ソーシャルネットワークで広告を運用する際の選択肢でFacebook広告があります。実際、Facebook広告を出稿すれば、どの程度の効果を期待できるのでしょうか?
この記事では、Facebook広告の出稿を考えている企業のWeb担当者にとって、メリットやデメリット、広告の配信種類と始め方について解説していきます。
そもそもFacebook広告とは?
はじめにFacebook広告について、どのような広告なのか?見ていきましょう。
そもそもFacebook広告とは何でしょうか?
Facebook広告とは、SNSの1つFacebookを利用している登録ユーザーに向けた属性に合った広告コンテンツを提供していく仕組みの広告です。そのため、個人ユーザーの属性に合った広告で詳細にターゲティングを施策できます。
Facebookユーザー数の推移
次に、Facebook広告の配信先のFacebookのユーザー数の推移を見ていきましょう。Facebookは、国内だけでも活用するアクティブユーザーが2800万人に上ります。ユーザー数の推移は、2015年3月から、400万人の増加傾向です。
スマホでの利用が定着しつつあることから、今後も利用者が増えてくることが見込めます。
注意しなくてはいけないこと
今後の成長規模を期待できるフェイスブック広告を出稿する際の注意点は、広告の画像サイズと広告内に配置できるテキスト量です。
画像には、推奨サイズが設定されており、アスペクト比が9:16、または16:9であること。1200×628ピクセル以上になっています。
広告用の画像内に配置できるテキスト量の規定では、画像全体の20%以内に収めるようにしましょう。あらかじめ用意されているテキストオーバーレイツールを使ってテキスト量の確認ができます。
実際に表示される場所
Facebook広告はFacebook内のどこに表示されるのでしょうか?
実際にFB広告が表示される場所は、広告キャンペーンを作るときに選択することができます。
フェイスブック広告の掲載場所は、Facebookやインスタグラム、Audience Network、メッセンジャー、ストーリーズなどです。
Facebook広告のメリット
続きまして、Facebook広告を出稿するメリットについて見ていきましょう。
SNSの中でもユーザーが自分の行動を手軽に配信できるツールとして人数が増加傾向にある点もメリットになります。それ以外にフェイスシート広告ならではの出稿メリットを2点取り上げてみます。
ターゲティングの精度が高い?
フェイスブック広告のターゲティングは、アカウントの個人情報の信ぴょう性が高いため、精度の高さを期待できるでしょう。
本名や勤務先や出身地、出身校などパーソナルデータがアカウントに登録されていることから、属性に合った訴求ができるのです。
購買ファネルが優秀?
Facebook広告は、ユーザーによる消費行動の各段階に有効的な訴求ができます。それは、認知段階や検討段階、購入段階などすべての購買ファネルに有効的な広告出稿ができるでしょう。
Facebook広告のデメリット
次にフェイスブック広告のデメリットについて見ていきましょう。
Facebook広告のデメリットは、テレビや雑誌などの幅広い層への広告出稿ではない点です。そのため、幅広い認知には向いていません。
また、Facebook広告は新機能追加や広告設定の仕様変更の頻度が高いため、常に新しい情報を入手していく必要があります。つまり、広告運用を細かに対応していくイメージですね。
Facebook広告の配信種類
ファイスブック広告のメリットやデメリットに触れてきました。続いてFacebook広告の配信種類について見ていきましょう。全部で12種類の広告を紹介します。
リンク広告
リンク広告は、コンバージョンにつながる「購入はこちら」「詳細はこちら」ボタンを設置して、自社Webサイトに誘導するための広告です。
画像広告
画像とテキストで構成された広告になります。インパクトのある画像を使って興味を引くことができる広告です。
カルーセル広告
カルーセル広告は、単体の広告の中に画像や動画を複数活用できる広告になります。複数の画像や動画を活用できることから、広告にストーリー性を持たせることができるでしょう。
動画広告
動画広告は、動画を使った画像より情報量を多く伝えるための広告です。ただし、画像広告以上に制作に手間がかかります。
スライドショー広告
スライドショー広告は、10枚までの複数の画像をスライドショーとして配信する広告です。画像1枚より訴求効果があり、動画よりもデータサイズが小さい便利な広告になります。
キャンバス広告
キャンバス広告は、ユーザーが広告をタップすることにより、フルスクリーンでコンテンツ訴求ができる広告専用ビューワーが起動する仕組みです。
ダイナミック広告
ダイナミック広告は、リターゲティング広告のようにユーザーが、過去に訪れた広告主サイトの訪問履歴から関連性のある広告を自動配信していく広告になります。
コレクション広告
コレクション広告は、動画や画像の下に商品詳細画像が4点並び、購買意欲のあるユーザーにとっては、すぐに購入行動に移れるニュースフィード上に表示される広告です。
リード獲得広告
リード獲得広告は、ユーザーへのフォーム入力を促す誘導広告になります。入力フォームと言ってもユーザーの入力項目は、フェイスブックに登録されたアカウント情報により自動で反映されるため手間がかからない分、リード獲得の成果が出やすい仕組みです。
近隣エリア広告
近隣エリア広告は、実際に店舗エリア近郊にいる場合に訴求されるエリア探知広告になります。近隣にいるため、道順などルートアクセスや電話番号まで表示されるなど、追加機能を自由に選べます。
クーポン広告
クーポン広告は、広告に期限のついたクーポンを追加して、より購買意欲を高めることができる仕組みです。自動でクーポン期限が設定される機能が特徴になります。
アプリインストール広告
スマートフォン用のモバイル端末アプリのインストールを促す広告です。アプリインストール広告は、モバイル端末にアプリが導入されていない新規ユーザーにのみ表示される広告になります。
各広告の課金対象
- クリック課金・・・広告のクリックにより発生する
- 最適化インプレッション課金・・・広告主が希望するユーザー行動につながる表示課金
- アプリインストール課金・・・広告経由でのインストール回数で課金
- いいね!課金・・・Facebookページの「いいね!」ボタンのクリックで発生
- 動画再生課金・・・広告主の動画が再生されると発生
- エンゲージメント課金・・・投稿に対してのユーザーの行動により発生
Facebook広告のターゲティング
次にFacebook広告によるターゲティングについて紹介しましょう。
ここでは、「地域」と「ビジネス所在地」によるターゲティングを取り上げます。
地域によるターゲティング?
地域によるターゲティングで可能な設定は、次の通りです。
- 居住地域内に登録された全員
- 地域内に住んでいるユーザー
- 指定地域に滞在しているユーザー
- 指定地域内に旅行中のユーザー
上記の指定ユーザーを「国・地方・都道府県・市区町村・郵便番号」などで設定することができます。
ビジネスの所在地によるターゲティング?
続いて、ビジネスの所在地によるターゲティングです。フェイスブックのビジネス所在地をビジネスマネージャーの活用により、追加設定することができます。
また、ビジネス所在地エリアの人口統計データを活用が可能です。性別や既婚または未婚、交際ステータス、学歴、勤務先などでユーザーを指定することができます。
興味関心
ビジネスの所在地にて人口統計データを設定したうえで、さらに興味関心の絞り込みまで設定が可能です。アクティビティや所属グループ、趣味・関心リストなど個人的な趣向をターゲティングできます。
カスタムオーディエンス
さらに、ビジネス所在地によるターゲティングでは、保有する既存の顧客リストをフェイスブックデータと連動させることが可能です。
Facebook広告の始め方
最後にFacebook広告の始め方について解説します。
ビジネスアカウントの解説方法
まず、個人でも法人でも必要になるフェイスブックページを開設しましょう。次に広告運用に必要な「ビジネスマネージャ」を作成します。
ビジネスマネージャにより、広告が複数でも管理運用できるビジネスアカウントの作成ができるのです。
ピクセルの設定方法?
続いて、Facebook広告のピクセル設定について紹介します。
JavaScriptを使用しているFacebookピクセルは、広告のキャンペーンによるターゲット設定を測定することができるのです。
また、最終的なコンバージョンを設定することにより、ユーザーの行動を追跡して広告キャンペーンの効果測定ができます。
Facebookピクセルでは、コンバージョンのトラッキング機能や広告配信とコンバージョンを最適化する機能、データを活用したリターゲティング広告作成機能などが活用できるのです。
「Facebook 広告」まとめ
いかがでしたでしょうか?Facebook広告は、Facebookの特性を生かした個人ユーザーの属性に合ったターゲティングの精度の高さが期待できるのです。
多様化の進むユーザーの購買行動に効果的な広告の運用を考えているウェブマーケターにとって、フェイスブック広告は高精度なターゲティングができる広告出稿になるでしょう。
この記事を書いた人
絵鳥 彰太郎
Webマーケティング、デジタルマーケティング関連の記事執筆に注力しています。
常に目の前にあるモノを常識として捉えない姿勢。違った角度から見ることをモットーとしているコンテンツメーカーを目指して日々邁進する男性ライターです。