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「5G時代」を目前に、いまこそ知っておきたい【TikTok】のすべて(前編)

「TikTokはフォロワーの数に左右されない新規参入しやすいSNSだ」

「5G時代」を前に、事業の運命を決める動画SNSについて深く知ろう

来たる「5G時代」を前に、動画コンテンツの更なる発展が予想される昨今だが、すでに攻略の糸口を掴めている業者はそう多くない。

そんな中、若年層を中心に絶大なアクティブユーザー数を誇るショートムービー共有アプリ「TikTok」では、名だたる大企業も参入し、数多のキャンペーンがひしめき合っている。

YouTube」や「アドネットワーク」による動画配信など、様々な動画施策があふれる中、なぜ現在ここまで「TikTok」が注目されているのか。

そこには同媒体の優秀なアルゴリズムに依拠する「デリバリーの精度」と「新規参入の気軽さ」があった。

今回は「TikTok」のフォロワー数が13万人を突破しており、総再生回数は全世界300万再生を記録したパフォーマー、マーケターのミッシェル氏(Crystal Magician Michel、以下Michel)に話を伺った。

◆イベント詳細:湘南・鎌倉we部(ウェマー!)
鎌倉界隈で月1回行われるWebマーケティング&集客勉強会。堅苦しい雰囲気ではなく、Web集客をゆるく学び合う部活動のようなイベント。毎回講師役が立てられ、成功事例やノウハウが「小セミナー」的に解説される。 月に1回鎌倉・湘南界隈にて行われ、それぞれが得意とするWebマーケティングの情報を共有していくことで、地域に密着した情報共有の場となっている。
◆講師プロフィール:Crystal Magician Michel(ミッシェル)
故郷湘南から国内外でショーを演じる、通称『クリスタルマジシャン』。水晶玉がまるで宙に浮いているかのような錯覚を観客の目前で引き起こす技術”コンタクトジャグリング”において世界トップクラスの精度を誇る。ホテル・クルーズ・レストラン等でショーを演じる傍ら、TikTok・ブログ等の発信活動にも精通しており、2019年頭に開始したTikTokのフォロワーは13万人を突破。自身がアップロードした動画は全世界300万再生を記録し、世界各国から演技に挑戦する動画が届いている。エンターテイナー×Webクリエイターならではの独創的な思考ロジックで、企業や個人の事業のマネタイズ・SNSやブログ運用をサポートするコンサルタントとしての一面も持つ。

「TikTok」におけるバズはフォロワー数に左右されない

新規参入者こそ「TikTok」攻略のリターンは大きい

Michel 2018年に行われたアメリカの調査会社によれば、「TikTok」は年間で最もダウンロードされたアプリとされています。

実際に使っていると、日本だけでなく「英語」や「中国語」「ベトナム語」でコメントが来ることも多く、世界的なアクティブユーザーの多さを実感します。

まずアプリを立ち上げると、ホーム画面でいきなり「知らない誰か」がアップロードしている動画がオススメとして流れてきます。

例えば僕の場合だと、料理系の動画。

これはTikTokに搭載されているAIが、僕が好きそうだと判断したものを、自動的に表示させています。

TikTok」を開発・運営する「ByteDance社」は、非常に高度なAI技術を保持していることで有名です。

そこへ近年さらに大量のエンジニアを投入しており、アルゴリズムの制度にはますます磨きがかかっていると言われています。

そんな技術の結晶が存分に組み込まれているのが、この「オススメ動画」のフィードと言えるのではないでしょうか。

◆より親和性の高いユーザーに対してアプローチできる

Michel YouTube」や「Instagram」の場合だと、例えば直近で見た投稿や、同じ投稿を見たユーザーが次に行った行動などに基づいて分析が行われます。

一転「TikTok」の場合は、見た動画のBGM、そこに出演していた人間の性別や年齢、どんなジャンルの動画だったかなど、様々な方面から複合的に“動画自体”が分析されます。

他のSNSのように「♯タグ」の占めるウェイトが高くなく、動画そのものに対する分析結果を元に、親和性の高いと判断されたユーザーにコンテンツがデリバリーされるのです。

この制度が非常に高いため、目的意識の高いコンテンツを制作している限り、しっかりとそれを好むユーザーに対して配信されることになります。

TikTokのアクティブユーザーのうち「40%程度」は投稿をせず、視聴だけを楽しんでいるユーザーです。

全ユーザーの一日の平均視聴時間は「40分」と言われているので、一人当たり「160~200本」の動画を見ている計算になります。

これだけ多くの視聴回数を、“確度の高い”ポテンシャルカスタマーに宛てられるため、その効果は絶大です。

◆フォローしているユーザー以外の動画も表示される

Michel 先ほどからご説明しているように、オススメに表示される動画は「TikTok」のAIによる分析で決定していますが、その対象はフォローしているユーザーの動画だけにとどまりません。

そのためアカウントを作りたての人でも、いわゆるバズが起こせるのが「TikTok」の大きな特徴の一つです。

Twitter」や「Instagram」の場合は、フォロワー、あるいはタグで検索してきたユーザーに対して投稿が表示されます。

仮にリツイートされても、そのユーザーのフォロワーにしか広がらないので、ある意味クローズド。

これまでの企業アカウントはフォロワーありき。自分の投稿を見てくれる人がいないと始まらないので、フォロワーがいない新規アカウントの参入には高い障壁がありました。

ただ「TikTok」の場合はAI独自の判断でユーザーにアプローチできるため、作り立てのアカウントでも、クオリティの高いコンテンツを制作すれば拡散が狙えます。

フォロワーによる“人為的な拡散”ではなく、AIによる“自動的な拡散”が行われているのです。

 

 

では実際に「TikTok」における“コンテンツの質”とは、なんだろう?

ユーザーに好まれ、AIに拡散されるショート動画には「6つ」の共通事項があるという。 

 

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▼後半に続く

(後編)TikTok完全攻略!拡散される動画に共通する「6つ」の法則とは

ライタープロフィール

勝原 潤
勝原 潤株式会社ウィニングフィールド 代表取締役
富山県出身。通信機器の販売代理店~エンタメ・雑誌・広告業界~外資系広告代理店のデジタルマーケティング部を経て起業に至る。現在は中小企業・店舗、物販通販事業者、個人事業主を中心にWebの広告運用代行事業やWebコンサルティングとWebマーケター養成講座の開講、動画コンテンツ販売などを展開中。

<認定資格>
Yahoo!リスティング広告認定プロフェッショナル
Google Partner(Google AdWords 認定資格)
Googleインドアビューセールスパートナー

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