南側には海、北側には里山が広がる自然豊かな湘南・茅ケ崎に、地元民なら誰もが知るアイスクリーム屋「プレンティーズ」があります。
2005年オープン当時、手作りアイスクリーム屋は世の中にほぼない状態。前例のない起業に対し、知人・友人からは反対の嵐。
しかし、唯一「やってみな」と背中を押してくれた両親。
その言葉に背中を押され、今では茅ケ崎の地元の人はもちろん、関東圏からも訪れる人が後を絶たない茅ケ崎を代表するの観光地の一つになっています。
今回は、そんな茅ケ崎を代表する人気店プレンティーズの店長・長谷川さんに茅ケ崎で前例のない手作りアイスクリーム屋を起業するに至る経緯やこれから起業を目指すあなたに向けたメッセージ、そして-20度の大理石の上で作るおすすめのまぜまぜアイスについてお伺いしてきました。
目次
高校卒業後様々な飲食店を経験。いざ自分でお店を起業しようと考えた時に思いついた「手作りアイスクリーム屋」。
すでに競合ひしめく分野へ出店するのは怖さもあり、手作りアイスクリーム屋というニッチ市場を狙い起業しようと考えます。
飲食業をよく知る仲間や友人は、前例がないからと言って反対する中、前例がない事を逆にチャンスだと捉え起業に向けて動き出す長谷川さん。そこで出会った茅ケ崎の物件。
この物件と出会った事で、今では茅ケ崎といえばプレンティーズと連想させるお店へと成長していく物語が動き始めます。
飲食店を起業する上で、まず始めに考えたターゲット。例えばラーメンは、生まれたばかりの子どもは食べられない。
しかし、アイスクリームなら生まればかりの赤ちゃんからからお年寄りまで幅広い年代の人に楽しんでもらうことが出来る。そして、アイスクリームを嫌いな人もあまりいない。
そこにターゲットを定め、湘南界隈で物件を探し始めます。 鎌倉・江の島・箱根などの観光地にお店を構える事も頭をよぎりますが、「その土地のローカルな人にデイリーに食べてほしい」そんな思いを抱き始めた頃、友人に紹介された物件。
茅ケ崎地元民の生活動線「雄三通り」にある全面ガラス張りのその物件に惚れ、茅ケ崎にお店を構える決断をします。
湘南・茅ケ崎といえば加山雄三・サザンオールスターズ・烏帽子岩など神奈川県内でも認知度の高い土地の一つです。
このブランド力のある茅ケ崎で、日本で数少ない手作りアイスクリーム屋を開業すればメディアに取り上げられるのではないか、そんな狙いもあり選んだ物件。
そして、その狙いは見事に的中。
プレンティーズのHPを見たメディアから多数問い合わせや取材オファーが舞い込み、知名度を上げていく事に成功したのです。
プレンティーズは、一大ブームとなった-9℃の石板の上でオリジナルアイスを作る「コールドストーン」が上陸する約1年半前に、まぜまぜのアイスクリームを取り入れた事でも前例を覆します。
当時の日本では冷やした大理石でアイスクリームを混ぜて提供するお店はほぼない状態。そして、神奈川県ではプレンティーズのみ。
その事で、横浜ウォーカーにもいち早く「神奈川初!」として取り上げられます。味だけでなく、目の前でアイスクリームを混ぜて「見ても楽しいアイスクリーム屋」として一躍脚光を浴びたのです。
茅ケ崎と言えばプレンティーズを連想する人も多い人気店となっていますが、まだ道半ばだと話す店長・長谷川さん。
起業当時からの夢は、フルコースのレストランを開く事。 その夢を叶える手段として、「プレンティーズ」という名前・ブランドを確立している段階。
アイスクリーム屋で、子どもからお年寄りまで安心して食べる事の出来るお店「プレンティーズ」と言うブランドを作り、そのプレンティーズがやるレストランだったら行ってみたい!そう思ってもらうためのブランディングの道の途中。
店舗を発展させていく上で重要なブランディング。どのような思いで起業され、茅ケ崎を代表するお店にまで登りつめたのか気になる事を色々伺ってみました!
起業される方でお店を開く事をゴールにしている人がいますが、そこにゴールを持ってきてしまうと起業した時点で前に進めなくなってしまいます。ですので、将来のビジョンは常に持ち行動する事が大切だと思います。
しかし、その描いたビジョンに凝り固まってしまうのではなく、芯は持ったまま時代に即してスポンジのように柔軟に色々な物を取り込んで行く事も大切だと考えています。
起業家が向いている人もいれば、向いていない人もいます。自分に合ったポジションを早く見つける事が出来た人が人生をより楽しむ事が出来るのではないかと考えます。
常に前向きでやっていれば、どうにかなると思っています。目の前に来たお客様にどう答えるかだけを考え、答えられる事をやり続けていくだけです。
やってみてもしダメだったら自分を見つめ直し、次にどうしたらいいかを考え行動すればいいだけの話ですからね。
常に前向きな姿勢を持ち続けている長谷川さん。プレンティーズが一躍有名になった2007年に出場したテレビチャンピオン。この出来事で起こった変化についてもお伺いしました。
箔が付くなどプラス要因はたくさんありましたが、反面マイナス要因もとても怖かったです。
その周囲の持つ期待に応えられているのかという不安がすごくありました。
当時はとにかく美味しいアイスクリームを提供する事だけを考えてやっていましたが、その時の期待の7~8割位が認められたから今があるのかなと思ってます。
実は開店してから現在まで、売上ゼロだった日は一日もないんです!
プレンティーズおいしかったね、また来ようねと思ってもらえないと続かないですからね。
元々80年代の映画で育ってきた世代なので、ハリウッドなどが好きで、西海岸にあるようなお店をイメージして大きな壁画を取り入れたり、おもちゃ箱のようなワクワクするようなお店作りをしていたら、たまたま今の時代にフィットし、今では湘南からだけでなく一都六県から観光客が多く来店するようになりました。
プレンティーズといえば、テレビチャンピオンで日本一になった生チョコスペシャルアイスと、まぜまぜアイスクリーム。
まぜまぜアイスクリームは、好きなアイスクリームと好きなトッピングを組み合わせる事で、あなただけのオリジナルアイスクリームを作る事が出来る何とも贅沢なアイスクリーム。
今回は、プレンティーズと共に茅ケ崎で育ってきた笑顔の素敵なスタッフの方に、おすすめのまぜまぜアイスクリームを作っていただきました!
茅ケ崎市のchoice!chigasakiにも選ばれた、フランス産の濃厚なチョコレートのアイスに、生チョコとパリパリとした食感のチョコレートを混ぜて一度に3種のチョコが味わえる生チョコスペシャルアイスに、いちごとビスケットをトッピング!
チョコの食感と、ビスケットのサクサク感、そこにいちごのジューシーさが加わり、一口ごと違った食感や味を楽しむ事の出来るオリジナルまぜまぜアイスが出来ました。
お店で焼いている手焼きのコーンも香ばしく、食べ始めたら止まらない。食べ始める前は、かなりのボリュームに食べきれるかな?と不安がよぎりますが、あっという間にぺろりと平らげてしまいました。
長谷川店長おすすめまぜまぜアイスクリームの組み合わせは、「バニラ×ライスクリスピー×バナナ×キャラメルソース」。
ぜひ、友人と家族と、恋人とあなただけの贅沢なオリジナルアイスクリームを湘南・茅ケ崎に食べに来ませんか?
手土産として人気の高いプレンティーズのワッフル。どの商品でも開発時は必ず、その商品がお客さんにどのように育てられて行くのかを見通して作っていると話す長谷川さん。
このワッフルも湘南地域の手土産事情を調査し、内容や相場を決定。
今では、本店を始め近くのスーパーでの売れ行きも好調で、アイスだけでなく新たな主軸商品に成長しています。
味はオリジナル、ダブルショコラ、アールグレイ、大納言抹茶、ストロベリー、チョコレート、シナモン、ココナッツなど多彩なラインアップ。
オンラインショップからも購入可能ですので、茅ケ崎になかなか来れない方は是非こちらでプレンティーズの味を体験してみてください。
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-7-28
駐車場:5台分有り
TEL:0467-88-0013
HP:https://plentys.net/
営業時間:9:30~21:00
※ただし夏季の7・8月は無休、夜22時まで営業
定休日:なし
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