インターネット広告やマーケティングに関わる人なら一度は、「クリック率」を耳にしたことがあるでしょう。けれども、クリック率は高い方がいいのか?低い方がいいのか?とどっちが正しいか判断できない方もいるのではないですか?
本記事では、CTRの計算方法や平均からクリック率を上げるポイントをわかりやすく解説します。
目次
CTR(クリック率)とは、Click Through Rateの略語で、広告が表示された回数(インプレッション数)のうち、広告をクリックされた回数(クリック数)が占めた割合を示す指標です。CTR(クリック率)は次の式で計算できます。
「CTR(クリック率)= クリック数 ÷ インプレッション数」
つまり、広告の表示回数に対して、クリック数が多いほどクリック率が高くなるということです。よって、CTRでどのくらいの人が広告から自社サイトへ訪れるかの割合を知ることができます。
アメリカのSEO会社のInternet Marketing Ninjas社によると、Googleの検索順位は順位が高いほどCTRも高くなると言われています。検索順位の1位のクリック率は、「21.12%」となり、10位になると「1.64%」と大きな差があります。順位が低くなるにつれユーザーの目から触れられなくなり、クリック数も減少するということです。
クリック率をあげるには、SEOでは検索順位をあげることが必須になりますが、キーワードによってクリック率が高いは異なると考えましょう。
先ほどのデータはあくまでGoogle全体でのクリック率の結果で、検索キーワードごとのクリック率は変動します。ただ、検索順位が高いほどクリック率も高くなることは変わらないと考えましょう。
続いてクリック率の平均についてご説明します。
WordStream社が調査した結果、リスティング広告の最も高い平均クリック率は、「デートや出会い系」業界の6.05%です。一番低い業界では「テクノロジー」業界の2.09%と業界とサービスによっては3倍近くの差が開く傾向があります。
CTRが伸び悩んでいる運用担当者もいるのではないでしょうか?
CTR(クリック率)をあげるコツには以下の4つがあります。
検索順位は、検索キーワードやタイトルなど検索エンジンサイトのアルゴリズムによって決まります。ユーザーがこの情報を知りたいとニーズにあうコンテンツ記事も大きな基準にはなりますが、それにはユーザーが知りたい「キーワード」が重要です。そこで、クリック率をあげるコツとして、ユーザーのニーズにあったコンテンツを作るためには、検索キーワードを含めなければなりません。
ユーザーは、スニペットの見た時に「タイトル」「説明文」などから、クリック先のウェブサイトの内容を想像します。ユーザーは検索する際、何かしらの関心や興味がありキーワードを検索します。そこで多くのユーザーのニーズがあれば、必然的に検索順位もあがりやすくなるのです。そのためには、タイトルやスニペットがユーザーのニーズを汲み取った文章になっているかがCTRを上げるコツの一つになります。
ユーザーは、検索ページをみて同じタイトルや説明文であれば、どのサイトを選べばいいかわかりません。ユーザーが検索してクリックしたいと思えるタイトルやスニペットになっているかが重要になります。ユーザー目線になり、どのような文章であればクリックをしたくなるかを考えましょう。例えば、SEOを知りたい人がいれば『初心者』や『上級者』など、ターゲットユーザーに呼びかけるようなキーワードが入っているだけで、一目でわかるため、クリックをしたくなります。
クリック率はあくまで検索での結果であるため、有益なフィードバックとして捉え、コンテンツの改善に活用しましょう。フィードバックからユーザーの離脱場所や離脱時間、競合他社と比較する材料にするとさらなるクリック率が見込まれます。
検索順位とクリック率について説明しましたが、検索順位が高いほどクリック率も高くなるという結果がでています。検索順位をあげるには、SEOを対策する必要があります。具体的なSEOの対策方法は、キーワード選定、内部対策、外部対策、高品質コンテンツのポイントを抑えることが重要です。
今回は、CTR(クリック率)についてご説明しましたがいかがでしたか?CTR(クリック率)は、インプレッション数に対してクリックされた数の割合のことです。また、検索順位があがるほど、クリック率が高くなる傾向があります。なので、CTRはSEOが非常に重要となりますが、あくまで目的達成の指標としましょう。
広告ではやみくもにクリック率をあげることを目的にせず、参考程度にしてみてください。