近年SNSの普及によってSNSマーケティングが主流になってきました。
そのため、メールを利用したマーケティングはこれまでよりも関心が薄れてきています。
では、メールマーケティングは現状効果は期待できないのでしょうか?
後ほど詳しく解説しますが、
現在でもメールマーケティングの効果は十分に期待できます。
そこでこの記事ではメールマーケティングのメリットや手法について紹介します。
そもそもメールマーケティングってなに?
「メールマーケティング」とはEメールを使用したマーケティング手法のことです。
企業が、ランディングページやエントリーフッォーム、購買履歴などから収集した顧客リストを利用してEメールコンテンツを発信することで、集客・リピーター獲得・満足度アップを狙います。
SNS発展以前、このメールマーケティングが主流でした。
ですが、近年SNSが発展してきたことによって、あまり注目されなくなってきています。
現在でもメールマーケティングが有効な理由
30代以上のコミュニケーションツールは現状メールがトップ
では近年SNSが発展してきて、メールの利用率が下がってきているなか「メールマーケティングなのでしょうか?
平成29年7月に総務省情報通信政策研究所により公表された「平成28年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」はメールマーケティングが現在でも有効な理由として、
10代と20代を除くすべての世代において、コミュニケーション系メディアの中で最も使われているツールはSNSではなく、メールであると発表しています。
そのためメールを使ったマーケティングもターゲットを間違えなければ現状でも有効な手法だと考えられるからです。
(参考:平成28年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
https://mtame.jp/dcms_media/other/20170929.pdf)
メールマーケティングのメリット・デメリット
ではメールマーケティングを行うメリット・デメリットはどこにあるのでしょうか?
メールマーケティングのメリット・デメリットについて紹介します。
メールマーケティングのメリット
1,効果測定が行いやすい
メールマーケティングのメリット、1つ目は、
「効果測定が行いやすい」ということ。
メールマーケティングは、メールの開封率、リンクのクリック率といったことを簡単に測定することが可能です。
これらで得た情報を元に、メールを開封した人、しなかった人の二通りに分けて別のアプローチを行う、測定した結果を元にPDCAを回すといったことを容易に行うことが可能になります。
2,低コストで多くのターゲットにアプローチできる
2つ目のメリットは、
「低コストで多くのターゲットに対してアプローチすることができる」ことです。
はがきやチラシ、電話での営業を行う場合、印刷費や配達料、人件費といったものが多くかかってしまいます。
しかし、メールマーケティングはそれらのコストは殆どかからないため、低コストで多くの人にアプローチすることが可能です。
3,顧客に合わせて異なったコンテンツを届けることができる
最後は、
「顧客に応じて異なったアプローチを行うことが可能」ということです。
マーケティングで重要なポイントは、顧客、または見込み顧客の興味関心や特性に応じて最適なアプローチを行うことです。
メールマーケティングは、顧客リストさえあれば、顧客の特性に応じて、別々のコンテンツを発信することが容易にできます。
メールマーケティングのデメリット
マーケティングの精度をあげようとすればするほど手間が増える
メールマーケティングのデメリットは、
「マーケティングの精度をあげようとすればするほど手間が増えること」です。
顧客の特性に合わせてアプローチする方法を変えられる分、特性ごとにカテゴリー分けしすぎると、発信するコンテンツの作成、効果測定の結果の分析といった手間が非常に多くなっていまいます。
メールマーケティングをする際には、事前にどこまで行うのかということを明確化しておく必要があるでしょう。
メールマーケティングの手法
メールマーケティングとは何か?メールマーケティングのメリット・デメリットについて解説してきました。
では実際にメールマーケティンを行うさいにどのような手法で行えばいいのでしょうか?
メールマーケティングの代表的な手法は主に4つあります。
- メールマガジン
- ターゲティングメール
- ステップメール
- リターゲティングメール
それぞれ解説していきます。
全顧客に対して一斉に送信する「メールマガジン」
メールマーケティングというと、まず最初に「メールマガジン」を思い浮かべるというかたも多いのではないでしょうか。
メールマガジンは全顧客に対して一斉に、キャンペーンや新製品の告知などを行うことをいいます。
このような告知メールは頻度が多すぎると、顧客に不快感を与えてしまい逆効果になってしまう場合もあります。
配信する頻度は気をつけるようにしましょう。
特定の条件で絞り込んで配信する「ターゲティングメール」
「ターゲティングメール」とは、顧客リストの中から、年齢、性別、地域といった条件に分けて特定の顧客に対してメールを配信することをいいます。
具体的には、購入者に対して「サンキューメール」や、誕生日の顧客に対して「誕生日限定クーポンの配信」「店舗別のクーポン配信」など。
具体例を見るとイメージが湧きやすいのではないでしょうか。
顧客の段階に応じて配信する「ステップメール」
「ステップメール」は、予め設定したタイミングで顧客に対してメールを配信することです。
具体的には、
- 申し込み完了時の「サンクス・完了メール」
- 商品発送時の「発送完了メール」
- 商品到着時の「使用説明書メール」
- 利用開始しばらくたったあとの「アンケート・次回申し込みメール」
など。
ユーザーの段階に応じて適宜メールを送ることで、ユーザーの満足度増加、リピート率増加が見込めます。
ユーザーの行動に応じて配信する「リターゲティングメール」
「リターゲティングメール」はユーザーの、
- サイトへのアクセス、離脱
- メールの開封
- リンクへのアクセス
- 商品ページの閲覧
といった行動を起点として、メールを配信する方法です。
実際にこのようなアクセスを行ったユーザーは、商品やサービスに対して興味関心を持っている可能性が高いです。
そのようなユーザーに対して、適切なアプローチをかけることによって、商品・サービスの購入を促すことができます。
適切なタイミングで適切なコンテンツを配信して、効果的なメールマーケティングを
ということでメールマーケティングについて解説してきました。
メールマーケティングは非常に有効なマーケティングですが、メールの配信頻度、コンテンツの内容によっては、顧客に不快感を与えてしまう可能性もあります。
そのため、ユーザーに届くメールの頻度があまり多くなりすぎず、コンテンツの内容も有益なものになるように気をつけるようにしましょう。
適切なタイミングで適切なコンテンツを配信して、効果的なメールマーケティングを行って下さい。
ライター
Roku
WEBライター・カメラマン。
大学を休学して日本や海外など多拠点生活を送るフリーランス。ライター業の他にカメラマンとしてInstagram運用やプロフィール写真の撮影。イベント撮影などの経験もあり。