近年、「Twitter」「Instagram」といったようなSNS(ソーシャルメディア)を活用したブランディングが注目を集めています。
また多くの企業や個人がSNSを活用したプロモーション活動に力を入れだしました。
ではなぜSNSを活用したブランディングがこれほど注目を集めているのでしょうか?
この記事では、
「企業がSNSを活用してブランディングを行うべき理由」を3つ紹介します。
「自社でこれからSNSでのプロモーションに力を入れることが決まり、その担当になった」
「自社でもSNSブランディングを本格的に取り入れていきたい経営者やマーケティング担当者」
という方は必見です。
多くの企業がSNSを活用しSNS広告市場は増加傾向
「平成28年度 消費者庁委託調査事業 インターネット消費者トラブルに関する総合的な調査研究 報告書」によると、「ソーシャルメディアにおけるインフィード広告市場規模推計」が2014年に340億円だったのが、2020年には1142億と3倍に伸びることが予想されています。
また、企業のソーシャルメディアの活用状況も「活用している」と答えた企業が63%、「今後取り組みたい」と答えた企業が35%と合計で98%と殆どの企業がSNSを活用している、またはしたいと考えていることがわかります。
ではなぜそこまでSNSの活用が注目されているのでしょうか?
次に企業がSNSを活用するべき3つの理由について紹介します。
参考
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/internet/pdf/adjustments_index_1_170111_0001.pdf
SNSを活用したブランドを行うべき3つの理由
1,インターネットの利用時間の増加
まず最初の理由は
「インターネットの利用時間の増加」です。
総務省の「平成29年版 情報通信白書」によると、2012年から2016年の5年間のネット利用時間は全ての世代において増加しています。
また同白書内では「SNSがスマホ利用」にも言及されており、
10代20代は2012年時点から利用率が比較的高い傾向にあったが、20代は2016年には97.7%がいずれかのサービスを利用しており、この世代ではスマートフォンやSNSが各個人と一体ともいえる媒体となっている。40代50代は2012年時点の利用率はそれぞれ、37.1%、20.6%であったが、2014年から2015年にかけ利用率が上昇し、2016年にはそれぞれ利用率が80%程度、60%程度となっている。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111130.html
と全世代でSNSの利用が増えていることがわかるでしょう。
(参考:
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc262510.html)
ブランディングの重要なポイントとして消費者に対して認知を獲得するというための手段として、るSNSを使ったブランディングは必要だと考えられます。
2,ミレニアル世代以降のマスメディア離れ
2つ目の理由は、
「ミレニアル世代以降のマスメディア離れ」です。
「ミレニアル世代」とは、1980年代から2000年代初頭に生まれた人たちのことを言います。この世代はデジタルネイティブ世代とも呼ばれ幼少期からデジタル機器に触れているので情報リテラシーに優れ、多様な価値観を受け入れられる世代と言われています。
このミレニアル世代やそれ以降の世代(幼少期からスマホを触っているスマホネイティブ世代)が、テレビや新聞といったマスメディアを見なくなる傾向があると言われています。
これまでは日本人の多くが見ていたテレビでのCMや新聞広告は、非常にブランディング効果がありました。しかしミレニアル世代以降がマスメディアを閲覧する時間が減り、SNSを見る時間が増えているとすれば、ブランディング戦略をSNSにシフトしていく必要があります。
3、SNSプラットフォームの広告サービス普及
最後は
「SNSプラットフォームの広告サービス普及」です。
SNSを運営する各社はSNS上でユーザーの画面上に広告を表示させることができるサービスを提供し始めました。
各SNSともの低価格から出稿可能で、表示させるユーザーも特定の場所、国にいる、あるページを訪問した履歴がある人だけ、とターゲティングも行動や趣向に合わせて最適化できるため、顧客になりそうな傾向を持つ人にだけブランディング戦略を実行することができます。
これまでは、広告といえばテレビCM、新聞広告、電車広告といったような比較的高額なものが主流でした。
これらの広告は多くの人に見てもらうことは可能ですが、特定の傾向を持つユーザーに絞って表示させることができませんでした。
SNS広告はこの問題を解決し、同じ金額でもより高い効果を、少額でもこれまでよりも大きな効果を得られます。
SNS広告の発展でこれまで資金的に大規模なブランディング戦略を打てなかったという企業でも効果的なプロモーションを行うことができるようになっていきています。
事例:大規模なSNS広告出稿で認知を広めた「TikTok」
実際にSNSでブランディングを成功させた事例として「TikTok」を紹介します。
YouTubeやTwitterで「TikTok」の広告を見たことがあるという方も多いのでは無いでしょうか。
TikTokはTwitterやYouTubeといったSNSで大規模な広告投資を行い、SNSを利用しているユーザーに向けてプロモーションを行いました。
その結果幅広い層から認知を獲得し現在日本でもユーザーが拡大していて、世界規模でもアクティブユーザーは増え続けています。
世界規模でユーザーを獲得するには大規模な広告費を投資する必要がありますが、日本国内のある特定の層だけをターゲティングする場合はそこまで大規模な投資は必要ありません。
先程も述べたようにSNSプラットフォームの広告サービスで広告を特定の趣向をもったユーザーだけに絞ることが可能です。
そのため広告費を無駄なく効率的に活用できるでしょう。
SNSブランディングを行って効果的なプロモーションを
ということでSNSを利用してブランディングを行うべき理由について紹介してきました。
SNSはそれぞれの特徴や時代の流行によって利用者数やユーザーの特徴がことなってくるという特徴があります。
そのためその時に状況に応じて臨機応変に戦略を変えていく必要性がありますが、効果は非常に高いです。
ぜひSNSを使って自社の商品やサービスのブランディングを行って下さい。
ライター
Roku
WEBライター・カメラマン。
大学を休学して日本や海外など多拠点生活を送るフリーランス。ライター業の他にカメラマンとしてInstagram運用やプロフィール写真の撮影。イベント撮影などの経験もあり。