「リスティング広告とは何か」「効果はでるのか」など、リスティング広告についてわからないことはありませんか?
商品やサービスの売上げアップに効果的なリスティング広告は、検索結果の目立つ位置に表示されます。出稿するキーワードを自由に設定でき、ターゲットユーザーを絞って掲載できます。
この記事では、リスティング広告の具体的な特徴や、メリット・デメリットを解説します。
リスティング広告とは、検索エンジン(GoogleやYahooなど)の検索結果に表示されるPPC(Pay Per Click)広告の一種で、クリック数に応じて課金される広告のことです。
代表的な広告には、Google AdWordsやYahoo!JAPAN プロモーション広告があります。パソコンやスマートフォンを使って知りたいことをネットで検索したとき、ほとんどの方が目にしたことのあるものです。
自然検索結果の「上部」に表示されます。URLの先頭に「広告」という表示があるものがリスティング広告です。
表示されるリスティング広告の数は1~4つなど、検索するキーワードなどで異なります。
「自然検索(オーガニック検索)」とは、広告ではない通常の検索結果の部分です。検索したキーワードに該当するWebサイトが表示されます。
自然検索結果の表示に費用は必要なく、検索エンジンのアルゴリズムにより決定された順位で表示されます。
新聞やテレビCMなどの広告とは違い、リスティング広告には次のような5つのメリットがあります。
リスティング広告では、どのキーワードに対して広告を出すか、自由に決められます。ユーザーが検索するキーワードは、ユーザーのニーズそのものです。
例えば「メガネ 安い」と検索する人は、「安いメガネを買いたい」という欲求があることがすぐにわかります。
つまり、こちらが売りたいサービスを欲しているユーザーに絞って、広告を出稿できます。そのため、購入や申込みなどの成果につながりやすく、大きな効果が期待できます。
新聞やテレビCMなどへの広告出稿には、1回数百万円~数千万円と高額な費用が必要です。一方、リスティング広告は数万円の低予算からはじめられ、リスクが低い特徴があります。1ヶ月にかける広告費も自分で設定できます。
というのも、リスティング広告は広告が表示されても、クリックされなければ費用が発生しない「クリック課金」だからです。
クリック1回の費用は入札形式で行われ、1つのキーワードに対して最低入札価格(1円~9,999円)以上で入札されます。これは自由に設定でき、上限クリック単価を設定すると、それを超えることはありません。
1日の予算を設定することもでき、請求されるのはその範囲内の金額になります。月3万円の運用からスタートし、成果によって予算を増やしていくことが可能です。
パソコンの管理画面から、下記のような運用効果をすぐにチェックできます。
リアルタイムの現状確認により、改善などのPDCAサイクルを早く回せます。
アカウントを用意すれば、すぐに広告掲載ができます。雑誌広告や、表示期間によって金額が決まるバナー広告では、効果がないなどの理由で途中停止することはできません。
その点、リスティング広告は開始・停止などをリアルタイムですぐに判断可能です。いったん停止して広告内容を修正し再開するなど、効果を高めていけます。
「地域」「時間帯」「デバイス」など、ユーザーの条件を絞って広告を表示できます。ターゲットを絞れるため、費用対効果の高い出稿が期待できます。
例えば、「神奈川県」の「スマートフォン」へ「7時~21時」の時間帯に配信するなど、ピンポイントで設定可能です。
リスティング広告には次のようなデメリットもあるため、知っておく必要があります。
商品・サービスの知名度アップには不向きです。リスティング広告は商品に興味のある潜在層や、商品名を知っており購入を検討している顕在層に高い効果がありますが、それ以外のユーザーには配信できません。
認知拡大のためには、コンテンツマーケティングなどによる自然検索の順位アップやSNSでの発信など、地道なマーケティングも必要です。
リスティング広告は「運用型広告」とも呼ばれ、配信後に改善をくり返すことで効果が高まります。そのため、広告文やLP(ランディングページ)の修正、ABテストから、出稿するキーワードの選定、入札単価の調整なども必要です。仮説を立ててPDCAを回し、経験を積むことで大きな成果につながります。
運用が苦手・効果が出ないなどの場合は、プロのWeb広告コンサルタントへ運用代行を依頼することもできます。
キーワードやターゲット設定を誤ると、意図しないキーワードや、見込み客以外のユーザーに配信されることがあります。すると無駄なクリックが発生し、成果にならないにもかかわらず費用がかかってしまいます。
例えば、表示回数を増やすためには同義語や関連キーワードを追加することになります。「渋谷 整体」の場合、「渋谷 肩こり」「マッサージ 渋谷」などです。これがサービスから外れたワードになってしまうと、成果につながりません。キーワード設定について理解した上での配信が重要です。
出稿をスタートするにはアカウント開設や初期設定が必要で、初めての場合は難しいと感じる方も多いです。さらに、効果チェックなど日々の運用も必要なので、やらなければならない作業は少なくありません。
リスティング広告のメリット・デメリットについて解説しました。自然検索での効果を上げるには、サイトのコンテンツ充実など時間をかけた工夫が必要です。
一方、リスティング広告は検索結果の目立つ位置に表示されるため、少ない費用で売上や認知度アップにつながる効果が期待できます。
会社でWeb広告の担当を任された、自分のサービスの広告を出したいと考えている場合は、リスティング広告も選択肢の1つとして考えてみてください。
スマートフォンが普及し、調べたいことはまずWebで検索するのが当たり前となった今、リスティング広告には大きな可能性があります。