自社のサービス紹介や最新情報などの記事をユーザーへ発信する「企業ブログ」を運営する会社は増えています。
企業ブログはコンテンツマーケティングの一部なので、集客効果が期待できます。
ここでは、企業ブログ運営の目的やメリット・デメリット、運営上の重要ポイントを紹介します。
企業ブログとは
企業ブログとは、ユーザーやクライアントに役立つ最新情報やノウハウを企業が発信するブログです。社内イベントや連絡事項などをアップするスタッフブログや社長ブログとは異なります。
ユーザーにとって有益な記事などのコンテンツをWebサイトで発信し、問い合わせや購入につなげるコンテンツマーケティングには、企業情報を発信する企業ブログも含まれます。
企業ブログは、コンテンツマーケティングをおこなうとき、知名度アップやブランディングのための自社メディアであるオウンドメディアの一部として機能するのです。
企業ブログの目的
企業ブログの目的は、クライアント(顧客・取引先)や、クライアントになる見込みのあるユーザーと「つながる機会を持つ」ことです。
そのため、ユーザーの抱える課題・悩みを、自社ノウハウや商品を使って解決する方法を紹介するなど、ユーザーが欲する情報を投稿します。
このような発信を続けることで、商品購入や知名度アップの効果が期待できます。ただし、発信内容はターゲットとする顧客層によって異なります。
たとえば、消費者向けの小売では人気商品の紹介や便利な利用法の解説を、法人向けメーカーでは製品・技術情報などを発信します。
「ユーザーはどんな情報を必要としているか?」を考え、自社商品を知らないユーザーにも興味を持ってもらうのが目的です。
企業ブログのメリット
企業ブログ運営の主なメリットは「集客、知名度アップ、ブランディング」が可能な点です。詳しく解説していきます。
安い広告費で大勢に宣伝できる
企業ブログでは、商品・サービスについての様々な情報を日々更新するため、企業情報を掲載するだけの会社ホームページよりも多くの人に見てもらえる確率が高いです。加えて、ブランディング効果もあります。
狙ったキーワードで上位表示されたり、話題になりSNSなどで拡散されたりすると、影響力はより高くなります。(詳しくは「運営する上で大切なコト5つ」で解説しています)
このため、広告よりも安い費用での宣伝が可能です。文章力は関係なく、情報をわかりやすく書ければ良いので、ライターに依頼しなくても作成できます。
ブログを始めるにはサーバー料金などの初期費用がかかりますが、それ以降かかる費用はほぼありません。中小企業でも、やり方次第では大企業よりアクセスの多いブログになる可能性があります。
集客・売上アップにつながる
検索から来るユーザーは悩みを持っているため、顧客になる可能性が高いです。自社商品・サービスを使った悩みの解決方法をブログでしっかり伝えると、購入につながります。
また、ユーザーが企業ブログで問題解決できた経験をすると、その企業への信頼感ができます。このような関係作りが見込み客を増やし、売上げアップにつながっていきます。
企業ブログのデメリット
企業ブログには、次のような知っておきたいデメリットもあります。
成果が出るまで時間がかかる
アクセスを集めるためには、継続して記事を投稿し、数を増やす必要があります。
問い合わせ数を増やすには良質な記事を作成し、アクセスが下がったら修正などの試行錯誤をくり返します。そのため、結果が出るまで時間が必要です。
また、購入したくなる記事を書けるようになるまで時間がかかる場合も。メインの仕事よりも労力がかかる作業になることもあります。
費用対効果を予想しにくい
どの記事にどれくらいの反応がくるか、中々予想できません。短時間で書いた記事にアクセスが集まる、反対に労力をかけて書いた記事の反応が悪いなどのこともあります。
時間をかけた分効果が出るわけではないため、あきらめずに続ける心意気が必要です。
企業ブログの運営する上で大切なコト5つ
企業ブログ運営を成功させるため、次のポイントをおさえるのが大切です。
KPIを設定する
企業ブログ運営の目的をはっきりさせ、KPI(目標を達成するための基準)を設定します。
自由度の高いブログでは、目標がぶれないよう「何を達成したら成功とするか?」を決めることが大切です。
たとえば、認知度アップが目的なら、アクセス数やSNSでのシェア数を目標設定しPDCAサイクルを回します。購入・申込が目的なら、クリック数の目標を決め、「欲しい」と思わせる導線作りに注力するなどです。
ターゲットを明確にする
「誰に向けた記事を書くのか」意識しながら作成するのは重要です。
たとえば、掃除用品を売りたい場合、「家具の汚れに困っている」ユーザーをターゲットに設定し、困りごとの解決案を執筆します。
ターゲットの年齢・性別を決めるのもおすすめです。20代男性をターゲットにするなら、その層に刺さる表現や画像選びをおこないます。
質の高い記事を作成する
ユーザーの興味をひき、有益な情報が読みやすく掲載された高品質の記事を継続してアップするのが重要です。
「良い情報がない」「わかりにくい」と思われてしまうとユーザーはすぐに離脱し、二度と戻ってきません。Web上に情報はいくらでもあるので、少しでもこのように判断されると、せっかくアクセスされてもユーザーは他へ行ってしまいます。
タイトルや画像なども工夫し、ただ読まれるだけでなく、コンバージョンやファンにつながる記事を作る必要があります。
SNSで情報を発信する
新しい記事を投稿したら、TwitterやFacebookなどのSNSで通知します。ブログへアクセスしてもらうために、SNSでも日頃から情報を発信するのが大切です。
たとえば、Twitterの文字数は140文字が限界なので、短くまとめたお役立ちネタや最新情報、画像を日々アップし、フォロワーを増やします。
SEO対策をする
質の高い記事を書いても、アクセスしてもらえないと意味がないですよね。
SEO対策には様々な方法がありますが、ブログで特に重要なのは、ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを設定し、それに沿った内容で記事作成することです。
また、ブログ内で関連記事をリンクする、外部のWebサイトにブログへのリンクを貼ってもらうといったリンク対策も重要です。
まとめ
広告とは異なる方法で、しかも広告よりも安く顧客獲得できる方法が企業ブログです。お役立ち情報を発信し、ユーザーを惹き込むマーケティングは大きな可能性を秘めています。
さらに、オウンドメディアの1つでもある企業ブログは企業の資産にもなるため、大きな価値があります。
企業ブログ運営などのやり方がわからない、成果が出ないなどの場合は、Webマーケティングのプロへアドバイスを依頼する方法があります。いちどのカウンセリングでサイトアクセスが大幅に改善することもあるため、おすすめです。