アプリやサイトを見ているときに
「他社のappやwebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」と
表示されることはないでしょうか?
実はこれ、Web広告に大きな影響を与えています。
広告を出稿する人だけではなく、拒否するべきか迷っている人は
この記事を読むことで認証することが悪いことだけでもないことがわかるので、
最後までしっかり読んで安心してもらえたらと思います。
目次
トラッキングとは、和訳した通り「追跡」をWebサービスが行う事です。
ユーザーの閲覧しているサイトの特定や、
閲覧したジャンルや内容であったり、時間帯や地域情報
さらには使用しているデバイスなどをWebサービス側が記憶します。
その他にも、少し気持ち悪く感じるかもしれませんが
Webサービス上のどのセクションがユーザーの足を止めているか、や
どの部分を一番タップしているかなど、
Webサービス上でのユーザーの動きも細かく記憶することも出来ます。
企業がトラッキング機能を使う大きな目的は
ユーザーと広告主双方にメリットのある広告の表示と
webサービスの改善を行うための指標にしている、と考えてしまってもいいでしょう。
例えば、Web上で「この服いいな」と思ったけれど今はお金がなく断念した服が
のちに自身のタイミングのいい時に
広告として表示されるといったことは経験がないでしょうか?
このような広告をリマーケティング広告やリターゲティング広告と呼び
下の図のようにユーザーの行動を媒体側が記憶し、
最適なタイミングでユーザーに表示するということを行っています。
※リマーケティング広告について詳しくはこちら
トラッキング機能の進化により、
デバイスやアプリをまたいでも同一のユーザーであることを認識できるようになりました。
例えばパソコンで仕事のことを調べて
スマートフォンでFacebookにログインしたら
仕事関連の広告が出たりしたことはないでしょうか?
このようなトラッキングをクロスデバイストラッキングと呼び
1度は「怖い…」と思った方もいるかとは思いますが
web広告業界としては重要な施策になっています。
自身がWebサービスを利用する際に名前や年齢の登録を行っている場合
トラッキング機能により、個人情報のほとんどが第3者に知られることになるので
悪用されることを危惧し、
トラッキング機能に関しての規制はどんどん厳しくなっています。
特にAppleは
App によるトラッキングの透明性が確保されているので、
広告やデータブローカーとの情報共有といった目的で、
App が他社の App や Web サイトを横断して
お客様の行動を追跡できるかどうかは、
お客様ご自身で決められます。
引用:App がアクティビティを追跡してもよいか確認してくる場合
と、必ずトラッキングを行う際には
ユーザーに確認をとるようにアップデートを行い
許可されないユーザーへの
デバイスを超えたトラッキングを禁止する方向へと舵を取りました。
久しぶりに開いたアプリなどでこのような表示が出るようになったのは
このためです。
アプリで「他社のappやwebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」と
表示された時、これを許可するべきかどうかは一概には言えません。
確かに、自分の行動を他人に覗かれているようで
いい気持ちはしませんが、
何も悪いことだけではなく、むしろメリットもしっかりと存在します。
まず、あげられるメリットとしては
自身の求めている情報が手に入りやすくなります。
web広告を悪と考える人もいますが、実際にはそういうものではなく
求めている人に、求めているものを、求めているタイミングで提供するのがWeb広告です。
普段人が悩んでいることをツールや商品で解決するのがすべての販売物の使命です。
で、あればその情報を自ら探さなくても
個人個人に最適化し、手元に勝手に届くことは大きなメリットと言えるでしょう。
デメリットとしては、信用のおけないWebサービスの場合は
悪用される可能性が全くないとは言えないでしょう。
と、言っても急に家に押しかけてくるといったことはさすがに無く
迷惑メールを送ってくる業者などにアドレスを渡される程度のことが
今まで起きてきた悪用の例でしょう。
それらを防ぐためにも、各アプリの個人情報の取り扱いについては
しっかりと確認することをおすすめします。
iPhoneでのアプリごとの個人情報取り扱いの確認方法はとても簡単に行えます。
これにより、アプリの個人情報の取り扱い方がわかるので
不安に思うアプリに関してはしっかりと確認しておくようにしましょう。
誤って操作してしまった場合、トラッキングの許可を簡単に変更することが出来ます。
トラッキングの使用が難しくなり、1番困ったのは広告運用者でしょう。
今までのようなリマケ、リタゲに頼った運用は行えなくなり、
せっかく蓄積してきたデータも使えなくなってしまい
途方に暮れている人もいるかと思います。
しかし、マーケティングの本来のスキルというものは何も機械に頼った機能への理解だけではなく
消費心理に基づいた顧客に対しての理解と調査ではなかったでしょうか?
で、あれば基本に立ち返り、しっかりとしたリサーチに基づく戦略とABテストを繰り返し
最適なクリエイティブを作成するような根本的なスキルの向上を目指すべきです。
既に「とりあえず当たりそうな広告を適当に出稿してみてオーディエンスをためる」という行為は
効率の悪いギャンブルの域に到達してしまったといえるでしょう。
Facebook広告の場合であれば
「ブロード配信」や「ノンターゲティング」に切り替えるのがおすすめです。
過去の運用方法にとらわれていては効果は最大化することが難しくなってきてしまっている以上
即、効果を求める場合はあまり悠長なことは言っていられませんが
あくまでも、「広告は投資である」という基本を
クライアントにも理解してもらう必要があります。
特にFacebook広告の場合、大きなメリットであったはずのターゲティング精度が
落ちてきてしまっているので
いつまでも「詳細ターゲティング」や「カスタムオーディエンス」に
頼ってはいられません。
で、あればクリエイティブを
しっかりとペルソナのみに反応してもらえるように作成し、
より多くの人に表示させ、機械学習により自然と最適化を
進めていくことが肝心と言えるでしょう。
※ブロード、ノンターゲティング配信に関して詳しくはこちら
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