テレビ番組や記事に取り上げられ、注目を浴びているメタバース。アバター同士で会議をするニュースが有名ですが、ビジネスとはどんな関係があるのか気になりますよね。
私も、最初は「よく聞くけどメタバースってビジネスに関係あるの?」と半信半疑でした。でも、学ぶにつれて将来の可能性やビジネスでの活用をとても感じています。
そこで、ここではビジネスへの影響や活用事例、注目される理由などを詳しくご紹介。メタバースとは何なのか、具体的なイメージがつかめる内容です。理解を深めて、ビジネス面でまわりよりも一歩先に行きましょう!
メタバース(Metaverse)とは、インターネットにおける仮想の現実空間のこと。
が合わさって、生まれた造語です。
初めて登場したのは、過去のSF小説であるスノウ・クラッシュ(ニール・スティーブ著)だとか。ビジネスとの関係を見ていく前に、仮想現実空間を作る条件をおさらいしておきましょう。
メタバースの具体例でよく挙げられるのは、Nintendoの人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」。プレイヤーが現実のような普通の生活を送り、交流を深めたり経済活動を営んだりするコミュニケーションゲームです。
自由な交流や、ゲーム自体を自分で作っていくことはメタバースの大切な要素。すでに身近な存在になっているのかもしれませんね。
具体的には、以下7つの条件を満たす仮想空間とされています。メタバースに詳しいアメリカの投資家マシュー・ボールが定義しました。
条件 | 特徴 |
永続性がある | リセットや一時的な停止などが存在しない |
同期性がある | 現実空間と同じようにライブ状態である |
ユーザーの上限なし | ユーザーそれぞれに存在感がある |
完全に機能した経済 | 個人や企業が活動できる |
実社会との垣根なし | 実社会とサイバー、オープンとクローズ、プライベートとパブリックにまたがる |
相互運用性 | 垣根のないプラットフォーム |
あふれるコンテンツと体験 | ユーザーが多くの体験やコンテンツを提供する |
程度の問題はありますが「あつまれ どうぶつの森」との共通点が感じられます。
メタバースという仮想空間がもつ大きな可能性。日常生活もそうですが、特にビジネス活用について気になりますよね。
このように、メタバースを活用することであなたのビジネスは劇的に変化!先ほどの説明で単なるゲームのように感じたかもしれませんが、それは違います。活用方法によっては、あなたのビジネスや働き方がさらに生産的かつ効率的になるでしょう。
仮想空間の普及により、日常生活は変わっていくと考えられています。そのうち、メタバースでは特にビジネスやマーケティングが大きく成長するはず!
メタバースのメリットは、インターネットや仮想空間ならでは。これまでの方法・手法からは考えられないようなものばかりです。
代表的な3つを紹介しますね。
メタバースの導入によってどんなことが起こるのか、あなたにどんなメリットをもたらすのかを確かめていきましょう。
仮想現実空間を活かした自由なビジネススタイルが誕生します。
例えばどうぶつの森。現実に存在するアイテムをゲーム内でキャラクターが身につけることで、ユーザーが興味を持ち現実世界でも購買数アップの効果が期待できます。
さらに、仮想空間内に現実世界の商品広告を配信して実際に商品が売れたら、それはマーケティングといえます。
このように、仮想現実空間は現実のビジネス・マーケティングに利用されるようになるでしょう。現実世界と違い、広告は張替え作業や費用が簡易なのでより効率的で効果的な広告活動になることも予想できます。
メタバースは、現実と比べて空間の規模が非常に大きいので人数や場所の制限がありません。
そのため、イベントなどの規模はスケール大!実際に、2021年11月に歌手ジャスティン・ビーバーさんがメタバースでライブを開催しています。
実際に会場へ足を運ぶ必要がないので、ライブ参加の敷居は低め。パフォーマンスについても、仮想空間を利用した現実では見られない演出があり、歌声や動きに集中できるライブとなっていました。
このように、メタバースはアイドルや歌手のライブなどをはじめさまざまなことに利用されるでしょう。主催者側は会場費や人件費などが抑えられるので、参加費が安くなり安くユーザーは現実よりも安価にイベントが楽しめます。
最近では、VR技術も発達。もしかすると、現実に負けないようなリアル感・臨場感を味わえる日が近いかもしれませんね。
メタバースのような仮想空間は、現実よりもコミュニケーションが取りやすくスムーズな場合が多いです。特に、情報量が多いとき。直接話すより、文章や図表で見たほうがわかりやすいですよね。
距離の問題もあるので、世界中の人と話せるメタバースはコミュニケーションの場としてとても優れているといえるでしょう。技術がさらに進み、表情や感情がリアルタイムで伝えられたら現実のコミュニケーションを上回るようになるかもしれません。
すでにメタバースでは、空間の中に絵や図が描けます。ビジネスでの会議やプレゼンテーションなども、メタバースのほうがやりやすそうです。
現在、メタバースが抱えている問題は主に以下の3つ。多いのは周辺の環境やユーザーに関してです。
「ビジネスに使っても大丈夫かな?」と思いながら、チェックしてくださいね。
まず挙げられるのは、メタバースに対する法的な整備が追いついていないこと。基本的に、現在の法律は現実にあるものを想定しているので仮想空間のことはあまり考慮されていません。
具体的には、データやアイテムについての所有権・著作権などについて。例えば、商品のロゴがマネされたり、ほかのものを無断で使ったことによる損害賠償を求められたりするおそれがあります。
また、メタバース内での犯罪についても同様。どんどん利用が進むにつれ、仮想空間内での犯罪や不正行為もおそらく出てくるでしょう。これらにどう対応するかのルール整備が大きな課題となっています。
2つ目は、メタバースを上手に利用できる人とそうでない人で大きな格差が生まれるおそれがあること。デジタル格差や情報格差といわれる問題です。
将来、メタバース利用が当たり前になったとき、インターネットに全く詳しくない高齢者などはどうなるのでしょうか。現実では商品が買えなかったり、趣味を楽しむ場が減ったりしそうですよね。また、企業同士の収益力や賃金の違いも懸念されます。
もしかすると、今後はメタバースを教えてくれるレッスンや簡単に扱えるデバイスといった施策が出てくるかもしれませんね。
最後は、炎上や誹謗中傷がどんな形で出てくるかまだわかっていないこと。現在のインターネットでも、この件は大きな問題となっていますよね。
メタバースでは、今のインターネット上でのコミュニケーションよりも、もっと多くの情報や具体的なコミュニケーションを取ります。
そんな中で、アンチコメントや誹謗中傷が発生するとストレスがとても大きくなることは明らか。今後、メタバースを利用する人の全員が意識して注意すべき問題だといえるでしょう。
ビジネスでの活用事例を具体的に3つ紹介します。
メタバースの使い方は無限大!あなたのビジネスでも大活躍するかもしれません。では、メタバースの可能性を見ていきましょう。
メタバースは、ユーザー同士の質の高いコミュニケーションが可能。これは、ビジネスにおいても同じことがいえます。
例えば、
などに活用できます。
特に、会議や商談といったミーティングの質が大きく高まるでしょう。現在ではZoomなどによるビデオ通話が主流ですが、メタバースでは仕草や表情も伝えられるためより良いコミュニケーションが可能です。
もしかすると、将来は直接会って話すより便利なメタバースを使う日が来るかも。直接はっきり言えないことも、仮想空間なら言いやすいなんてこともあるでしょう。
メタバースで開催されるイベントは、インターネット上の仮想空間。敷地やエリアといった現実特有の問題がなく、人数についてもシステム環境によりますが何百万人での参加が可能です。
先ほど紹介した、ジャスティン・ビーバーのライブが良い具体例。これからも、さまざまなライブやイベントが開催されるでしょう。
また、メタバースの成長とともにAR・VRの技術も発達していることはご存じでしょうか。スマホのカメラで景色を映すと仮想の風景が映ったり、ゴーグルを付けると景色が立体的に見えたりする技術です。これらを用いれば、ライブやイベントへさらに没入できるようなリアルな体験となるでしょう。
一見メタバースと関係なさそうな観光事業でも活用されます。今回紹介するのは「バーチャルOKINAWA」。沖縄の風景や街並みをメタバース上で再現し、仮想空間内で観光してもらうというプロジェクトです。自宅で気軽に観光を楽しみながら、名産品や食品なども買えるので面白いですよね。
場所や人数にもとらわれずに、世界中から沖縄を楽しむことも可能!病気や身体的ハンディキャップを持つ人も利用できるので、とても良い試みであり、観光産業の新たな姿かもしれません。
「ビジネスとして活用したい!」
その前に、ネットワークの環境をしっかりと整えておきましょう!
多くのユーザー数はもちろん、扱う情報量も多くなるメタバースにはサクサク動く快適なネットワークが必要。容量が少なかったり動きが低速だったりすると、せっかくイベントを開催しても通信がうまくいかないので映像が止まるなどして楽しめません。
そのほか、ユーザー同士がリアルタイムで交流できるルームやサーバ、チャット・ボイスなどのコミュニケーションツールも快適であることが大切。将来、ユーザーへの負担をかけずに情報を更新するシステムも必要です。
ネットワークのスペックを高めれば、現実との差異がなくなり仮想空間がよりリアルになります。ただ、専門的な知識やノウハウが必要なので時間や手間がかかるかも。さまざまなことを想定して十分な環境を整えるなら、その道のプロに頼るのがおすすめです。
メタバースのような仮想空間は大きな可能性を秘めています。利用している人はまだ少ないですが、当たり前になる時代はもうすぐかもしれませんね!
活用方法によっては、さまざまなビジネスに活躍するので、
「なんとなく知っているけど、難しそう」
「まだ周りがやってないから何もしていない」
このように思っている方もいる人にこそ、ぜひ始めてみてほしいです
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講座名 | Web3 IZ@ KAMAKURA(鎌倉Web3合宿) |
開催日 | 2022年10月5日(水)〜7日(金) |
開催場所 | 鎌倉 建長寺 (応眞閣) 鎌倉みらいラボ(旧村上邸)+特設メタバース空間 |
授業時間 | 10:00〜16:00 |
講座内容 | WebマーケティングおよびWeb3概論 NFTコンテンツ制作ワーク メタバース概論 禅 他 |
参加費 | 【一般参加費】 早割価格:170,000円(税込) 通常価格:220,000円(税込) 【鎌倉市民割】 早割価格:120,000円(税込) 特別価格:170,000円(税込) 【アンダー25歳割】 早割価格:100,000円(税込) 特別価格:150,000円(税込) 【オンライン、およびメタバース参加】 早割価格:90,000円(税込) 特別価格:120,000円(税込) |
参加人数 | リアル参加者:30名まで |
運営会社 | 株式会社ウィニングフィールド |