ウェマー!でも紹介しましたが、Facebook広告にはコンバージョン以外にも10種類のマーケティング目的が設定できるようになっており、使い分けることでより広告の効果を高めることができます。Facebookに広告を出す場合、まずは広告キャンペーンにおけるマーケティングの目的を決めなければいけません。なのでこの記事では、Facebookで広告を運用する方法や使い分けについてご紹介していきます。
それでは、Facebook広告のマーケティング目的の紹介と、上手な使い方の例を見ていきましょう。
目次
Facebookで広告を運用する場合、まずはキャンペーンの作成を行います。その際に最初に設定を行うのがこちらの「マーケティングの目的」です。
マーケティングの目的は、大きく「認知」「検討」「コンバージョン」に分けられており、さらにその項目の中から自社の目的に合ったものを選ばなければいけません。
まず、「認知」についてですが、こちらは自社の名前を知って貰う、または商品名を知って貰うために用いられる目的です。
そのため、実際に売り上げに直結する可能性は低いのですが、自社の商材について覚えて貰うことで将来的な利益を得ることができるようになります。
続いて、「検討」ですが、こちらは既に自社のことについて知っている方、または実際に自社で扱っている商材を使おうかどうか迷っている方向けの宣伝方法です。何か目的があってサービスを探しているユーザーに対して、自社の商材を比較検討して貰うために用いられます。
認知に比べて売り上げに繋がる可能性が高い目的ではありますが、比較検討する場合には会社そのものや商材の知名度、認知度も影響してくるため、ある程度商材や会社について知られていなければ思ったほどの効果は得られないかも知れません。
最後の「コンバージョン」は実際に商品を販売する、来客者や問い合わせの件数を増やすことを目的として宣伝を行う場合に用いられる手段です。
ネットショップや小売店、その他サービス向けの宣伝方法ですので、売り上げに繋がる可能性が最も高いマーケティングの目的でもあります。しかし、こちらも自社や商材の知名度、サイトの知名度などが低い場合にはあまり効果は期待できません。
「マーケティングの目的」を大まかに決めたら、次は詳細な目的に合わせて項目を選んでいきましょう。
とはいえ、項目の名前を見るだけでは広告で何が変わるのか、どんな成果が得られるのかわかりにくいので、簡単ではありますが、各項目で何ができるのか、どんな成果が得られるのか、広告はどのように表示されるのかについて説明したいと思います。
こちらの項目をマーケティングの目的に設定した場合、自社の広告が表示されやすくなります。
とは言っても不特定多数に対して広告を表示させるのでは無く、広告を覚えやすい、つまり広告に興味を示しやすいユーザーを対象に広告を多く表示させるのです。そのため、より効果的に自社、または商材についてユーザーに記憶して貰える可能性が高くなるでしょう。
この項目を選ぶと、できるだけ多くのユーザーに対して広告が表示されるようになります。
言い方は少し悪いですが、とにかく誰でも良いから自社のブランドについて知って欲しいという場合に用いる項目です。表示される回数、範囲が大きくなるため、ユーザーの目に触れる機会が増えますが、その分費用もかかってしまいますので、予算にある程度余裕がある場合に利用しましょう。
こちらも「リーチ」と同じくある程度広告を広く表示させる設定になりますが、名前の通りこちらで設定した地域に住んでいるユーザーに対して広告が表示されます。そのため、実際に店舗を構えている場合や、サービスの提供エリアが決まっている場合などに用いると良いでしょう。
全国展開している場合や、通信販売の場合はこちらより上で紹介した「リーチ」の方が効果的です。
トラフィックはウェブサイトの利用者を増やす、またはアプリなどのダウンロード数を増やすことを目的として選ぶ項目です。
「コンバージョン」と利用目的が似ていますが、こちらはアプリの使用履歴や興味のあるユーザーに絞って表示されるため、より効率的にユーザーを誘導できるという利点があります。同様に「アプリのインストール」という項目もありますが、こちらはよりアプリのダウンロード数に特化した設定となるため、目的に合わせて使い分けると良いでしょう。
「エンゲージメント」はできるだけ投稿内容やWebページを多くのユーザーに見てもらうための手段です。クーポンサイトやイベントの告知など、できるだけ広い範囲に宣伝したい場合に用いると良いでしょう。企業ページそのものを宣伝することもできるので、「認知」より積極的に自社について宣伝したい場合にもおすすめです。
こちらは自社で用意した動画を宣伝する項目になります。製品発表会や商品紹介動画などに誘導することでより自社の商材について知って貰い、選択時に選ばれる可能性を高めることができます。
また、イベント関連なら実際に参加した方の感想やイベントの雰囲気などを伝えることで次のイベントへの参加を考えている方への訴求力を高めることもできるでしょう。
Web広告というとサイトへの誘導やアプリのダウンロードなどを目的とすることが多いのですが、こちらの項目は興味を持ったユーザーの連絡先などを得ることを目的としています。
連絡先の収集というと迷惑メールなどのイメージがありますが、こちらは実際に広告内に問い合わせフォームを設置し、そこに入力したユーザーのみが対象となるため、興味の無いユーザーの情報が集まることはありません。
Web広告というと出すだけで効果あるコストパフォーマンスの良い宣伝手段だと思われがちですが、実際にはこれらのマーケティングの目的を使い分ける戦略的な広告の運用が必要です。
Web広告で成果を得るためには、まずは「認知」で知名度をあげ、「検討」できるよう商材に触れる、調べる機会を作り、「コンバージョン」で実際のユーザーの行動に繋げていくという流れが大切となります。
「認知」「検討」「コンバージョン」のどの項目に力を入れると効率が良くなるかは、ビジネススタイルや会社の状態、商材の特徴などについて分析していかなければいけません。
とはいえ、最初は広告の設定方法だけでも覚えることが多いため、分析となるとなかなか独学では難しいのが現実です。