Web広告には数多くの専門用語が存在し、「大体の意味はわかるけれど、はっきりとは理解していない」「しっかり説明・報告はもらっているけど、専門用語ばかりでわからない」といった悩みがある方もいるかも知れません。
そんな方のために、Googleリスティング広告のよく使用される用語の説明を行っていきたいと思います。
目次
Google広告の構造をかんたんに図にすると、上記のような画像になります。
アカウントがあり、
その中に予算・オーディエンス・入札戦略などを設定できる「キャンペーン」
キャンペーンの中に入札単価・キーワード・広告文を管理できる「広告グループ」が存在します。
こちらの図を頭に入れた上で、Googleリスティング広告でよく使用される専門用語を見ていきましょう。
キャンペーンとは検索広告を出稿する際の設定上の区分けの概念です。
アカウント内に複数のキャンペーンを作成することが可能です。キャンペーンで設定できるものは、以下となります。
広告グループとは、1つ以上の広告をふくむ、キャンペーンの中の要素のことです。
商品 / サービスのテーマごとに広告グル―プを作成します。
広告グループで設定できるものは、以下となります。
ユーザーが検索した語句に連動して表示させる広告のことを、「検索広告」「検索連動型広告」と呼びます。
検索広告は上記のような場所に、自然検索とともに表示されます。
購入意欲の強いユーザーに向けて配信することができるのが特徴です。
ユーザーが実際に検索窓に入力し検索するキーワードのことを「検索語句」といいます。
広告管理画面で設定する「キーワード」とは異なるので注意しましょう。
広告配信側が設定する語句を「キーワード」といいます。
検索広告では、設定されたキーワードでユーザーが検索をおこなうと広告が表示される仕組みとなっています。
企業名やブランド名などを表すキーワードのことです。「指名系キーワード」「ブランドキーワード」「商標キーワード」などさまざまな呼び方があります。
汎用的・一般的ななキーワードのことです。競合も同じような商品・サービスを提供していることが多く、商標キーワードにくらべてクリック単価が高い場合があります。
ユーザー層には大きく分けて「認知層」「潜在層」「顕在層」の3層があります。
認知層…自社の商品を何も知らず、ニーズも悩みもないユーザーの事。
潜在層…悩みやニーズはあるが商品を知らないユーザーの事。
顕在層…悩みやニーズがあり、解決策や商品を知っているユーザーの事。
商品・サービスによって、適切なユーザー層に広告を配信することが重要ですね。
マーケティングで言われるターゲティングは勝負する市場を選ぶことを言います。
広告で言われるターゲティングとは、ユーザーやコンテンツの情報を分析して、ユーザーにとって適切と思われる広告を配信することを言います。
検索広告では、
など、さまざまなターゲティング設定が可能です。
リマーケティングとは一度ウェブサイトに訪問されたユーザーに対して再アプローチを行う広告の事です。
リマーケティングを行うことでユーザーに何度も視認させ、単純接触効果を高めることも可能です。
最初はあまり良い印象ではなかったものが何度も触れることにより気になったり、いい印象が潜在意識にすり込まれたりする人間の心理現象のこと。
広告を掲載する際に広告主がメディアの媒体の企業に払うお金のことです。
掲載方法やメディアによって値段は異なります。
インプレッションとはユーザーに表示された回数のことを言います。
インプレッションという言葉は広告に限らずよく使われますので覚えといておきましょう。
CTRとは Click Through Rate の略で、「クリック率」とも呼びます。
クリック率はインプレッション数のうち、ユーザーがクリックした回数の割合を計算したものです。
「クリック数÷インプレッション×100」
CTR が分かるとその広告の流入に対する成果を測ることができます。
コンバージョンとは最終目標を達成することを意味します。
例えば「商品購入」「資料請求」など、コンバージョンは配信するWEBサイトやサービスによって内容は異なります。
CPAとは Cost Per Acquisition の略で、1件あたりの獲得にいくらかかったかを図る指標です。
「広告費÷CV数」
広告費が100万円かかって、CVが1万件ならば、CPAは100円になります。
コンバージョン値とはそれぞれのコンバージョンの価値を表したものです。
コンバージョンによっては値段が変わったりと価値が変わってきます。
ただコンバージョン数だけを見るのではなく、価値のあるコンバージョンを見極めるのが大切です。
ROASとは Return On Advertising Spend の略で、広告費に対して得られた売上を%で表したものという意味です。
「広告経由の売上÷広告費用×100」
ROIとは Return on Investment の略で、広告費に対して得られた利益を%で表したものという意味です。
「利益金額÷投資金額」
混同してしまいがちですが、ROASが広告費に対しての売上をパーセントで表したもの、ROIは広告費に対しての利益をパーセントで表したものと理解しておきましょう。
インプレッション シェアは、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合です。
「表示回数÷広告が表示可能だった合計回数」です。
コンバージョン数を最大化できるようクリック単価(CPC)が調整される入札戦略です。
コンバージョンを達成したりする可能性が高いと判断した場合、手動で設定した入札単価を自動的に調整します。
自動入札とは、キャンペーンの種類や広告掲載の目的に応じて、適正な入札価格を自動的に調整する機能です。
スマート自動入札は自動入札戦略の一部で、機械学習を使用してオークションごとにコンバージョン数やコンバージョン値の最適化を行います。
その他上記よりも使用頻度は下がりますが、重要な用語を紹介していきます。
「コンテンツ連動型広告」といい、訪れたWebサイトの内容に合わせて広告枠に広告を表示します。
表示する広告の種類は
「バナー広告」「レスポンシブ広告」「テキスト広告」の3種類があります。
バナー広告…広告枠に配信される画像広告や動画広告。
レスポンシブ広告…配信デバイスやWebサイトに応じて画像(動画)のサイズがかわる広告。
テキスト広告…タイトルや説明文、URLなどの文字(テキスト)だけで構成される広告。
ディスプレイ広告では潜在層に向けてアプローチができるのが特徴です。
広告を掲載できるウェブサイトや動画、アプリの総称を言います。
Googleディスプレイネットワークでは、ターゲット設定されたディスプレイ広告を使用して、モバイルデバイスやアプリを使用したりしているときを狙って広告を表示することができます。
広告機会とはキャンペーン配信をするのに適した時期や状況のことを言います。
例えば、お正月の時期にクリスマスキャンペーンの告知をしたところで、時期はとっくに過ぎてしまっているので意味ないですよね?
広告機会をしっかりと見極めて広告の効率をよりよくすることが大切です。
広告費の計算の仕組みを表す用語です。クリックされるごとに支払う仕組みのことを言います。
クリック課金型の広告の総称でもよく使われます。
検索連動型広告もこれに当たります。
広告のローテーション設定を行う際には、配信を最適化するのか、最適化しないのかを選択する必要があります。
(2種類だけではないですが使うのはこの2種類と考えていいでしょう。)
それぞれの意味は以下になります。
最適化…Googleの機械学習により、広告グループ内で優れた広告を優先的に配信する。
最適化しない…各広告を無期限に均等になるようローテーションしながら配信する。
手動で行うのか自動で行うのかしっかり決めてから選択するようにしましょう。
SEO(検索エンジン最適化)とはサイトを検索結果で上位表示させるための施策になります。
広告とは異なり、広告費がかかりません。
また、上位表示されれば自然検索で表示される分、ユーザーへの壁がなくクリック率も高くなります。
自然検索とは普段皆さんが使われるサイトの広告以外の検索結果になります。
自然検索でサイトを上位表示させることで、サイトへの流入増加が期待できます。
いかがでしたか?
広告運用に限らずですが、専門用語の意味を理解することは、全体像を理解する上で大切なことです。
また用語は暗記するのではなく、「わからない場合は調べて確認する」を繰り返すことで徐々に身につけていきましょう。
今後もウェマー!!では広告運用の基礎知識やトレンド情報などを更新していきますので、お楽しみに!