Facebook広告に限らず、どんなWeb広告でも重要なのがターゲティングです。
Web広告は基本的に検索に使用したキーワードや訪問回数の多いサイトなど、ユーザーの行動に合わせて配信されますが、このユーザーの行動のうち、自社の商材に興味がありそうなユーザーを選ぶことをターゲティングといいます。Facebook広告の場合、このターゲティングは通常のWeb広告に比べて細かく設定できるため、広告のコストパフォーマンスが高いのが特徴です。
というわけで、Facebook広告におけるターゲティングの設定方法について解説していきます。
目次
Facebook広告では、まず広告を作成するにあたり、オーディエンスの設定を行う必要があります。
このオーディエンスというのはある一定の行動を行っている、またはあるカテゴリに属している集団を表しており、ターゲティングの手段として用いられている方法です。オーディエンスを設定することでFacebook広告にターゲティングを行うことができますので、まずはこちらの設定を行っておく必要があります。
それでは、Facebook広告に実際にオーディエンスを設定していきましょう。
どのキャンペーン目的を選んでも新しくキャンペーンを作成すると、このような設定項目が表示されますが、こちらがオーディエンスの設定画面です。
ある程度運用していればあらかじめ使っていたオーディエンスを流用することもできます。もちろん最初からオーディエンスを無理に設定する必要性はないのですが、今回は設定するやり方でお伝えしたいと思います。
まず、新規作成をクリックするとこのような項目が表示されるので、カスタムオーディエンスを選んでください。
すると、このような項目が表示されますので、目的に合わせて選択していきます。
今回はウェブサイトトラフィックを選択してみましょう。こちらは少しわかりずらいかもしれませんが
要は一度サイトに訪れた人のデータを溜めておいて、その溜まったデータに対して広告配信を行う、
いわゆるリターゲティング広告だと思っていただけたらと思います。
ウェブサイトトラフィックを選択すると、このような設定画面が現れます。
今回は自社のサイトにアクセスしたことがあるユーザーを対象にしますので、ウェブサイトトラフィックの項目を「特定のウェブページにアクセスする人」に設定してください。
後はURLと何日以内にアクセスしたか、そしてオーディエンスの分類を行うためにもわかりやすい名前を付ければOKです。
(例:〇〇以内にサイト訪問したリストなど)
カスタムオーディエンスの設定が終わると、このように表示されます。
後は地域の設定、年齢層、性別、言語などを設定すれば基本の設定は完了です。オーディエンスの設定には、この他に「類似オーディエンス」というものもありますが、そちらについては動画をご覧ください。
基本設定が終わったら次は詳細ターゲットの設定を行います。もちろんここも、カスタムオーディエンスが設定されていたら無理に設定する必要性はありませんが、一応、説明ということで手順をお伝えします。
「参照」をクリックするとこのように利用者層や趣味、関心、行動などのカテゴリが表示されますので、自社の狙っているユーザー層を設定してください。
今回は会社などのウェブサイトの作成や、Web広告の管理委託を目的として想定していますので、「オーナー経営者」を対象にしました。少しわかりづらいのが、「肩書き」や「役職」、「勤務先」や「興味・関心」というカテゴリでも「オーナー経営者」というものを選ぶことができます。最初はどれを選んだらいいのかわからないかと思うので、出たものは全て選択しても構わないかと思います。
こちらのターゲット設定については、複数のカテゴリを設定することができますので、宣伝したい内容に合わせて追加していってください・
最後に、「つながり」を設定しておきます。もちろんこちらもも、他が設定されていたら無理に設定する必要性はありませんが、一応、説明ということで手順をお伝えします。
これは、自社のFacebookページとどのようなつながりがあるかを設定する項目で、「いいね」をした人、していない人などを設定可能です。
自社のFacebookページに「いいね」をしてくれた人なら少なくとも自社に対して悪い印象は持っていないでしょうから、対象にしておいた方が良いでしょう。
オーディエンスの設定は以上になります。
色々なサイトや書籍などを見ているとなんだか難しそうな印象がありますが、設定そのものはそれほど難しいものではありません。どちらかと言えば自社の商材に興味がありそうなユーザーを絞り込む方が難しいので、広告を作成する前にある程度ユーザー層について調査しておいてください。
さて、Facebook広告におけるターゲティング方法について説明を行いましたが、オーディエンスとターゲティング、そしてWeb広告業界で良く用いられるセグメントとはどんな意味なのでしょうか?
これらの言葉は全て広告をどういったユーザーに表示させるかに関わる言葉ですが、それぞれ対象となる範囲が違います。
オーディエンスとは、上で説明したとおり、ターゲティングに関係する言葉です。
ターゲティングとは、キーワードや行動、ユーザー層など、広告を出稿する相手を選択することを表しており、オーディエンスは広告を受け取る側、つまりユーザーを表しています。
例えばですが、あるユーザーがWeb広告の代行を行っている会社やWeb広告に関する情報サイトをよく見ているとしましょう。すると、ウェブブラウザにアクセス履歴が蓄積されていきます。
このアクセス履歴を利用して興味の有る無しを判断し、一定のユーザー層にカテゴライズしたものが「オーディエンスデータ」です。ウェブサイトを色々回っていると、特定の広告が良く表示されることがあります。
これは、特定のカテゴリに属しているサイトにアクセスすることで、その分野に興味があるだろうと広告サービスから判断されたために特定の広告が多く表示されるようになるのです。
このように、ある行動を頻繁に行うユーザー、または特定のユーザー層をひとまとめに表すものが「オーディエンス」、ある特定の行動を行うユーザーを対象として広告を出稿することを「ターゲティング」といいます。
さて、Facebook広告に限らず、Web広告では「セグメント」という言葉もよく使われています。
このセグメントという言葉、オーディエンスとよく似た使われ方がされることもあるのですが、こちらはユーザーの情報を個別に分類したカテゴリ分けを表す言葉です。オーディエンスの設定の際に「詳細ターゲット設定」で年齢や役職、勤務先などが設定できるのですが、こちらがセグメントの設定になります。
オーディエンスは特定の行動を取った、取っている不特定多数のユーザーを表す言葉になりますが、セグメントは特定の分類で判別出来る人を表す言葉です。
特にFacebook広告では、Facebookに登録したユーザーの個人情報を元に広告の表示設定を行うことができるため、セグメントの設定が重要になります。
年齢、役職、性別、興味のある事柄など、自社の宣伝目的に合ったユーザーにピンポイントで広告を表示させるために、セグメントを上手に活用しましょう。