今回の数珠つなぎインタビューは、前後半の2回に分けて
有限会社アフロディーテ本間初枝代表取締役。について掘り下げていきます。
まだエステがあまり認知されていない時期からエステで成功を納め、顧客の髪の毛の悩みをヒントに、育毛サロンを経営し始めた本間社長。難病と向き合い乗り越えて、お客様のために頑張る彼女に、経営する上で大切にしていることなどについてお話して頂きました。
Q経歴を教えてください。
本間:神奈川県三浦市で、有限会社アフロディーテを設立、エステティックを始めました。エステの業務をこなす中で、お客様で髪の毛の悩みを抱えている方が多く。その悩みを聞いて育毛の研究をし、1993年に育毛サロンを始めました。最初は女性向けでしたが、だんだんと男性のお客様も受けるようになり、エステと並行して行うようになったのです。特殊な美容法のため、遠方のお客様も来てくださるようになりました。会社設立10年目の記念に、葉山に別荘を購入しましたが、住む前の工事に使用した防カビ剤により、シックハウスを患ったのです。専門の病院に行き詳しく検査したら、化学物質過敏症と診断。そのため薬も含め化学物質が一切ダメ。化学物質を使うと命に関わると言われ、全て無添加のものに変えなければいけなくなりました。医師の話から、普通の人でも化学物質を使い続けると化学物質過敏症になる可能性があることを知り、育毛サロンのシャンプーやトリートメントも無添加のものにすることに決めました。しかし、当時の無添加シャンプーは、汚れが落ちにくいものばかりでとてもサロンで使えるものではありません。そこで自分で作ることを決意して、試行錯誤の末、無添加の育毛シャンプーを完成させました。出来たシャンプーは従来のシャンプーより、育毛スピードが早くなり瞬く間に人気商品に。その成功と近隣の騒音問題で、サロンを市の中心地に移転。そのころリーマンショックにより、美容業界全体が落ち込んでいました。そこで、私の無添加の育毛法の技術を提供することにしたのです。全国40の美容・エステサロンが加盟。様々な取り組みにより、2013年には神奈川県優良産業人を受賞することができました。
小屋畑(ライター・インタビュアー):ありがとうございます。ちなみに私の出身地のそばです(笑)。
Q神奈川県優良産業人を受賞した本間さんが、会社を経営する上で大切にしていることはどのようなことですか?
本間:お店の名前が「アフロディーテ」なのですが、愛と美の女神の名前なんです。その神様の名前に恥じないようにしようと思っています。人を喜ばせること・人にためになることを基本に考えています。エステも育毛も変なものを提供したくありません。お客様が納得していただくことを大事にしています。私自身が化学物質過敏症になったことで、化学物質の怖さを身をもって知りました。他の人に話しても理解されないことも多くありました。私自身、化学物質過敏症になるまで健康で病気をしたことがありませんでしたし、化学物質もたくさん使用していました。しかし化学物質過敏症を患ったことで、日常生活を送ることも困難になり。とても怖い病気だということを実感しました。その経験を伝えたいと思いましたが、化学物質の怖さを人に伝えるのには難しさもあり。そこを克服しながら無添加の良さを通して、化学物質の怖さを伝えていかなければいけないと思っています。
Q化学物質過敏症になってしまったことで、得たものはありますか?
本間:あります。外出もできず、さらに電磁波過敏症にもなってしまっていたので、電気の下にいると不調になるなど様々な症状に悩まされました。何とか克服しましたが、その経験があったからこそ、無添加の大事さに気づくことができたのです。さらに無添加の商品を作ることができました。この病気になったことが、私にとってプラスになりましたね。
小屋畑:そうなんですね。無添加が良い理由が分からずなんとなく使っていましたが、本間さんのお話を聞いて理由がわかりました!
本間:無添加が理由まで知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回はここまで。後半は、葉山の魅力やエステを始める苦労などについてお話して頂きました。
有限会社アフロディーテ代表取締役。
全国で数十店舗の育毛サロン経営
有限会社アフロディーテのホームページはこちら
https://uphair.biz/
レモンサワーと猫を愛する30代のWEBライター。
学生時代は英語にどっぷりハマり、アメリカ留学を経験。
現在は、子育てしながらライティングをしています。