動画配信サイトが爆発的に普及してから数年。YouTubeやInstagramなど、さまざまな動画配信サービスが日常に溶け込み、日々多くの人々が当たり前のように利用していますよね。
そして、次に流行るだろうと注目されているのが「音声配信サービス」。すでに多くの著名人・芸能人・有名YouTuberがパーソナリティ(放送者)として活動しており、大きな賑わいをみせています!
いくつかのプラットフォームがあるなかで、最近特に注目を集めているのが「Voicy」(ボイシー)。約150万人の会員数は日本最大級!でも、YouTubeやInstagramなどの有名な動画配信プラットフォームと比べると認知度は低いのが現状です。
そこで今回は、
「Voicyってなに?」
「どんな特徴があるの?」
「どうやって配信すればいい?」
と気になるあなたへ、Voicyが注目されている理由や配信方法を簡単にご紹介します。魅力を知って、あなたもVoicyでの視聴や配信を楽しみましょう!
目次
Voicyとは、音声を配信したり聴いたりできるプラットフォームのこと。株式会社Voicyが2016年9月から運営しており、スマホやパソコンなどから簡単に楽しめます。基本使用料は無料。パーソナリティ(放送者)を応援するための課金システムもあります。
Voicyは日本発のサービスであり、国内のメディアやビジネスに関する内容がメインコンテンツ。著名人や経営者の「聴くコラム」「聴くブログ」だけじゃなく、4大マスメディアの記事も音声で配信されます。
Voicyでパーソナリティとして配信するには、厳しい審査に通らなければなりません。そのため、ほかの動画配信サービスと比べて情報の信頼性が高いのも人気の理由。
さらに、
といった魅力もあります。1つずつ解説しますね。
Voicyのメインコンテンツはビジネスやマスメディアの記事ですが、もちろんほかのコンテンツも充実しています。
例えば、
などのジャンルがあります。
内容は、有名人による数分程度の軽い雑談やヒアリング学習用の時間が長いもの。著名人同士の深い対談などさまざまです。
ホーム画面には、ピックアップチャンネル・特集・ランキングが表示されているので、どんな人でも気になる配信が見つかるはず!好きなものや学びたいものなどはもちろん、暇つぶしとして利用しても楽しめます。
Voicyは音声配信サービス。当然、耳から聴くだけで内容が理解できます。字幕や映像がなくても、話し方・音声の質・構成などにさまざまな工夫がされているので、作業をしながら聴く「ながら聴き」が可能です。
また、Voicyは1回の配信が5分〜20分程の短いものが多め。
などのすきま時間が有効利用できます。
日常の中で、数分程度の「手が離せないすきま時間」は意外とたくさんありそうですよね。こういった時間をムダにせず、Voicyで充実させてみてはいかがでしょうか。
VoicyはほかのSNSと連動しているので、主に20代や30代の若い世代に人気があります。
2021年8月、株式会社Voicyと株式会社電通が共同で実施したアンケートでは、
Z世代の大学生は
・72.5%が「音声コンテンツをよく聞いている、聞く機会が増えた」
・32.5%が「音楽を聞くサービスを除いて、音声メディアを利用する」
と回答しています。
最近では、利用者が増えたことで知名度が上がり30代以上の世代も大注目。Voicyのメインコンテンツはビジネスやメディアなので、30代以上のビジネスパーソンの利用も増えています。
※参照元:Z世代の7割以上が「音声コンテンツをよく聞いている、聞く機会が増えた」と回答。Voicyと電通、Z世代向けの「声の社内報」トライアルプランを数量限定で提供開始。| 株式会社Voicy(2022年12月時点)
インターネット技術の発展と共に、意見や情報が誰でも無料で簡単に発信できるようになりました。それが当たり前になった今、急激に利用者が増えているVoicy。
それぞれにプラスの効果が期待できるプラットフォームです。
では、なぜ多くのユーザーに注目されているのでしょうか。理由は、以下の3つが考えられます。
それぞれ、どのようなプラスにつながるのかを見ていきましょう。
※参照元:Voicy、1,600を超えるチャンネルのうち、半数が収益化を実現。声のスポンサーなどの収益化プログラムを通じて、音声発信を収益の選択肢に。|株式会社Voicy(2022年12月時点)
無料で動画や音声配信サイトが利用できるのは、スポンサーからの広告費がサイト運営に利用されているため。
このサイクルをベースに、無料の配信サービスは成り立っています。
しかし、残念ですが多くのリスナーが広告に対してネガティブな印象を持っているのも事実。
アフィリエイト広告のように、パーソナリティが直接スポンサーの商品やサービスを紹介するタイプの広告も、意図しない消極的な印象をリスナーに与えてしまうおそれがあります。
こういったスポンサーのデメリットを軽減するため、Voicyはパーソナリティに信頼性を持たせて有効活用!
自分のリスナーに向けてスポンサーの大切さを説明してもらい、「パーソナリティと一緒にリスナーもスポンサーに感謝する」という状態を作ろうとしています。
リスナーは、スポンサーがVoicyに広告費用を払ってくれているからこそ無料で楽しく利用できています。
そして、パーソナリティを制限してよりよいサービスになれば、スポンサーが増えてサービスが向上。その優良になったサービスも、無料で利用できることがリスナーのメリットの1つです。
また、コンテンツの信頼性に期待できるのも魅力的です。
無料配信サービスで発信される情報には、間違った情報や虚偽の情報も多くなりがち。リスナーのトラブルや失敗の原因になった例もあります。Voicyの厳しい審査を通過したパーソナリティの情報なら、信頼性が高く安心して利用できるでしょう。
縛りをかけることで、審査を通過したVoicy公認のパーソナリティには権威性や安心感が生まれます。
「厳しい審査を通過したパーソナリティだから信頼できる」
「優秀なパーソナリティだから楽しめそう」
このように考えるリスナーやスポンサーが大勢いるからです。
権威性とは信頼性。つまり、情報を発信するパーソナリティにとって、制限による権威性や安心感は発信する情報の価値が高められる有益なものだといえるでしょう。
また、Voicyにはスポンサーである企業がパーソナリティを直接応援するスタイルも。たくさんの企業が自社の理念や価値観にあったパーソナリティを探しています。
その際も「制限=人数が少ない」ことが企業の目に留まりやすいということに。多くの案件が受けられるなど、パーソナリティにとって有益だといえるでしょう。
Voicyの使い方はとても簡単でシンプル!登録や基本的な視聴に料金は発生しないので、気軽に始められます。
Voicyで放送を聴くために必要なステップは以下の2つだけ。
少ないですよね。それぞれ詳しく解説するので、さっそく人気のVoicyをはじめてみましょう!
Voicyを使うために、アカウントの新規登録をします。登録や利用は「Webブラウザ」「アプリ」どちらからでもOK。好みの利用方法を選択しましょう。
VoicyのWebページを開く、もしくはアプリをインストールするとアカウントの作成ページが開きます。新規アカウントの作成方法は以下の2つ。どちらを選んでも登録は簡単なので、すぐにVoicyが利用できます。
・VoicyIDを新規作成(メールアドレスで登録)
メールアドレス・ニックネーム・任意のパスワードを入力し、ガイダンスに沿って作成を進めます。「メールアドレスを確認しました。」と表示されれば、会員登録完了です。
・他のサービスでログイン(SNSアカウントを利用)
利用できる外部アカウントは「Google」「Apple」「Facebook」「Twitter」の4つ。それぞれのガイダンスに沿って作成を進めましょう。
アカウントの新規作成後、下記のプロフィールを登録するとホーム画面が表示されます。
ホーム画面には、登録したプロフィールによってピックアップされた放送・ランキング・急上昇など、おすすめの放送が表示されるのでさっそく確認しましょう。
聴きたいものがない場合は、右上の虫眼鏡マークから検索ができます。パーソナリティの名前・配信タイトル・キーワード・ジャンルなどから気になる放送を探してみてくださいね。
「自分が音声を配信するなら?」
どのような流れで配信の環境を整えるのかを紹介します。
Voicyで音声配信をするためには、審査に通る必要があります。難しそうだと感じるかもしれませんが、審査への応募自体はとても簡単なのでご安心ください。
1.Voicyの「Voicyチャンネル開設申し込みフォーム」を開く
Voicyのホームページから「パーソナリティに応募する」をクリックすると開きます。
2.申し込みフォームの必要事項を入力する
名前やメールアドレスなどの基本事項と、配信に関するヒアリングやアンケートなどです。
3.「応募する」ボタンをクリックする
再度入力に誤りがないか確認し、プライバシーポリシーに同意するにチェックを入れて完了。
4.結果を待つ
審査には通常約1〜2週間かかります。2週間以上経っても連絡がない場合は、審査に通らなかったということになります。合否に関する問い合わせには対応していないので注意しましょう。
5.収録アプリをダウンロードする
審査に通ったらいよいよ配信の準備へ!Voicyからのガイダンスに沿って、配信の準備を始めます。
6.チャンネル名などを設定して、放送スタート
ガイダンスに沿って設定をすれば完了です。
Voicyで音声を配信する方法は以上です。特別なことも複雑なこともないので、気軽にチャレンジしてみましょう!
Voicyの審査の通過率は数%と非常に低く、正に狭き門。しかし、挑戦するだけの理由がVoicyにはあります。それが以下の3つです。
審査に通りさえすれば、Voicyはとても収益化しやすい配信サービス!それぞれ詳しく解説しますね。
Voicyでは2022年5月末時点でパーソナリティの半分が収益化に成功しています!
収益を得るひとつの選択肢が「声」となることがVoicyの目標の1つ。その土台作りの一環として、パーソナリティの支援にも力を入れています。
スポンサー、リスナー、どちらからも支援が充実!パーソナリティの半数に収益が出た実績は、ほかの配信サービスでは考えられません。
だれでも情報が発信できる配信サービスは、とても簡単に始められるもの。収益化する方法についても、数えきれないほどの情報が発信され収益を得ることすら簡単そうにみえるでしょう。
しかし、実際はほとんどの人が収益化できず時間やお金をムダにしてしまうのが現状です。
Voicyの審査は、通過率数%と厳しいですが審査に通りさえすれば収益化に一足飛び!認知度がそれほど高くなく、ライバルが少ない今のうちに挑戦するのも1つの方法です。
※参照元:Voicy、1,600を超えるチャンネルのうち、半数が収益化を実現。声のスポンサーなどの収益化プログラムを通じて、音声発信を収益の選択肢に。|株式会社Voicy(2022年12月時点)
Voicyのスポンサーは、運営会社に広告を出している企業だけではありません。理念や価値観の合うパーソナリティを直接応援している「チャンネルスポンサー」もたくさんいます。
チャンネルスポンサーの広告は、スポンサー側が用意した広告を表示するのではなくパーソナリティが毎回の放送で直接紹介。そのため、一般的なWeb広告よりも好感度が高く人気を集めています。
また、タイアップ放送を企業から希望されることも。
などをパーソナリティが自身の声で言葉で発信するので、チャンネルスポンサーと同じように好感度の高い人気のWeb広告となっています。
Voicyはまだまだ成長途中の配信サービス。大手動画配信サービスの上位者のような大金を得ることは、現時点では難しいでしょう。
しかし、「チャンネルスポンサー」「タイアップ放送」どちらの応援形式もスポンサー・リスナー両方からの好感度は高め。この先も多くの企業が参入すると考えられています。
Voicyには、パーソナリティ個人のチャンネルに対する「プレミアムリスナー」というものがあります。一言で説明すると有料会員登録のことで、ファンクラブやオンラインサロンのように使える機能です。
YouTubeの「YouTube Premium」など、一般的な無料配信サービスの有料会員登録とは別物。広告をなくす、オフラインで利用できるなど、サービス全体に対する機能ではありません。
例えば、プレミアムリスナーになってくれた人限定で、普段の内容よりも詳細で専門的な内容を配信する。逆に、いつもとは関係のないパーソナリティ個人の趣味などの雑談を配信するなど。
ほかにも、配信内容の希望を聞いたりアンケートを取ったりイベントを企画したり。パーソナリティと熱心なリスナーの間で、より深いコミュニケーションが取れます。
近年、配信者に対する心ないコメントが問題になっていますが、有料でクローズドな環境での被害はごくわずか。心が傷つくようなトラブルが気になる人にも、Voicyはおすすめです!
話題の音声配信メディアVoicy。無料でスマホやパソコンから音声が聴ける、音声配信のプラットフォームです。放送されている音声はジャンルが充実。ビジネス・メディアを中心に、エンタメやスポーツなどさまざまです。
Voicyで音声を配信するためには、審査に通過する必要があります。通過率は決して高くないので、参入ハードルはほかの配信サービスよりも厳しいです。しかし、Voicyではパーソナリティの半分が収益化に成功しているという驚くべき実績があります。
著名人や有名YouTuberなど、すでに多くの人がVoicyで音声の配信を始めています。話題のVoicy。ぜひ利用してみてくださいね!