みなさんは最近FacebookがAppleに対し、
抗議を行っているのを知っていますか?
Facebookは大量の
ユーザー情報から
興味関心/行動など精度の高いターゲティングが可能な
広告プラットフォームとして
有名です。
しかしAppleはユーザーのプライバシーを守るため、
今後ユーザー情報の抽出を防ぐ方向性を提示しました。
そのため、Facebook広告の
ターゲティング精度や広告のパーソナライズが難しくなり、
「それは中小企業の損失になり得る!」と
Facebookが抗議しているのです。
※アプリを開いた際にあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?
と出る方はこちら
目次
iPhoneではiOS14のアップデートから
ユーザーの情報や行動の取得に制限がかかるようになりました。
またGoogleも今後Cookieを使用しての
ユーザー情報取得を制限するとしています。
そのためWeb広告では、いままで可能でありかつ主流であった、
ユーザー情報に対してのターゲティングや、
ページをまたいでのユーザーの特定などが
難しくなることが予想されています。
Facebook広告には、
さまざまオーディエンスターゲティング方法がありますが、
代表的でかつ上記の問題に関連しそうなものをあげると
オーディエンスターゲティングが難しくなりますが、
オーディエンスを設定せず配信する手法も存在します。
それがノンターゲティング/ブロード配信です。
そもそもノンターゲティング/ブロード配信とはなにか、
という点をご説明します。
定義によりさまざまかと思いますが、本記事では
全く何も設定しないノンターゲティングは、
お問い合わせ・顧客を獲得することを考えた場合、
多くの広告予算が必要になる可能性が高いです。
(*認知・拡散が目的の場合は異なる可能性もあります)
そのため、現実的には
ブロード配信を検討することが多いのではないでしょうか?
ノンターゲティング/ブロード配信は
Facebook広告に限った話ではなく、
Google広告やYahoo!広告、
その他SNS広告でも共通の概念です。
ですがFacebookはアカウント開設時に
【年齢/性別】を登録する必要があり、
ブロード配信でのターゲティング精度が
他の媒体よりも高くなるのではないかと推測しています。
そのため冒頭のApple / Facebook論争がなくとも、
Facebook広告でのブロード配信は効果的であると考えられますね。
実際に
Facebook広告でのブロード配信は、
「ターゲティング/リターゲティングが使えなくなるので、
しょうがないから取り入れよう」という
消極的なアイデアではなく、
積極的な意見でもあります。
というのも近年
媒体の機械学習モデルが発達し、
運用側でオーディエンスを設定せずとも
配信とともに学習し、
ときにはオーディエンスを設定したときよりも
高いパフォーマンスを発揮できるようになりつつあったからです。
もちろんこの配信方法で成果を上げるには、
より良い広告クリエイティブを用意することが不可欠です。
Facebook広告のクリエイティブ作成について
まとめた記事をご紹介しますね。
Facebook広告でブロード配信を行うメリットは
という2つです。
Facebook広告に限らず
運用型広告全般での傾向ですが、
ターゲティングを絞るほどクリック単価が高騰する傾向にあります。
そのため、
オーディエンスを設定しないブロード配信は、
リターゲティング等の配信に比べて
クリック単価を低く抑えることができる傾向にあります。
またCVは広告主や運用者が
思いも寄らない場所で発生することも多々あります。
ブロード配信ではターゲティングを絞って配信していると
アプローチすることができなかったユーザーに
広告を配信することが可能です。
とはいってもブロード配信には
クリック率とCV率の低下という
デメリットも存在します。
メリット・デメリットを考慮し、
サービス/商材にあった運用を行いましょう。
多くのユーザーへ配信を行う事ができる反面、
クリックしてくれるユーザーが
表示回数に対して相対的に低くなります。
そのため、クリック率は低下する傾向にあるのです。
(クリック率=クリック数/表示回数)
クリック率同様、
CV率も低くなる傾向にあります。
(CV率=CV数/クリック数)
CV率は1つの目安にするべきですが、
特にブロード配信の場合は
CV数やCPA(CV単価)を重視したほうが良いでしょう。
ブロード配信は上記のような
メリット/デメリットがあるため、
やはりサービス/商材によって
向き・不向きがある配信方法となっています。
前提として
多くのユーザーにニーズが有ることが必要なので、
企業向けのtoB案件やニッチなサービス/商材よりも、
多くの人に需要がある
toCサービス/商材のほうが向いている印象です。
配信するサービス/商材にあわせて、検討が必要です。
今回の記事をまとめると
現在Facebookは
iOS14/Cookie問題で大きく揺れています。
本記事では詳しく触れませんでしたが、
この問題はオーディエンス以外にも
CV数値の乖離や広告最適化などにも
影響を与えることが予想されます。
とはいえFacebookが広告配信媒体として
魅力的であることにはかわりありません。
変わっていく情報をキャッチアップし、
効果的にFacebook広告を使用していきたいですね。