「女性や若者向けにインスタグラム広告を出して自社のWebサイトのアクセスを増やしたい。」
まだインスタグラム広告を出したことがないWeb担当者にとって、未経験の広告運用は不安ですよね。
気になるのは、Instagram広告の作成手順ではないでしょうか。
今回の記事では、インスタグラム広告の出し方を4つのステップに分けて公開までの流れをわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
それでは、Instagram広告の出稿方法について解説していきましょう。まず、インスタグラム広告を出稿するには、フェイスブックアカウントが必要になります。
それは、InstagramがFacebook傘下の企業だからです。2012年にFacebookがInstagramを買収してから、現在の画像投稿アプリの形になりました。
また、フェイスブックとインスタグラムはユーザーのデータも共有しています。他で例えると、GoogleとYoutubeの関係のように広告の掲載でも連携機能があるのです。
インスタグラム広告はフェイスブックアカウントから作り、Instagramアカウントとリンクさせていく仕組みになります。では、フェイスブックアカウント内でどのようにインスタ広告を作っていけばよいのでしょうか?
順を追って解説します。
Facebookアカウントのナビゲーション右上のリストから、「Facebook広告」を選択します。
facebook businessのページに移動するので、上部のグローバルナビにある「利用を開始」を選択し、アコーディオンメニューから「Instagram」、次に「Instagram広告」を選ぶのです。
すると、インスタグラム広告のページに移動するので、トップ画像に設置された「広告を作成」をクリックします。
このように、インスタグラム広告を作成するためには、Facebookページにログインして、広告マネージャで設定や編集などを行うのです。
広告マネージャを使いこなせれば、インスタグラム広告の出稿ができるようになります。最初は、必要最低限の設定で進めていきましょう。
最初に設定するのが、インスタ広告のキャンペーン目的です。
「何を目的として広告を出すのか?」
広告の出稿目的を明確にする必要があります。そのために「キャンペーンの目的」でマーケティングの目的を選ぶのです。
キャンペーンの目的として選べるのは次の11の項目になります。
・ブランドの認知度アップ(自社の商品などブランディング)
・リーチ(広告までの到達力の指標分析)
・トラフィック(リンク先のアクセス数増加)
・エンゲージメント(企業ブランドとユーザーの関係性構築)
・アプリのインストール(自社アプリ導入への訴求)
・動画の再生数アップ(動画チャンネルへの誘導)
・リード獲得(見込み客の獲得)
・メッセージ(自社の伝えたいメッセージを宣伝)
・コンバージョン(購買や申し込みへの誘導)
・カタログ販売(ターゲットに向けた商品カタログの無料提供)
・来店数の増加(リアル店舗の営業案内・利用推進)
以上の項目の中から、自社の広告を出稿する目的を選びます。ちなみに「メッセージ」と「カタログ販売」「来店数の増加」については、インスタグラムのストーリーズに掲載ができません。
フィードに関しては、上にあげた全ての項目から目的を選ぶことができます。
広告を出稿するにあたって、改めて目的意識を再確認してから、自社の目指すビジネス目標に合わせて作成していきましょう。
続いて、広告作成を始めるには、「新しい広告セットを作成」ページで行います。はじめに行うことが、「広告セット名」を入力することです。
そして、「作成」をクリックして「新しい広告セット」を選択します。次に「編集」のボタンから、 広告に使用する予算や掲載期間の設定、広告の配置箇所を「自動で設定するか、配置場所を特定するか」を選ぶのです。
掲載したインスタグラム広告から誘導するリンク先の選定も 必要になります。Webサイト、アプリ、メッセンジャー、ファッツアップのどれかをリンク先として選びましょう。
また、ターゲット層(利用者の属性、興味関心のあること、行動パターンなど)の選定と除外ターゲットの条件の入力をします。さらにターゲット設定では、地域や年齢、性別、使用言語まで絞り込んで掲載することができるのです。
例:
・地域指定(日本・神奈川県・藤沢市など)
・年齢性別絞り込み (30~40代 女性)
1日の予算を設定できるインスタ広告は、低予算で始められて、ターゲットを絞り込めることで広告の掲載効果の分析としても活用できます。
広告セットの作成でターゲット設定と予算や掲載場所について自社の条件に合わせて設定ができたら、次に広告で表示させるクリエイティブコンテンツの設定です。
Instagram広告のクリエイティブコンテンツとなるのは、画像や動画、リンク先へ誘導するボタンなどCTAになります。
ここでポイントとなるのが、インスタグラムで表示される画像や動画の推奨環境です。
Instagram広告で推奨される画像のサイズは、1080ピクセル×1080ピクセルの画像比率が1対1になります。注意点として、使用する画像内に20%以上を占めるテキストを挿入出来ないことです。
インスタグラムは画像投稿アプリになります。他に投稿されている画像などと並べても違和感のないものが求められます。
また、画像を使用したインスタ広告では、画像以外の説明文にはテキスト以外は使えません。300文字以内で収まる広告文を画像と一緒に設定することが可能です。
Instagram広告の動画の推奨条件は、MP4またはMOVファイル形式がフォーマットとして利用できます。
720p以上の動画解像度が必要です。720p以上の動画とは、映像企画HDTVの画質で、アスペクト比が16対9の画面で使われています。
さらに、動画も画像同様で推奨アスペクト比が正方形の1対1です。推奨される動画の長さは30秒になります。
また、広告文はテキストのみが使用可能です。文字数制限が125文字以内となります。
複数の画像や動画をつなぎ合わせて表示できるインスタ広告が、カルーセル広告です。自社で紹介したい商品やサービスなど複数の画像で紹介したいときに活用できます。
特にアプリの導入を訴求することが目的のInstagram広告は、アプリ内の魅力的な特徴をカルーセルカードにして展開していくこともできるでしょう。
インスタ広告と言えばストーリーズというくらい、ユーザーに定着している投稿形式です。
ストーリーズ広告のフィードの上部に掲載され、ストーリーズを見ているユーザーに向けて配信できる広告になります。
キャンペーンの目的でも案内しましたが、ストーリーズ広告で使用できない目的もあるので注意しましょう。
また、ストーリーズ広告には、再生時間の制限があります。画像の場合は、初期値で5秒、容量で30MBまでです。動画の場合は、容量が4GB、最大15秒までになります。
以上の広告タイプから自社の目的に合った出稿方法を選び、設定の上広告を公開します。
いかがでしたか?
インスタグラム広告の出し方を4段階に分けると、登録、選定、作成、公開の順になります。
Instagram広告のポイントは、広告マネージャにて目的に合った広告を設定できることです。予算や掲載場所も状況に応じて変更できるので、費用のかからない広告運用にもなるでしょう。
つまり、露出が期待できる人気のSNSに手軽に広告運用ができることが、インスタグラム広告で実現されるのです。
まだ出稿で迷われているWeb担当者は、一度試してみてはいかがでしょうか。
絵鳥 彰太郎
Webマーケティング、デジタルマーケティング関連の記事執筆に注力しています。
常に目の前にあるモノを常識として捉えない姿勢。違った角度から見ることをモットーとしているコンテンツメーカーを目指して日々邁進する男性ライターです。