Facebook広告には種類が豊富にあり、目的や宣伝により求める効果によって、使い分けることができます。広告の種類を適切なものに設定することで、その効果を最大限に発揮することが可能です。
そのためには、まず広告の種類やそれぞれの特徴を知る必要があります。現在Facebookで出稿できる13種類の広告について、どのようなものがあるのか、それぞれ解説していきます。
では、Facebook広告にどのようなものがあるのか、それぞれご紹介していきます。
1枚の画像とテキストで構成された、スタンダードな広告です。はじめてFacebook広告を出稿する方にも作成しやすいフォーマットといえます。
プロも最初はこの広告ではじめて、複数の画像を差し替えるなどABテストをおこない、ユーザーの反応を見るという場合が多いです。
画像部分が動画になっている広告です。広告として動画を用いる方法と、投稿した動画を宣伝する方法の2通りあります。広告目的でリーチやエンゲージメント、コンバージョンを選択すると作成できます。
動画を用意する必要があるので少し手間はかかりますが、静止画より伝えられる情報が多く、タイムラインで自動的に再生されるため、動きで目を惹くことができます。
なお、動画の長さは15秒以内にすると、最後まで視聴される可能性が高いとされます。
3~10枚の画像をスライドショー形式で広告配信する方法です。動画のように自動再生され、ループします。それでいて動画より作成しやすく、データ量が軽いため読み込み速度が早いという利点があります。
複数の商品やサービスを掲載したいとき、また使い方の紹介などに最適です。表示される画像の順番は容易に変更できるので、さまざまなパターンを試してみるのもよいでしょう。
カルーセル広告とは、複数の画像や動画を掲載でき、それぞれに異なる見出しやリンクを設定できる広告です。パソコンの場合は矢印をクリック、スマホの場合は横にスワイプすると次々画像が表示されます。
複数の画像を掲載できるので、次のような使い方が可能です。
モバイルアプリ版で表示される広告形式です。メインの画像もしくは動画の下に、小さな画像が4枚並んだ状態で表示され、タップすると広告自体がフルスクリーン版に切り替わります。
広告がフルスクリーンになると、カタログのように最大50枚の画像が表示される状態になり、多くの商品を見せたり、そこからサイトやアプリに誘導したりすることができます。
Facebookアプリで表示されるスマホ専用の広告です。フルスクリーンで表示され、スワイプすると画面が切り替わるなど、Facebookから移動せずに専用ランディングページのような見た目の広告を表示します。
オリジナルのデザインはもちろん、ビジネス用のテンプレートが4種類あるので、簡単に作成することができます。それでいて、モバイルに最適化したデザインのため、読み込み速度は非常に速いです。
なお、テンプレートは以下のような4種類です。
コレクション広告のように、カタログのような配置で多くの商品を紹介することができるテンプレートです。
グリッドレイアウトと違い、商品を2列ではなく1列で表示する形式です。
企業や店舗の紹介をおこなうためのテンプレートです。ブランディングに役立てることができます。
購入や登録といったページへの誘導を目的とするテンプレートで、ランディングページのような構成になっています。
ダイナミック広告とは、ユーザーの閲覧履歴や属性情報をもとに、興味を持ちそうなサービス、商品を表示する広告です。Googleのショッピング広告や行動ターゲティング広告などと同様といえます。
ユーザーの興味や関心に合わせて広告を表示するため、まったく興味のないユーザーに広告を表示するより、高いコンバージョンに期待できます。
また、商品を閲覧したものの購入し忘れていたり、買うか迷ったりしているユーザーに追跡して表示することで、購入を促せます。見た目は通常の画像広告やカルーセル広告、コレクション広告と同様です。
フルスクリーンでの動画広告です。画面いっぱいに動画が表示されるため没入感があり、ユーザーを惹きつけることができます。
Facebookの調査によれば、ストーリーズ広告を見たユーザーのうち、58%は詳細情報を見るため広告主のブランドサイトを閲覧、31%が店舗をチェックしたとのことです。
宣伝したいイベントの認知度を高めたり、チケット購入ができるサイトへ誘導したりすることができる広告です。
またイベントの宣伝だけでなく、招待に応じた人数を確認したり、過去にチケット購入した人のリストをアップロードすることで、類似オーディエンスをターゲティングしたりすることもできます。
メールマガジンの購読などの宣伝に使える広告です。Facebookのタイムライン上に入力フォームを表示し、氏名やメールアドレスなどの情報を入力してもらうことができます。
つまり、宣伝から申し込みがすべてFacebook上で完結するため、サイトを持っていなくてもこのフォームからダイレクトに顧客を獲得することが可能です。
またユーザー側がフォームを表示した場合、すでにFacebookの登録情報をもとに「氏名」「メールアドレス」、電話番号」は入力済みとなっているため、申し込みの敷居も低くなっています。
名前どおり、アプリのインストールを促すための広告です。広告から直接App StoreやGoogle Play、Kindle Fireストアにリンクするので、すぐダウンロードしてもらうことができます。
アプリをインストールしていないユーザーにのみ表示される仕組みとなっているため、効率的に新規ユーザーを獲得可能です。
宣伝したい店舗の周辺エリアにいる人、住民にリーチできる広告です。広告出稿の際は店舗から半径何キロ圏内のユーザーに表示するか、ターゲットとなるユーザーの属性とともに設定できます。
また、広告を表示するだけでなく、「今すぐ電話」や「道順を表示」といったボタンを設置できるため、予約や来店のアクションを起こしてもらいやすくなっています。
広告をクリックするとクーポンが発行される仕組みの広告です。新規顧客、既存顧客ともに来店や購入を促すことができます。
さらに「自動リマインダ」といって、クーポンを獲得したユーザーに期限切れ前の通知をおこなう機能もあるため、使用率を高めることが可能です。
Facebook広告を出稿する際、最初に「マーケティングの目的」を設定する必要があります。目的を設定すると、広告の形式を選択できるようになります。
なお、目的というのは、大きく分けると以下の3つです。
ユーザーに製品やサービスに興味を持ってもらう、ブランディング。
ユーザーに1つの選択肢として、製品やサービスをより詳細に知ってもらう。
ユーザーにサイトへの登録、製品やサービスの購入をしてもらう、来店数を増やす。
Facebookには非常に膨大な数のユーザーの個人情報が登録されているため、それをもとにコンバージョンが期待できる属性のユーザーにピンポイントでターゲティングできることが強みです。
広告マネージャーでは出稿済みの広告の閲覧やリーチ数などをチェックでき、またABテストや修正などもしやすいので、まずは気軽に出稿して試してみるというのもよいのではないでしょうか。