HOME/WEBマーケティング/【SHEIN】ユーザーが爆発的に増えた理由とは?4つの広告施策も解説

【SHEIN】ユーザーが爆発的に増えた理由とは?4つの広告施策も解説

中国で設立され、アメリカからその人気に火がついたファッションブランド「SHEIN(シーイン)」を知っていますか?

 


SHEINは、東京野原宿に実店舗がありますが、オンラインからの購入がメイン。

 

商品単価が“激安”であることから、多くのユーザーを獲得しており、現在は約150カ国以上の地域で展開されています。

 

SHEINの業績は右肩上がり。
わずか7年間で、大手アパレルブランドであるユニクロの売上に到達したことで、業界内でも大きな注目を集めています。

 

本記事では、SHEINの現在の勢いやユーザー層、さらに成功に導いた4つの広告施策について解説します。

現在のSHEINの勢い 

現在、多方面から注目を集めているSHEINですが、実際どのくらい勢いがあるのか気になる方も多いものです。


そこでまずは、SHEINの売上の動向や、獲得ユーザー数について紹介します。

リブランディングから7年間で「ユニクロ超え」

2022年秋、最大級のアパレルブランドである「ユニクロ」の売上を超えたといいます。

 

22年8月、ユニクロを展開するファーストリテイリングの売上高は2兆3011億だと発表されています。
一方、SHEINは22年秋に、世界売上高が2兆8000億に到達したと言われてます。

 

SHEINは、数年間に渡り現在とは異なる事業を展開していましたが、業績が振るわず2015年にリブランディング。
新たなスタートを切ってからわずか7年間で大手アパレルショップの売上に達した成長ぶりに多くの注目を集めています。

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/a5a2731ae6efb60c05b0f5ac3a495f211d480342

6年連続で売上アップ

リブランディングを行った2015年から、6年連続で売上を伸ばしています。

出典:https://www.chaitopi.com/2022/06/13/shein/#6100

 

特に、2019年から2020年にかけては308%増で、アパレル業界に衝撃を与えました。


653億元は、日本円で約1兆3,000円で、ユニクロを運営するファーストリテイリングの64%にあたります。また、世界規模で人気を集めているZARAの親会社であるInditexと比較すると、2020年の通気売上の46%と同等の規模です。

 

同業界の売上と比較しても、異常な売上伸び率であることがわかります。

(出典:https://www.chaitopi.com/2022/06/13/shein/)

日本の登録ユーザーは200万人に及ぶ大規模サイトに成長

SHEINは中国発祥のブランドでありつつ、多くの日本ユーザーを獲得しておりその数は200万人にも及ぶといいます(22年4月)。

(出典:https://manamina.valuesccg.com/articles/1812#outline6)

 

SHIENが日本語版のサービスを提供し始めたのは、2020年12月。


公式サイトやアプリをリリースしてからわずか半年程度で、約30万人のユーザーを獲得しており、驚異の成長率といえます。

(出典:https://manamina.valuesccg.com/articles/1812#outline6)

SHEINのユーザー層 

 

SHEINのユーザー層は、次のような特徴があります。



・男女比率はほぼ同等
・40〜60代のユーザーが増加

 

詳しく見ていきましょう。

男女比率はほぼ同等

2021年5月〜2022年4月のデータでは、利用ユーザーのうち44.2%が男性、55.8%が女性と発表されています。

 

SHEINのサイトデザインは、黒をベースとしており、男女ともに馴染みやすい雰囲気を出しています。
また、さわやかでハイセンスなファッションデザインに惹かれる男性も多いようです。

 

アパレルサイトというと、女性の利用ユーザーが多いイメージを持つ方も多いのでしょう。
性別、年齢、国籍を問わず支持されているSHEINはまさに新時代のファッションサービスといえます。

出典:https://manamina.valuesccg.com/articles/1812

40〜60代のユーザーが増加 

40〜60代のミドルシニア層の利用率が急激に成長。

出典:https://manamina.valuesccg.com/articles/1812

 

最新サービスを利用しているのは若者世代であるというイメージが先行しています。
しかし実際には、利用ユーザーのうち20代は約16.2%。一方、50代以上は42.4%と20代の2倍以上の割合を占めています。

 

50代以上のユーザーを獲得できた理由には、ミドル世代向けにSNS広告を打ち出し、そのPRがうまく機能したことがあげられます。

 

ソーシャルメディアや最新サービスの普及は、若年層にとどまらず、徐々にターゲット層の幅を広げているのです。

出典:https://manamina.valuesccg.com/articles/1812

SHEINを拡大させた4つの広告施策 

 

SHEINでは、ディスプレイ広告やリスティング広告をはじめとしたさまざまな広告施策に取り組んでいました。
中でもSHIENの拡大を助長したのは、次の4つの広告施策です。

 

・アフィリエイト広告
・ライブコマース
・インフルエンサーマーケティング
・SNS広告

 

各広告をどのように使い分けていたのか一つずつ解説していきます。

1. アフィリエイト広告|メインの集客手法として活用

SHEINが打ち出した広告のうち、メイン施策として大きな成果をあげたのがアフィリエイト広告です。

 

アフィリエイト広告とは、成果報酬型広告のこと。
SHIEN以外の媒体から利用ユーザーを獲得できた場合、その広告主に成果報酬が入る仕組みになっています。

 

2021年5月から2022年3月までの流入を見てみると、アフィリエイト広告の割合が0.3%から40.5%まで増えており約135%増です。

 

WebサイトやSNSなど多数のメディアに広告を露出させたことで、多くのユーザーの認知を獲得できたと予想されます。

2. ライブコマース|ユーザーとの関係を親密化

ライブコマースでは、ユーザーとの関係性をより親密にすることで、ユーザーに選んでもらいやすいブランドになりました。

 

ライブコマースとは、ライブ配信で商品を紹介する販売手法のことです。
InstagramやYouTubeなどのSNSを中心に、リアルタイムでユーザーと双方向のコミュニケーションを取れるメリットがあります。

 

2020年以降、SHEINは人気インフルエンサーを起用してライブコマースの実施を繰り返しました。
基本的に、インフルエンサーにはすでに信頼関係のあるフォロワーがついています。
そのため、信頼しているインフルエンサーがSHEINの魅力を発信すると、フォロワーや視聴者はPRとわかっていつつも嫌悪感なく動画を閲覧できます。

 

また、2021年にはSHEINアプリを通じて、ミュージックフェスティバル「SHEIN Together Fest」を世界に向けて開催しました。その結果、ライブを通じて180万人以上の視聴者を獲得し、多くのユーザーがSHEINアプリをダウンロードしました。

 

メディア広告は、リアルタイム性や人間味がなく、親近感が湧きにくいという課題を、ライブコマースでうまくカバーしつつブランドのファン化に成功したのです。

3. インフルエンサーマーケティング|瞬間的に認知を拡大

インフルエンサーマーケティングは、瞬間的な認知を獲得するのに最適なマーケティング手法です。

 

インフルエンサーとは、SNSをはじめとするメディア媒体において、影響力を持つ人物のことを指します。
SHEINでは、2011年からインフルエンサーマーケティングを取り入れ、日本でも人気インフルエンサーが大量に起用されPRを行いました。

 


200万近くのフォロワーがいるインフルエンサーも商品PRしており、爆発的な認知の獲得に成功しています。

 

また、インフルエンサー自身が、SHEINの商品を体験した本音レビューを公開しているので、発信内容の信憑性も高いのです。

4. SNS施策|購買力のある世代にアプローチ

企業の商品PRに成功するには、SNS運用は外せない施策になってきており、SHEINでも取り組まれています。

 

SHEINの公式Instagramアカウントには、2,000万以上のフォロワーを獲得しており、大きな影響力を持っています。
それに加えて、国別やジャンル別にアカウントを開設しており、それぞれターゲットに合わせて投稿内容を少しずつ変えているのです。

 

また、SHEINのユーザー動向を見ると、50代以上のユーザー数が大幅に増加していますが、この理由はInstagram広告が影響しています。
SHEINは、長期的に利用してくれるユーザーを獲得するために、経済力がある50代をターゲットに広告を打ち出していたといいます。

まとめ 

 

SHEINは、業界内外でも異例の成長率を記録しており、多くの注目を集めています。
短期間でここまで大規模ブランドに成長したのは、リスティング広告やディスプレイ広告のようなスタンダードな広告に加えて最新のPR手法をうまく取り入れたからです。


SNSやライブ配信、インフルエンサーをうまく活用することで、無名のサービスでも世界で知られる大規模ブランドに成長できるのです。



SHEINから学べる施策を参考にしつつ、自社の課題と取り組むべき施策を明確にすることからはじめてみましょう!

RECOMMENDこちらの記事も人気です!