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一人でも確実に稼ぐ!ヨガ教室経営:「ヨガシャラ大船」シュンドー早苗先生にインタビュー・コロナ禍でのオンラインクラス開講編

前回の教室開講編の記事に引き続き(https://wemar.jp/?p=10355&preview=true)、今回はオンラインクラス開講編になります。

 

コロナをきっかけにオンラインクラスを開講

荒川
オンラインクラスを始めたのはいつからですか?
先生
昨年4月、コロナをきっかけにZoomでオンラインクラスを始めました。当時は新型コロナウィルスについてよくわからなかったので、生徒の安全のため対面クラスを中止し、オンラインに移行しました。ちょうどインドのヨガスタジオNamha Shivaya Yoga(以後NSY)から「オンラインクラスを共同開催しないか」と提案をいただき、お互いZoomの使い方にまだ慣れていなかったので、試行錯誤しながらのスタートでした。

荒川
インドのヨガスタジオ!そういう繋がりがすでにあったんですね。インドのスタジオとはどのような繋がりで共同開催になったのですか?

先生
NSYオーナーご夫妻とは2016年に北インドで偶然知り合い、その後、私の生徒がインドへ転勤することになり「インドのスタジオを紹介してほしい」と言われてNSYを紹介したのがきっかけで、2019年に私のスタジオでもNSYのティーチャートレーニングを開催することになりました。その流れでオンラインクラスを共同開催することになりました。参加者はインド在住の日本人、インドから帰国した人など、鎌倉以外に住んでいる人とオンラインで一緒にレッスンをするというのが不思議な感覚で、コロナで先行きが不安ではありましたが、私の生徒たちもこの特殊な状況を楽しんでいたようです。NSYとの共同開催は、当教室がスタジオを再開するにあたり昨年7月に終わりました。それ以降は当教室で単独でオンラインクラスを行っています。

荒川
個人の趣味としてのホームページ制作や前職での広報の仕事など、過去の経験や流れが自然に現在につながっているのが聞いている方としては面白いです。もちろん、縁や運もあると思いますが、ただ一つ言えるのはその都度先生がきちんと行動していることです。自分できちんと波というか動きの中心となる渦を起こしていますね。これがすごく大事なんじゃないかと。運もあるとして、行動しない人にはそもそも天も味方しないという気持ちになります。では、実際にレッスンを行ってみてオンラインのメリットは何だと思いますか?

生徒側のメリット・デメリット

先生
生徒側の一番のメリットは、感染リスクがなく、天候が悪くても外出せずにレッスンを気軽に受けられることです。生徒からも『スタジオと変わらないくらいレッスンも分かりやすく、周りが気にならないので集中できる。オンラインが便利なので、もしコロナが収束しても続けて欲しい』と言われるくらいオンラインのメリットを感じています。教室側のメリットは、スタジオは人数制限があるので人を増やせないけど、オンラインは最大100名まで(Zoomミーティングの場合)入室できるので、それをカバーできます。また、遠くに引越してスタジオに通えなくなった生徒がオンラインで参加しています。千葉と熊本から参加していて、同じクラスだった生徒も『オンラインで再会できて嬉しい』と喜んでいます。オンラインは通信環境とデバイスがあれば繋がれるので良いですね。コロナ以前から将来的にオンラインでクラスを提供したいと考えていたのですが、それが半ば強制的に早く実現してしまったんです(苦笑)。オンラインの可能性を感じました。

荒川
デメリットはなんでしょう?
先生
生徒側のデメリットは、ご自身でPC、タブレット、スマホなどのデバイスが操作できないと難しいこと、通信環境が整っていないとオンラインで快適に参加できないということです。あとはヨガをする時間やスペースを確保できないという人もいます。オンラインは特に年配の方は自分のメールアドレスが分からなかったり、アプリのダウンロードのやり方が分からない方が多いので、一人で行うのは難しいです。ご自宅にサポートができるお子さんがいれば良いのですが。現在60代の生徒が3名オンラインで参加しています。その方達は『オンラインにチャレンジしたい』と言ってくださったので、Zoomアプリのダウンロードと操作方法をご案内しました。説明に1時間半かかった方もいましたが、無事参加できてよかったです。年配に限らずどの年代の人もそうですが、ご自身で新しいことに挑戦してみたいという気持ちがないとオンライン参加は難しいですね。でも一度操作すると慣れるので、まずは一度でもいいのでオンラインを試して欲しいです。教室側のデメリットはあまりないのですが、あえてあげるなら導入時に機材を揃える必要があること、Zoomの操作方法を覚えることですね。現在はZoomの本がいくつもありますが、当時は少なくてZoomの設定項目の意味がわからず苦労しました。あとは、生徒側のアングルが見えにくいことなどもあげられますが、写し方までは強制できないので、生徒が安全にレッスンできているか画面をよく見て、常に声がけをしながらクラスを行っています。

 

オンラインクラスの提供方法

荒川
他のオンラインクラスと違うのは、スタジオとオンライン同時配信にしているところだと思うのですが、どうして同時配信にしているのですか?
先生
私一人でスタジオを行っているので、単純に身一つでスタジオとオンラインを分けてクラスをするのが不可能だったからです。スタジオの生徒とオンラインの生徒を同時に見るのは最初は大変でしたが、今ではすっかり慣れました。スムーズにクラスをできるようにPCとタブレットを使って2画面で確認しています。気をつけている点は、オンラインは対面ではないので体調や不調をしっかりヒアリングすること、スタジオとオンラインの生徒が一体感を感じられるようにすること、どちらかが置いてけぼりにならないように常に声がけをしています。

オンラインクラスの集客方法

荒川
オンラインクラスの集客はどんな感じですか?
先生
当教室の場合は、スタジオの人数制限の関係上、ネットができる生徒にオンラインクラスに移行してもらった経緯もあり、正直なところ積極的なPRはしていません。それでも生徒の紹介やHPを見て新規のオンライン受講生が少しずつ増えています。個人でオンラインクラスをしている教室の中では生徒数が多い方ではないかと思います。オンラインに重点を置かない理由として、スタジオがベースなのでレッスン時間を短縮できないこと、大手のように安いレッスン料にできないことです。大手がレッスン料を安く提供できるのは、何億という融資を受けているのでシステムも充実でき何人も講師を雇えますし、WebCMもたくさん流せるので多く集客できるからです。個人でそれをするのは限界があるので、あえて激戦区に入る必要はないですし、そこに労力を注ごうとは思いません。私の軸は地元に根付いたヨガ教室なので、まずはずっと通ってくださっている生徒さんがオンラインかスタジオ、どちらの方法でもヨガを続けられる環境を提供すること、それに尽きます。もちろん資金がたくさんあれば大手のようにやってみてもいいと思うのですがリスクを伴うので、今の私にはスモールビジネスで十分です。
荒川
これからオンラインクラスを始めたい人へアドバイスをください
先生
自分が提供するものがどういう性質を持っているかによって、それがオンライン向きか、そうでないのかまず考えた方がいいと思います。それとオンラインの集客はコピーライティグのスキルが重要なので、それも学べるネット集客の講座を受講した方がスムーズに集客できます。教室というのは生徒がいないと始まらないので、ゴール設定を間違えないようにしてください。これは知人の話ですが、その人はスタジオ完成をゴールにして集客をしてなかったので、スタジオオープン後もずっと生徒がいない開店休業状態が続きました。こんな悲しいことにならないように、最高のオープンを迎えられるようにしっかり計画を立てましょう。
荒川
今日は長い時間、対面クラスの開講から集客、それからオンライン開催のやり方からメリット・デメリットまで、アドバイスも含めてたくさんお話いただきありがとうございました。私はたまたま両方のスタイルで先生のレッスンを受けていますが(コロナ禍でオンラインからスタート。現在は対面)、両方のメリットを感じています。オンラインは先生も言うように時間や場所の制約が対面に比べて少ないこと。対面はやっぱり直接会えることの嬉しさと、私の場合は先生に注意されることです。もちろん、オンラインでも先生のチェックは入るんですが、初心者として、また怠け者として先生の目が光るところでフォームなどいろいろ注意を受けて指導されたいなという希望があるんです。それから、大手のオンラインクラスの話がありましたが、実は私もちょっと受けたことがあります。でも続きませんでした。理由はシンプルで、講師との会話、ようするにインタラクションが何も発生しないからです。動画を私が一方的に視聴する形になります。これはもちろん便利です。でも、楽しさは便利さを上回ると思っていて。引っ越した生徒さんが先生のクラスにオンラインで参加し続けているのも、レッスンだけでなく先生とのやり取り含めて楽しんでいるからじゃないかと思うんですよ。というわけで、私の方はまた来週、ビシバシ対面で指導いただければと思います。今日は本当に貴重な時間をありがとうございました。

鎌倉大船のヨガ教室ヨガシャラ大船

鎌倉市岡本2-12-20  2階
TEL.050-3550-2015
受付時間 8:00~21:00
ホームページ https://yogaofuna.jp/

講師プロフィール

パドマ・早苗シュンドー
ヨガシャラ大船 代表
ナマシヴァーヤ・ヨーガ湘南校 主宰

全米ヨガアライアンス登録講師 E-RYT®500、YACEP®
ヨガ安全指導員

 

 

 

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