SNSなど、Web上でのライブ配信が当たり前になった現代。商品の販売方法の1つ「ライブコマース」が大変注目を集めています。
しかし、概要や仕組みにあまり詳しくない人も多数。知識を深めて理解できれば、有効活用しながら商品の売上や知名度アップが期待できます。
ここでは、
「最近よく聞くけどどんな仕組み?」
「試してみたいけど何から始めればいい?」
「ライブコマースは自分の商品に合ってる?」
と、お悩み中のあなたへメリットやデメリットをご紹介。具体的なライブ配信方法や、上手な活用術も初心者向けにわかりやすくお届けします!
目次
ライブコマースとは、ライブ配信ができるプラットフォームを利用して、動画にて商品を紹介しながらおこなう販売活動のこと。各種Webプラットフォームの成長や、スマホの普及により実現した新しいカタチの販売方法です。
ライブコマースは英語で「live commerce」といい、直訳すると「ライブでの取引」。ECサイトのイメージが強いかもしれませんが、取引はすべてライブコマースの範囲内でおこなわれます。
ライブコマースは、もともと中国で広く普及した販売方法。2020年3月の時点で、中国国内のネット利用者の62%もの人が利用しています。
中国では、ファッション系のライブコマース(ライブ販売)が大人気。生地の質感やモデルの体型など、着用の様子が動画で伝えられるため相性がよかったといえるでしょう。
ライブコマースの仕組みは、ECサイト重視とライブ配信重視の2パターン。
どちらも、視聴者とリアルタイムでつながるのが大きな特徴。質問やリクエストなどにその場で対応できるため、購入決断を早めたり興味関心を引いたりする効果が期待できます。
また、動きのあるものなので「使用感」も伝えられます。
例えば洋服なら、
・こんなに小さいと思わなかった
・思ったより生地が硬かった
など、購入したらイメージと違うといったことが防げます。
ライブコマースは、スマホ1台で簡単に始められます。ただし、やみくもに配信すれば売れるわけではありません。戦略的な計画が必要です。
成功しやすい配信方法は以下の4つのステップ!
ライブ配信で売上を伸ばす人の多くは、このステップに従っています。いずれも簡単なのでぜひチャレンジしてみてください。では、1つずつ具体的に解説しますね。
最初のステップは、販売する商品の選定。ここで重要なのは「ライブコマースに向いている商品」を選べるかどうかです。ライブ配信との相性を考えたうえで、向いているかどうか適切に判断しましょう。
例えば、あまり向いていないのが「香水」。匂いは映像では伝わりにくいですし、使用感の表現も難しいですよね。
ライブ配信がムダだとはいいませんが、ECサイトの売上アップを重視するならNG。知名度アップを重視するなら、やや効果が期待できるでしょう。
商品を決めたら、配信先のプラットフォームを選択します。こちらは、商品との相性や自身のフォロワー数などを基準に選ぶとよいでしょう。
プラットフォームには、それぞれ特性があるので要注意。例えば、ライブ配信の動画がアーカイブで残せたり配信の見え方が違ったりします。
また、Webマーケティングでは「インパクト」が重要!どれだけたくさんの人をライブ配信へ集められるかも、プラットフォーム選定の基準として持っておきましょう。
次は、商品を紹介する内容を決めます。どんなものをどのように表現するのかを事前に打ち合わせておきましょう。
例えば、服であれば全身のコーディネートを決めておかなければ、不格好な姿を配信することに。視聴者にどう映るのかをイメージしながら、配信内容を決めてください。
また、ライブ配信中はコメント欄で質問が飛び交うこともあります。商品の基本情報は当然熟知しておくべきですが、想定できる問答も考えておくとよいでしょう。質問に対して「あとで調べます」と返答してしまうと、信頼感の低下につながります。
最後は、ユーザーが購入するまでの道すじの確認です。
あなたの商品に興味を持ち、ライブ配信中に買おうとしても商品ページに行けないと購入意欲がなくなります。ユーザー目線になって、なるべく手間をかけさせずに購入完了へとストレスなく導けるかが重要です。
こちらも、各プラットフォームで仕様が違うので事前に調べておくとよいでしょう。設定方法やボタンのデザインなど、小さなことだと思うかもしれませんが購入率など成果に大きく関わることも多いです。
マーケティング手法として当たり前になりつつあるライブコマース。ここまで人気が出ている理由は、以下の3つのメリットがあるからです。
魅力的なポイントばかりなので、内容を知るとあなたも使ってみたくなると思います。
ライブコマースでは、情報量が格段に多い「動画」によって商品の魅力が伝えられます。従来は文章や静止画しかありませんでしたが、動画の出現によって魅せ方の幅が大きく広がりました。
例えば「衣服」であれば、実際に着用した様子がわかり通販でトラブルが起きやすいサイズ感も伝えられます。
また、現代では動画が身近で当たり前のものになりました。YouTubeを筆頭に、TikTokなど動画メインのプラットフォームが急速に拡大中。人々が動画を見ている時間は格段に増えました。
このことをビジネスに生かすため、マーケティング目的で動画を作る企業も増加中。ライバルに勝つためにも、ライブコマースは商品の売上や知名度アップに欠かせないものだといえるでしょう。
ライブコマースでの配信中は、視聴者の声(コメント)が行き交います。商品の感想や質問に加えて、もっとこんな商品を見たいという要望も受け取れます。
いわば「お客様の声」が直接聞ける状態。ライブ配信中はそれに即座に応えられるため、視聴者に興味を抱かせられます。
たまに、配信することだけに必死でコメントに答えられていない配信者を見ます。とてももったいないので注意してくださいね。
利用するプラットフォームにもよりますが、ライブコマースはスマホ1台で開始OK。リーズナブルで、手間も時間もあまりかかりません。にも関わらず、世界中の人に向けてあなたの商品が自由に紹介できるってすごいですよね!
もちろん、撮影機材にこだわったり配信者に演者を雇ったりすると費用がかかります。しかし、それは次の段階。最初は、費用をかけずにお試しとしてスタートするのがおすすめです。
ライブコマースは、良い点もあれば悪い点も。
個人的には、どれも基本的なことをきちんとすれば問題ありません。デメリットを理解したうえで、安心して利用していきましょう。
ライブコマースでは、ライブ配信をする技術や知識が必要。基礎的なことはもちろん、商品をわかりやすく説明したり質問に即座に回答したりする能力も求められます。
たどたどしく話して質問にも答えられないと、自慢の商品の魅力が半減。ショップ自体の信用も失い、購入に結びつきにくくなります。
などして改善を図りましょう。
ライブ配信で視聴者とコミュニケーションが取れることは、メリットとデメリットのどちらにもなります。意図せずとも、事実と違う情報を発信したり誰かが傷つく言葉を口にしたりすると、トラブルや炎上の危険が伴います。
発生すると、相手だけでなく視聴者全体からの印象が悪化。SNSやネット記事で拡散されるおそれもあり、商品やショップにとって悪影響しかありません。
などをすることで、被害が最小限に食い止められます。
自社製品や提携先の他社製品を紹介するライブ配信。大きな損失を生まないように、ブランドイメージに注意しましょう。あなた個人だけじゃなく、ブランド全体のイメージダウンを招いてしまいます。
他社製品を取り扱う際は、製作者の意図や企業イメージを入念にチェック。配信する内容は事前に相手側としっかり打ち合わせておいて、ちぐはぐなまとまりのないライブにならないよう努めてください。
「なぜかライブコマースがうまくいっていない」
「これから始めてみたいが成功するか不安だ」
などのような悩みは以下の3つで解決!
これらを守って上手く活用していきましょう。大きな失敗や挫折が避けられます。
ライブ配信をするという事前告知は忘れてはいけません。
・ECサイト内
・公式ホームページ
・SNSのアカウント
など、拡散力のあるツールに投稿しておくとうまく集客できます。
など、日にちや内容をわかりやすく伝えましょう。「毎週○曜日の□時から」というような定期的な配信を続けて、ファンやリピーター作りをするのもGOODです。
ライブコマースでは、どれだけ多くの人を集められるかが大切。配信結果に伸び悩んだときは、視点を変えて集客に注力してみましょう。
ライブのあとは、きちんとデータの分析を。内容を振り返り、改善につなげましょう。
失敗する配信者の多くは、自分の動画をなかなか見返しません。コメント欄に流れてくる視聴者の反応や、商品・自分がどう映っているかを確認していません。万が一、悪い点があれば次のライブ配信でも同じことをくり返してしまいます。
分析をすると、
など学べることがたくさん!わかりやすく、購入意欲を高められるような配信を目指しましょう。
ライブコマースに出演するのは「どんな人か」にもご注意を。女性用の衣類なのに、男性が紹介するとなんだか信ぴょう性が低そうですよね。
など、細部までこだわることで視聴者の興味関心を引き出しやすくなります。
人選に悩んだら、「購入しそうな人」「目指している人物像」に近い人をチョイス。共感を得たり、憧れの気持ちを抱かせられたりします。
動画プラットフォームが急速に拡大した現在。ライブコマース(ライブ配信)は当たり前の時代に突入しています。購入を検討している人にとって、画像よりも遥かに情報量が多い動画を参考にするのは当然といえるかもしれませんね。
あなたも、ライバルがどんどん参入するなかで乗り遅れるわけにはいきません!仕組みを理解して、今後の成長のために上手に利用していきましょう。
まだ少し不安が残る方は、弊社「株式会社ウィニングフィールド」までお問い合わせいただければと思います。
未経験のことを始めるときは誰かに相談したくなるもの。ライブコマースやECサイトのコンサルティングをしている弊社で、さまざまな不安を解消してください。
少しでも興味がある方は、こちらからどうぞ。