガニック野菜にオリジナルドレッシング、湘南シラスを使った創作パンや釜揚げシラス。ソーシャルディスタンスを意識した席作りがされていましたが、何度もおかわりをする多くの宿泊客を目にして、その喜びとワクワクが伝わってくるようでした。釜揚げシラスと大根おろし、温泉卵を頂いた私は満足感とともに荷物をまとめてチェックアウト(といっても、手続きがないのでそのまま出ていくだけ)。

ところが、「いいホテルだったなぁ」という気持ちも束の間、駅まで来たときにパスモの入ったキーケースがないことに気付きます。「しまった!」と思い、すぐさま踵を返してホテルに戻り、フロントでスタッフの方に事情を話すと迅速に対応してくれ、部屋に戻った私はベッドの上に放り投げられていたキーケースを発見。自分のバカさ加減にうんざりしながらもフロントで再度お礼を言い、今度こそほんとにチェックアウトしたわけですが、こういうトラブル時のスタッフの対応も丁寧でよかったです。偶然起きたハプニングではあったものの、たまたま垣間見ることができたスタッフのあたたかい対応は、もしかしてコロナで人との接触が減ってしまった今、実は一番価値のあることなのかもしれない、と長く記憶に残るであろうことを確信しながら思いました。

ホテル情報

スーパーホテル湘南・藤沢駅南口
天然温泉「伝馬の湯」

〒251-0055  神奈川県藤沢市南藤沢23-7
JR・小田急線・江ノ島電鉄「藤沢駅」より徒歩2分

TEL:0466-51-9000

チェックイン 15:00 / チェックアウト 10:00

HP:
https://www.superhotel.co.jp/s_hotels/fujisawa/

 

 

ライタープロフィール

荒川友加理
荒川友加理
主婦

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