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【Instagramストーリーズ活用の最前線】「いいね」「フォロワー」数の増加は狙うな

2020年2月26日に行われたイベントウェマー!!の内容を前後半の2回に渡って深掘りしていきます。
2016年8月にInstagramで誕生した「ストーリーズ」。
最長15秒で動画もしくは静止画をフォロワーにシェアすることができ、たった24時間で消えてしまうという儚さも有しているこの機能。

投稿者からすると、一時的なアプローチしかできないことに懸念があり、ついつい通常投稿をストックすることに重点を置きがちではないだろうか?

ただ実は企業や店舗のInstagram活用においては、“通常投稿”よりも、この“ストーリーズ”こそが攻略のキーになってきているのだという。

そもそもInstagramで「いいね」「フォロワー」増加を狙う時代は終わり、いまは少ないユーザーでも、いかに濃密なコミュニケーションを取るかのほうが重視されるべきなのだ。

そう語るのは、「Instagram」のマーケティング事情に詳しいソーシャルメディアコンサルタントで、株式会社女子トク代表取締役・三浦綾子氏。

今回は同氏が登壇したイベント「ウェマー!」内にて語られた、Instagramの現状と、攻略方法を余すことなくレポートしたい。

※イベントは2020年2月26日に行われたものです。

◆イベント詳細:湘南・鎌倉we部(ウェマー!)
鎌倉界隈で月1回行われるWebマーケティング&集客勉強会。堅苦しい雰囲気ではなく、Web集客をゆるく学び合う部活動のようなイベント。毎回講師役が立てられ、成功事例やノウハウが「小セミナー」的に解説される。 月に1回鎌倉・湘南界隈にて行われ、それぞれが得意とするWebマーケティングの情報を共有していくことで、地域に密着した情報共有の場となっている。
◆講師プロフィール:三浦綾子(株式会社女子トク代表取締役)
株式会社女子トク代表取締役、ソーシャルメディアコンサルタント。法人営業を13年半経験し、会社員時代に管理職も務め、その後2016年独立。
自分自身の事業の立ち上げ時にSNSを活用して集客をしていたことから、ソーシャルメディアを活用のコンサルティング事業をスタート。
現在は、法人向けにSNS運用のコンサルティング及び運用代行・研修業務と、女性のスモールビジネス立ち上げのコンサルティング事業を展開。
「東京地下鉄株式会社」「阪急メンズ館(梅田・有楽町)」「パーソルテンプスタッフ株式会社」「サンクチュアリ出版」など、多くの企業で研修・講演を行う。
化粧品・飲食・不動産・繊維・IT関連など、業種・業態を問わず、多岐にわたるコンサルタント実績がある。

Instagramで「拡散」「フォロワー増加」を狙うのはナンセンス

SNSは“近所”から“リビングルーム”のコミュニケーションへ

Instagramを運用している事業者や担当者は、常に「“いいね!”が増えない」「フォロワーが増えない」といった悩みに頭を抱えている。だが「いいね」や「フォロワー」の数を気にすること自体が時代に反しているのだという。

Instagram自体の拡散力がどんどん落ち、フォロワーの増え方も緩やかになっている。

これが事実だ。SNSの在り方は時代に伴って変化しているのだ。

SNSが誕生してから「10年」程度が経過する。これまではブログなどで限られた人だけで行われていた交流が、不特定多数に広げられてから、はや10年。

InstagramはFacebookの傘下だが、そのCEOであるマーク・ザッカーバーグが、明確に公言している考え方がある。

SNSはもともと“近所”の方々とのコミュニケーションとなるSNSを目指していた。これを“リビングルーム”に変える。安心・安全に、信頼できる人たちが交流する場所を目指していく、と。

近所であれば、知らない人とすれ違う。リビングルームには日常的に他人を招き入れたりしないはずだ。不特定多数の人々のコミュニケーションの場として発展してきたSNSだが、その問題点が浮き彫りになる昨今、運営サイドの方向性も変化しているようだ。

こういった前提のうえで、では潜在顧客をどのように獲得していくべきなのか。

◆「フォロワーの数」<「フォロワーの質」の時代に

フォロワーの数でアカウントを評価する時代は終わったと考えて良い。数ではなく、質を求める時代になった。

なんとなく見ているユーザーではなく、もっと熱量をもって「商品」や「サービス」あるいは「会社」や「お店自体」のファンになってもらう必要がある。さらにそこからコミュニケーションを重ね“顧客”へと引き上げ、そのまま“リピーター”へと昇華させるフローが重要なのだ。

そもそも拡散が起きにくい形にSNSが変化しているのであれば、少数精鋭で、いかに熱量の高いユーザーを集めるか、あるいは教育できるかが本質になってきているのは必然的な話。

そのためには、そもそもSNSを「情報発信ツール」と考えている方も多いが、元々は「ユーザー同士のコミュニケーションツール」であるということをしっかりと認識する必要がある。

“情報発信”は広告でやることであって、SNSによってユーザーの教育を行う場合に必要なことはあくまでも“会話”だ。

そこでぜひとも利用したいコミュニケーション機能が「ストーリーズ」なのだ。

◆SNS上でのコミュニケーションは“秘密”の共有が命

そもそも「ストーリーズ」とは、(Instagramでいうところの)ホーム画面上部のアイコンをクリックすると流れる投稿のこと。基本的に最長15秒の静止画や動画を投稿できるほか、アンケートが取れたり、質問・クイズができたり、いろいろな機能が増えてきている。

期間限定(24時間)の掲載のため、投稿のハードルが下がりつつ、投稿者と視聴者の間で“秘密の共有”のような特別感があるのも特徴のひとつだ。

日本国内で「3,300万人」がInstagramを使用しているが、そのうちの「約7割」の利用者が“ストーリーズしか見ない”といわれるほど、メインの機能になってきている。

発信者からすると通常の投稿だけではなく、ストーリーズを積極的に活用しなくてはいけない時代になりつつあるのが現状だ。フォロワーの数ではなく、その熱量が重要な昨今では、ストーリーズによって顧客育成を行えるかが肝になってくる。

一般投稿だとコメントでやり取りをする形になるが、視聴者の立場からすると、いきなり多くの人の目に触れる箇所に書き込むのは心理的にハードルが高い。

その点「ストーリーズ」であれば、質問はクローズドで行われるような印象があり、そもそも期間限定で消えてしまう都合上、濃密なコミュニケーションを取りやすい場になっているのだ。

 

では実際にどのような「ストーリーズ広告」を展開し、ユーザーにアプローチすればよいのか。後半に続きます。

▼後半に続く

(後編)実際どのようなストーリーズが効果的なのか?

ライタープロフィール

勝原 潤
勝原 潤株式会社ウィニングフィールド 代表取締役
富山県出身。通信機器の販売代理店~エンタメ・雑誌・広告業界~外資系広告代理店のデジタルマーケティング部を経て起業に至る。現在は中小企業・店舗、物販通販事業者、個人事業主を中心にWebの広告運用代行事業やWebコンサルティングとWebマーケター養成講座の開講、動画コンテンツ販売などを展開中。

<認定資格>
Yahoo!リスティング広告認定プロフェッショナル
Google Partner(Google AdWords 認定資格)
Googleインドアビューセールスパートナー

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