マーケティング会社であるウィニングフィールド。
常日頃からさまざまな広告施策を打ち出すのはもちろん、ベンチャー企業としての経営戦略を社員全員でディスカッションすることもしばしば。
そして本日は、なんと特別ゲスト(軍師?)が登場。
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諸葛亮、字(あざな)は孔明。
マーケティング孔明に、三国志における計略を企業の経営戦略に置き換えて解説していただきます。
今回のテーマは「天下三分の計」についてです。
後漢末期から50年〜60年程度続いた、三国によって分断されていた時代を言います。
王朝の乱と言われる反乱によって、中央政権が地方勢力を反乱の鎮圧に利用したことがはじまり。
軍事勢力を持つ全国の軍団の政権が拡大していき、この時代を「群雄割拠」と言います。
その後、後漢の王朝が衰退し始めると、中国が魏・呉・蜀の三国に分断され始めます。
この時代を三国時代と言うのです。
それまでは一国が統治していたのですが、三国に分かれたことで、それぞれに皇帝を名乗るものが現れます。
▲現代でも主君に忠実なマーケティング孔明
このように三国に分かれたきっかけが、まさに一人の天才による計略だったわけです。
それが…
世の中に天下は一つしかないという常識を覆し、あえて分権することで支配を促す計略です。
二国での分権では熾烈な対立が予想されるところを、あえて三国の分権にすることで均衡を保ちながら、実質的な支配も実現した。
この計略の驚くべきところは、弱小軍団に過ぎなかった劉備の一味に天下統一を成し遂げる可能性があることを説いた点です。
これは現代のあらゆるビジネスの場面でも置き換えることができるはず!
日本の情報通信産業界は、2005年の時点で主に3つのシェアに分かれていました。
NTTドコモが「53%」のシェアで最大派閥。
KDDIが26%。
ソフトバンクの前身となるボーダフォンが16%。
これはまさに三国に分かれている状態と言えるでしょう。
翌年2006年になりますと、ボーダフォンをソフトバンクが買収するわけです。
このことがきっかけでソフトバンクは一気に事業を成長させることになり、
2021年では、徐々に三国の均衡化が進みシェアを伸ばし続けている状況にあります。
まさにこれは現代の「天下三分の計」と言えるのではないでしょうか。
「天下三分の計」は戦略でもあり、ポジショニングでもあります。
市場のどこを取っていくか、ポジショニングしていくかという文脈で言えば、あらゆる企業においても意識しなくてはいけないポイントかもしれません。
ウィニングフィールドでも、実際に小さなベンチャー企業として「コミュニティカンパニー」という方針を掲げていて、時間や人に縛られない経営を主軸にしています。
現状や理念を再定義することで、ピンチや逆境・不況を跳ね返すというのは、まさに三国時代から続く、人間の英知の力と言えるかもしれませんね。
動画ではもっと詳しく三国時代について、現代のマーケティング等と絡めて解説をしているので、気になる方はチェックしてみてください!