コンテンツマーケティングはネット集客の手段としていま注目の手法です。誰でもおこなうことができ、うまくいけば効率よく、効果的に集客できます。
しかし、コンテンツマーケティングは利点ばかりではありません。具体的にどのようなメリットがあるのか、また他社に差をつけるための戦略について解説していきます。
コンテンツマーケティングマーケティング5つのメリット
コンテンツマーケティングには、おもに5つのメリットが挙げられます。それぞれご紹介していきましょう。
コンテンツは資産として蓄積できる
WEB広告で集客すると、短期間で一気にアクセス数を上げることはできるでしょう。しかし、サイトとして魅力的でなければリピーターもつかず、出稿期間が終了すれば人が来なくなります。
その点コンテンツマーケティングは、コンテンツを増やしてアクセスも増やしていく集客方法です。魅力的なコンテンツがあればユーザーがファンとなって再訪する可能性も大いにあります。
またSEO対策を意識すれば、検索上位に表示されるようになり、さらにアクセスを増やすことができます。また検索サイトでのサイトの評価も高まるため、ほかのページも上位に上がりやすくなります。
このように、魅力あるコンテンツは持続的に人を集めることができる資産です。広告のように一定期間が終われば効果を失うものとは違います。
潜在顧客に効率よくリーチできる
コンテンツマーケティングの基本は「潜在顧客にとって価値があるコンテンツを継続的に増やすこと」です。潜在顧客の欲求を満たす有益な内容を発信していけば、自然と見てもらえるようになります。
WEB広告はユーザーの属性(年齢や趣味など)を絞って表示できるものもありますが、それでもそのターゲティングが正しいか分からず、またクリックするかどうかも分かりません。
コンテンツマーケティングは確実に自分の欲求や悩みで検索して、内容を見たいと思って調べるユーザーがたどり着くので、より具体的にターゲティングできますし、クリックされやすく効率的です。
その道のプロとしての権威を高めることができる
質の高い有益なコンテンツを継続的に増やしていけば、ユーザーから「専門性がある」「熱心」だと好印象を抱かれるようになります。
これにより「◯◯について調べるならこのサイト」と思ってもらえれば、サイトのブランディング、さらには自社のブランディング効果にもつながることでしょう。
営業効率が高い
コンテンツ経由で問い合わせをしてきた顧客であれば、すでにコンテンツを見て情報を調べているため、売り込みをしたうえでアポイントを獲得するより効率がよいです。
また、内容を理解して問い合わせてきているので、冷やかしではないため無駄なアポイントになりにくく、成約率も高いといわれています。
効果検証ができる
コンテンツマーケティングは検索結果の順位やアクセス数、またSNSでシェアされた回数など具体的な数字を確認して、効果検証することができます。
商品やサービスを直接売り込む販売手法ではありませんが、CMやチラシなどと比べるとずっと具体的に数字を見て効果を確認したり、改善に活かしたりしやすいです。
コンテンツマーケティングマーケティング3つのデメリット
メリットの多いコンテンツマーケティングではありますが、デメリットもあります。具体的にはつぎのようなことです。
成果が出るまでに時間がかかる
WEB広告は出稿するなりすぐ目立つ場所に掲載されるため、すぐに集客することができます。その点、コンテンツマーケティングは少しずつコンテンツに人が集まって、アクセスが増えていくものです。
すぐ飛躍的にアクセスが増えるわけではありません。最初のうちはアクセスも少なく、ユーザーから反応が得られにくいですが、気長に進めていくこととなります。
コンテンツを継続的に制作しないといけない
コンテンツマーケティングは気長に、継続的な更新をおこなうことが重要です。さまざまな欲求・悩みに対応したコンテンツを高頻度に、可能なら毎日でも発信することが望ましいでしょう。
コンテンツが増えるほど、より多くのユーザーがキーワード検索で訪れるようになり、高頻度に更新すれば、毎日のように訪問するファンがつきやすくなります。
しかし、ほかにメイン業務がある場合だと、毎日のようにコンテンツの内容を考え、執筆し、更新するのはなかなか骨が折れる作業といえるでしょう。
コストがかかる
自分ですべてコンテンツの更新から管理までおこなえばコストはかかりません。しかし、前述のとおりほかにメイン業務があると、毎日のようにコンテンツの内容を考え、執筆し、更新するのは大変です。
そのため、コンテンツの作成や管理を外注に依頼するという手がありますが、これをおこなうとやはりコストがかかります。
コンテンツマーケティングを始める前に・・・
コンテンツマーケティングでの集客を検討する際、どのようなことを考えたほうがよいか、解説していきます。
サイトの目的を明確にする
サイトの目的とは「ブランディングしたい」「販促したい」といった着地点です。目的を明確化しなければターゲティングもできないので成果を出しにくく、そもそもなにが成果となるか判断できません。
そのため、サイトの目的をつぎから選び、それが具体的にどのような数字になることが第一目標なのかを設定することで、成果達成の道標となります。
ブランド認知
製品やサービスなどの名前を覚えてもらうことを目的とします。名前を覚えられることで購入決定されやすい場合に適しています。
ブランドロイヤリティ
すでに認知されている製品やサービスの既存顧客にファンとなってもらうことを目的とします。既存顧客はもっとも強力なセールスマンです。口コミを増やしたいときなどに適しています。
カスタマーエンゲージメント
日常的に関わりを持ってもらうことで、製品やサービスに愛着を持ってもらうことを目的とします。愛着を持たれることが売り上げに影響するという場合に最適です。
カスタマーエデュケーション
製品やサービスに関して、正しい知識を持ってもらうことが目的です。購入前に情報収集し、検討期間が長くなりがちなものに適します。売り上げ向上のほか、お客さま相談室のコスト削減にもなります。
コンテンツマーケティングが向いているか考える
製品やサービスによっては、コンテンツマーケティングでの集客が向かない、目的の達成に適さない場合があります。そこで、向いているかを考えなくてはなりません。
たとえば「いますぐ客」を獲得したい、来週にでも利益を得たい、という場合はコンテンツマーケティングより、即効性のあるWEB広告などの集客手法が向いているかもしれません。
長期施策になる覚悟を決める
前述のとおり、コンテンツマーケティングは即効性に欠け、短期的に見ると費用対効果が悪いというデメリットがあります。
そのため最低でも半年、できれば1~2年ほど時間をかけて取り組むことを想定してください。それまでまったく成果が出ないのではありませんが、安定的に集客できるようになるには、長い時間を要します。
早く成果を出すには、魅力的で良質なコンテンツをできるだけ早く、多く配信し、シェアされるようになることです。地道に継続していくしかありません。
まとめ
このように、コンテンツマーケティングは成果が目に見えるほど出るまで時間が掛かりますが、魅力的なコンテンツを増やし続ければ、自然とファンやリピーターが増えるようになります。
そうなれば、莫大な広告費を掛けて宣伝せずとも持続的に人が訪れるようになり、高い宣伝効果を発揮してくれるので、サイトの目的と合致しているのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。