前回は「Chat GPT」VS「Google Bard」という形で、それぞれのオープンAIを比較しながら特徴をご説明していきました。
今回はその延長戦ということで、実際に同じ内容の質問を行い、その回答で勝敗をつけていきたいと思います。
しかも検索すれば出てくるような事実を求める質問ではなく、それぞれの創造性を試すような内容。
今回はウェマー!!の運営会社であるウィニングフィールドの本拠地である鎌倉湘南界隈を舞台にした、ウェブマーケターである若者成長のストーリーを作ってもらおうと思います!
目次
今回ストーリーを制作してもらう上で、次の5つの側面からジャッジしていこうと思います。
1.情報の正確性
あまりにも事実とは異なる、頓珍漢な文章は減点対象。あくまでも実際的なストーリーとして成立しているかを重視します。
2.読解力
我々の意図した回答してくれているか。指示をどこまで理解して、どのように解釈したのかもポイントです。
3.独創性
いわゆるオリジナリティ。せっかくAIにお話を作ってもらうのだから、ありきたりなストーリーではなく、独創性のある内容を良しとします。
4.ユーモア
ただのお話ではなく、ぷぷっと笑えるようなユーモアセンスが見られた場合は高く評価することにします。
5.機能性
最後が機能面です。Chat GPTもBardもあくまでAIツールなわけですから、回答の答えだけでなく、使いやすさも評価していきます。
AIツールの代表格として名高い「Chat GPT」ですが、対して「Bard」も日本語に訳せば「詩人」です。
さて、どのような対決になるのか、胸が高まります!
質問複数回に分けて行う形にして、最初は下記のように打ち込みました。
鎌倉を拠点にした20代の女性WEBマーケターを主人公とした成長ストーリーを作成してください。
まずは「Bard」の解答がすぐさま表示されました!
まだ「Chat GPT」が1/3も記載していない中で、非常にスピーディー。
また「Bard」の特徴は、Draftという候補が3つ考案されて、どんどん深掘りされていくスタイルで提案が豊富です。
ただ「Chat GPT」も負けていません。
スピードこそ劣っていたものの、第1章から第4章にかけて、それぞれの小タイトルもつけたストーリーが出力されました。
どちらもしっかりと成長ストーリーになっているのですが、ここからさらに「挫折」「恋愛」というエッセンスを追加してお話に幅を出していこうと思います。
このストーリーに対して、恋愛・挫折の要素をいれてください。
またもやすぐに回答されたのが「Bard」でした!
恋愛・挫折の要素が追加されましたが、代わりに主人公のWEBマーケターという設定がどこかへ飛んでいってしまったように感じます。
ただDraft1では脚本を回答し、Draft2では「考え方」や「ポイント」を解説してくれている点は親切に感じました。
対して「Chat GPT」は、先ほどの章に対して、それぞれの要素が加わっていきます。
なんと第1章で男性を登場させることで、その後に恋愛要素を組み込んでいきます。
さらにその後「恋愛」と「仕事(WEBマーケティング)」のバランスに悩んでいく主人公の葛藤を差し込むことで、挫折要素までクリアしていきます。
この理解力と表現力は圧巻です!
さて、いかがでしたでしょうか?
結果発表ですが…
ストーリーの内容自体は、もう「Chat GPT」の大勝利といったところではないでしょうか?
ここからさらにさまざまな要素・エッセンスを追加していくことで、人間の脚本家が作ったのと同等レベルの作品が出来上がるのではないかという期待感すらありました。
一方思うような解答に至らなかった「Bard」ですが、Draftシステムが組み込まれているなど、機能面で使いやすいポイントもあり、ここからさらに学習が発展することで化ける可能性も多分にあるように感じました!
AIツールでここまで独創的なストーリーを作れるとなると、クリエイティビティの求められる発想やアイデアを捻出してもらうことで、さまざまなビジネスに活用できるのではないでしょうか?
今回「Chat GPT」「Google Bard」それぞれが制作したストーリーの詳細などは、下記の動画で詳しく紹介しています。
気になる方はぜひ覗いてみてください!