SNSにWeb広告を出そうと考えたとき、最初に思い浮かべるものの1つがLINE広告ではないでしょうか。
日本人の約86%もの人が利用しているLINE。年齢・性別・職業を問わず多くの人に広告が見てもらえるほどの国内最大規模です。
LINE広告は配信方法が多く、広告を表示するターゲットが細かく設定できるので、上手く運用できれば大きな成果に!
しかし、その豊富な種類や機能のせいでわかりにくく複雑な印象があり、LINE広告の運用に踏み切れない人も多いのが事実です。
そこで、
「LINE広告ってなに?」
「費用はどれくらいかかる?」
「費用を抑えるならどうする?」
とお悩み中のあなたへ、LINE広告の費用・種類・機能をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
日本人ならほとんどの人が使ったことのあるLINE。10代から60代まで幅広い層が登録していて、全国の利用者数は月間利用者数9,200万人!日本人のおおよそ7割近い人が利用しています。特に、20〜30代の利用者は約95%。ほとんどの人が使っているといえます。
LINE広告は、種類や機能がとても豊富。加えて、LINE公式アカウントはメールマガジンに近い運用もでき、新規ユーザーの獲得・コンバージョン・リピーターの確保と利用方法は無限大です。
費用は以前は最低出稿金額が100万円と非常に高額だったので、資金が潤沢な大企業以外は利用が難しいものでした。
現在はそういった最低出稿金額の制限は撤廃され、予算や目的にあわせて、低予算からでも利用できるように。LINE広告の利用料の平均的な相場はおおよそ30万円といわれています。
幅広い利用者層や、広告表示の種類などの選択肢が幅広いLINE広告。ほかのWeb広告にはないメリットがたくさんあり、成果が出やすいと評判です。
しかし、注意が必要なデメリットもいくつか。それぞれを詳しく解説するので、確認してください。
LINE広告には、ほかのSNS広告と比べて以下のようなメリットがあります。
LINEの利用者数は月間利用者数9,200万人。日本人のおおよそ7割と、ほかのSNSと比較しても圧倒的に多いです。さらに、SNSの利用が少ない40代以上の人も多いため幅広い層に広告が表示できます。
アクティブユーザーも多く、利用者のうち85%はLINEを毎日利用!単純接触を増やし、認知度を上げるような広告に向いています。
LINE広告を表示できる場所は14種類あり、LINEマンガやLINE NEWSなどにも広告が表示できます。広告やターゲットによって、最適な表示場所が選べますよ。
LINE広告のデメリットは主に以下のようなものがあります。
LINEにもタイムラインという情報発信機能がありますが、多くの人にとってLINEはあくまでメッセージのやりとりをする連絡手段。ほかのSNS(TwitterやFacebookなど)と比べて拡散効果はあまり見込めません。
また、LINEの広告審査はほかのSNS広告と比較して厳しめ。「アカウント開設審査」と「クリエイティブ審査」の2つの審査に通る必要があり、審査内容も多いので要注意です。
審査にかかる期間は数日から1週間。長ければ10日以上かかるおそれもあります。FacebookやInstagramでは問題なければ最短即日で審査に通ることも珍しくないので、同じように考えていると予定を大幅に変更するなどのトラブルが発生します。
LINE広告の費用は以下4つの課金形式で決まります。
LINE広告は、最低出稿金額が廃止されたり表示場所の種類が増えたり。以前よりも手軽に利用できるようになりました。
低予算での利用も増え、10万円から30万円程度の予算での利用も可能!初期費用・最低出稿金額なしで、1日1,000円からでも広告が配信できます。
では、それぞれの課金が発生するタイミングと特徴を見ていきましょう!
クリック課金(CPC課金)は、広告を1回クリックされるごとに料金が発生する形式。1クリックにかかる料金はおおよそ40円から150円程度です。
広告をクリックするユーザーは、基本的に広告に興味関心があるユーザーがほとんど。コンバージョンにつながる可能性の高いユーザーを中心に料金が発生します。全く広告に関心のないユーザーへの費用がさけられるため、低予算からの広告運用が実現します。
インプレッション課金(CPM課金)は広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する形式。広告が1,000回表示されるたびに、料金はおおよそ400円から1,000円程度かかります。
インプレッション課金は、ユーザーの興味や関心に関係なく表示されるごとに料金が発生しますが、クリック課金よりも表示回数ごとの料金はリーズナブル。くり返しユーザーの目に入ることで、認知度をアップさせたい広告の運用に向いています。
コンバージョンにつながる可能性は低めなので、クリック率などのアクセスを解析・把握して資金をムダに消費しないよう慎重に運用する必要があります。
友だち追加課金(CPF課金)は、ユーザーが広告主の公式アカウントを友だちに追加することで料金が発生する形式。ユーザー1人に友だち追加されるごとに、おおよそ100円から400円程度かかります。
友だち追加課金は、LINE広告特有の課金形式。定期的にメッセージを送ることで、簡易メールマガジンのように利用できます。
友だち追加は、広告のクリックよりさらに心理的なハードルが高め。より広告に興味関心があるユーザーのみをターゲットとし、コンバージョン率の高い広告運用ができます。
また、1度コンバージョンにつながったユーザーをリピーターにするためのフォローとしても利用できます。
動画広告の視聴回数(CPV課金)は、インプレッション課金(CPM課金)と同じく広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する形式。
ただし、インプレッション課金(CPM課金)とは異なり動画が規定秒数以上再生されなければ料金は発生しません。課金が発生するタイミングは3秒・5秒・最後までの3種類です。
動画広告は、静止画の広告よりも少し難しい広告形態。動画の作成にも費用や時間的なコストがかかるうえ、最初の数秒でユーザーの関心が引けなければ印象に残りにくいという特徴があります。
しかし、クリエイティブの質が高い動画広告を作成し、ユーザーの目に留まれば成果アップが期待大!静止画広告よりも情報量が圧倒的に多く、インパクトが与えられます。
LINE広告の費用はオークション形式で決まります。オークションへの入札方法は「自動入札」と「手動入札」の2種類があり、LINE公式の推奨は「自動入札」です。
LINE広告のオークションでは 、セカンドプライスオークションというオークション方式が採用されています。
セカンドプライスオークション とは、
1番高い金額で入札した広告主が(落札者)
2番目に高かった入札金額+1円で(金額)
広告を配信できるオークション方式のこと。
こちらを念頭に、それぞれを詳しく見ていきましょう!
自動入札は、予算と入札単価をあらかじめ設定しておくことで機械学習によって自動的に入札されるオークション方法。入札金額は、AIが自動で学習して最適な金額を決定し効率的に運用します。
自動入札には以下3つの戦略があり、もっとも重視するものを選択します。
機械学習で最適化されるのは以下の項目です。
工数の削減にもなり、LINE公式も推奨しているため特別な事情やこだわりがなければ自動入札の利用がおすすめです。
しかし、機械学習が最適化し精度をあげるためには40件以上のコンバージョンが必要。それまでは最適な入札がされないおそれがある点に注意しましょう。
主導入札は、あらかじめ設定したクリック課金(CPC課金)またはインプレッション課金(CPM課金)の単価で入札するオークション方法。
状況を確認しながら調整する必要があるので、広告運用の知識やスキルがない場合は自動入札を利用しましょう。
せっかくLINE広告に費用をかけるなら、効率よく配信したいですよね!
まずは、出稿までの流れや表示される場所を知って配信をイメージ!さまざまな機能も紹介するので、運用しやすそうなものにぜひチャレンジしてみてください。
LINE広告出稿までの流れは以下のとおりです。
1.広告アカウントを開設する
LINEビジネスIDを作成し、LINE広告アカウントを開設。審査があるので注意が必要です。
2.配信設定する
配信を希望するメディア、クリエイティブおよびランディングページを登録します。
3.クリエイティブ審査に通る
LINE公式の規定に則り、申込と掲載可否の審査を行います。審査には時間がかかることがあります。早くて数日、遅ければ10日以上かかる場合もあります。
4.配信開始
事前に登録した配信日時から広告が掲載されます。
LINE広告を表示できる場所は全部で14種類。SNS広告の中では最大規模です。
表示場所によって平均利用者数や利用者の層が異なるので、広告のジャンルによって適した表示場所を選びましょう。
ホーム | LINEアプリのホーム画面 |
トークリスト | 最も表示されているトークリストの最上部 |
LINE NEWS | LINEアプリ内のニュースページ、「LINE NEWS」アプリ、「LINE NEWS」WEBページ |
LINE VOOM(旧タイムライン) | LINE VOOM画面、投稿の間 (月間利用者数6,800万人) |
ウォレット | 「ウォレット」タブ (月間利用者5,400万人) |
LINEマンガ | LINEアプリ内マンガページ (ダウンロード数2,300万以上) |
LINEポイント | LINEアプリ内ポイントページ (月間3.2億ページビュー) |
LINE BLOG | ブログサイト 公式ブロガー2,500組以上 |
LINEチラシ | 地域情報、特売情報を閲覧できるメディア |
LINEクーポン | 約50,000店舗で利用できるサービス内 |
LINEマイカード | ポイントカードや会員証の管理サービス内 |
LINEショッピング | ショップ間 (ユーザー数3,500万人) |
LINE広告ネットワーク | ライフスタイル関連やマンガアプリなど多彩なジャンル内 (利用者数5,400万人) |
LINE Monary | お金に関するコンテンツを提供するサービス内 |
※参照元:LINE広告を1日1,000円から!SNS広告ならLINE|LINE株式会社(2022年10月時点)
LINE広告を配信する際により効率よく運用できるように、いくつかの機能が利用できます。それぞれの特徴を知って、活用してみましょう。
LINEデモグラフィックデータ配信
ターゲットの属性や興味関心をあらかじめ明確にしておき、年齢、性別、地域、興味や関心などで配信先を指定する機能です。
オーディエンス配信
端末の識別IDなど、ユーザーの情報を指定して区分化する機能です。
友だち追加
ユーザーがLINE広告から公式アカウントを友だち追加できる機能です。
LINE Dynamic Ads
ユーザーの商品閲覧履歴から興味関心を予想して配信する機能です。
LINE公式アカウントの友だち オーディエンス配信
公式アカウントの友だちから配信するユーザーを決定する機能です。この配信先をもとに接触したことがない類似オーディエンスも作成できます。
類似配信
友だち登録や商品、サービスの購入などなんらかのアクションがあったオーディエンス、登録した顧客情報と類似したユーザーに配信できる機能です。
リエンゲージメント配信
LINEアプリをインストールしているけれど、アクションがないユーザー、かつ過去に特定のアクションがあったユーザーに配信する機能です。
自動最適化配信
機械学習を利用し、設定した目標を達成できるように自動的に広告入札の最適化を行う機能です。
リーチ&フリークエンシー 、ブランドリフトサーベイ(予約型広告)
あらかじめ決めておいた配信場所や配信期間などの出稿予定に沿って配信する機能です。
日本国内で最も利用者の多いSNSであるLINE。その広告は、利用者の層・配信場所・配信機能が幅広いのでターゲティングしやすく、手軽に利用できるWeb広告です。
以前は最低出稿金額などの規定があったため、資金に余裕のある企業以外は手が出しにくいものでした。
しかし、現在は、
とLINE公式サイトにも明記されており、かなり手軽に利用できるようになりました!
とはいえ、決して安いとはいえない金額。Web広告の運用知識がないままだと、資金がムダになりかねません。
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