動画の低評価ボタンの押された回数を表示できなくすると
YouTubeが発表してから、ついに大多数のボタンで数が表示されなくなりました。
これによって、クリエイターが本当に守られるのか、
YouTuberとして活躍していたスタッフもいる弊社なので、率直に本人の意見を聞いてみた。
YouTubeは2021年11月10日にオフィシャルブログで
低評価数をユーザーには見れなくするとの発表をした。
このアップデートでユーザーは
低評価の「数」が見えなくなるだけで
低評価自体を付けることは出来る。
今回のアップデートの理由として
私たちは、クリエイターが成功し、安心して自分を表現できる、包括的で敬意のある環境を作りたいと考えています。これは、クリエイターを嫌がらせから保護し続けるために私たちが取っている多くのステップの1つにすぎません。
としており、クリエイターをいやがらせから守る為だとしている。
ここからはYouTuberとして活動していた弊社スタッフに色々と意見を記載してもらった。
実際にユーザーにどのような影響があるかというと
正直、「ほとんどない」と言うべきなのですが、、、そうではない可能性が高いです。
そもそもYouTubeは13歳未満の子供が見てはいけないという規約があることを
皆さんはご存じでしょうか?
ところが、その規約がしっかりと守られたことはほとんどなく
YouTubeのユーザーとして最も多い層は、そのような若年層です。
低評価もそうですが、わざわざ自分から動画を見に来ておいて
投稿主が見てもいないのにアンチコメントを残すような人はたいてい
「痛い大人」か「若年層」であるのが、自分のチャンネルを運営している時の印象でした。
正直、ある程度常識のある大人はわざわざ自分からストレスを貯めに来ません。
子供以上に日々を忙しく過ごしている人がほとんどなので
即、動画から離脱していきます。
そのような離脱ポイントは、低評価やコメント以上にしっかりとデータに残ります。
つまり、わざわざ低評価を付けるような「暇な人」か「痛い人」か「子供」が
低評価数が見れなくなったことによって、自身のストレスのはけ口として
コメント欄を荒らしてくるような可能性もあるので
あまりコメント欄の治安を気にしない投稿主の場合
普通に視聴しているユーザーも今までより目について気になってしまう可能性があります。
クリエイターにとってはスタンスによっては大きく影響する可能性があります。
だいぶその母数は減りましたが、まだまだ低評価を入れたくなるような動画を作り
視聴回数を増やしているチャンネルというものは存在します。
これは、YouTubeが低評価もユーザーからの貴重なアクションだと判断し
ある程度の数であれば動画の評価をマイナスにはせずに
むしろプラスにさえする場合もあったので
上手くこのようなアルゴリズムの隙をつく動画を作っているような人は居ました。
このようなスタンスであれば、大きく影響を受ける可能性は高いでしょう。
更に、先ほどユーザー側の影響でも書いた通り、
悪質なコメントが増える可能性も考えられるので
今まで以上にコメント欄の管理に手間をかける時間は増える可能性はあります。
YouTuber時代を振り返ると、とても大変でした。
もちろん、全ての人が大変というわけではなく
自分の場合、細かいことが気になってしまい、
悪い意味で常にYouTubeのことが頭から離れなくなってしまいました。
それこそ、低評価が増えることは最初は毎度、反省する機会になっていました。
しかし、YouTubeにはちゃんと動画の離脱タイミングが見れたり、視聴時間が見れる機能があるので
結局、低評価をつけられたところで、大勢の人が動画を楽しんでくれているのが分かり
いくつ低評価が付こうが、極端な数でなければ
いちいち気にしてしまうと、楽しんでくれている大勢の人たちの感じてくれている
チャンネル本来の魅力をつぶしてしまうことになります。
なので最終的には「低評価って何のためにあるんだ?」と感じていたのが率直な感想でした。
実際、知り合いのYouTuberたちに聞いても
ユーザーの付ける低評価数を判断材料に
動画の改善を行うクリエイターはあまりいません。
ユーザーにとってより良いYouTubeにしたければ
出る杭をたたくのではなく
お気に入りが沢山増えるように、
ぜひ、高評価や、ねぎらいのコメントをしてあげたほうがよっぽど建設的だと思います。