Facebook広告を設定する際に、最初に行うのがFacebookピクセルの作成と設定です。Facebookピクセルを設定しておくことで、広告キャンペーンのターゲット層を測定し、広告をより効果的に運用することができます。
この記事では、Facebookピクセルの設定方法と、基本的な使い方について説明していきます。
目次
Facebookピクセルとは、Facebook広告が提供しているJavaScriptのコードのことです。このコードをサイトに追加することで、自社のサイトにアクセスしたユーザーの行動などを追跡、記録することができるようになります。
Facebook広告では、Facebookピクセルによって取得した情報を元に、自社サイトの目的に沿ったアクションを行ったユーザーと同様の行動を取る可能性が高いユーザーに向けて広告を重点的に表示するといった最適化を行ってくれるのです。
また、ユーザーがどのようなアクションを行ったか、どんなデバイスを使ってアクセスしたかなどの情報も細かく確認できます。
自社サイトで好ましいアクションを行ったユーザーの情報を分析することで、よりターゲティング設定を細かく行えるようになり、コストパフォーマンスを向上させることもできるでしょう。
それでは、自社サイトにFacebookピクセルを実装する手順を見ていきましょう。まず、最初に行うのはピクセルの作成です。
既に広告セットを作成している場合は、広告マネージャの「ピクセル」タグへ移動し、「ピクセルを設定」をクリックしてください。
「ピクセルを設定」をクリックすると、このようなウインドウが表示されますので、「コードを貼り付け」を選択します。
すると、次のページでウェブサイトに記述するためのコードが表示されますので、そちらをコピーしてメモ帳などにペーストしてください。このコードはベースコードといい、ウェブサイトの全てのページに記述する必要がありますので、各ページの<head></head>タグの間に挿入しておきます。
WordPressのようなツールでウェブサイトを作成している場合は、ウェブサイトテンプレートの<head>タグの間に記述しておけば全てのページに適用できるのでおすすめです。
Facebookピクセルは、上で紹介したベースコードに標準イベントコードを組み合わせることで構成されています。
標準イベントコードとして利用できるコードは9種類用意されており、こちらを先ほどサイトに記述したベースコードに追加することでより細かくアクションをトラッキングすることができます。
標準イベントコードを記述する箇所は、先ほどベースコードの中ほど、「fbq(‘track’,’PageView’);」のすぐ下です。
例えば、メーリングリストなどに登録したというアクションをトラッキングしたい場合は、こちらに「fbq(‘track’, ‘CompleteRegistration’);」と記述することでサービスへの登録を行ったというアクションを記録することができます。
標準イベントコードは特定のアクションをトラッキングするために使用するコードですので、ページごとに使い分けなければいけません。
Facebookピクセルでは、標準イベントコードから送られてくる情報を元に広告の運用方法が決定されますので、使用するコードを間違えたり、配置箇所にミスがあると正確な情報を取得できなくなってしまいます。
自社サイトの構成を確認し、どの標準イベントコードをどのページに記述すれば正しい情報が取得できるかどうか、設置前に調査しておきましょう。
ピクセルコードの記述が終わったら、想定通り動作しているかどうかを確認していきます。まず、ピクセルコードを埋め込んだページにウェブブラウザでアクセスしてください。すると、埋め込んでいるピクセルによってFacebookに情報が送信され、広告マネージャの「ピクセル」ページに情報が表示されます。
こちらが実際にFacebookピクセルを設置したページにアクセスしてから「ピクセル」ページを確認した際のグラフの変化になりますが、しっかりアクセスの履歴が表示されています。
このグラフの下には、さらに詳細なデータも表示されており、標準イベントコードやアクセスしたページのURL、ドメイン、ユーザーが使用しているデバイスなどの細かい情報を確認することができます。
今回のテストでは基本となる「PageView」イベントのみを計測していますので、ページを表示するだけで「イベント」欄にカウントされています。実際の環境でテストを行う際には、アクセスしたページと標準イベントコードが適切に組み合わされているかを確認してください。
Facebookピクセルを設定すれば広告マネージャでユーザーのアクションを確認することができるようになりますが、広告の最適化のためには広告セットに作成したピクセルを登録しておく必要があります。
例えば、メールマガジンへの登録を目的として広告セットを作成しているなら、「登録を完了」を選択してください。すると、「登録を完了」の標準イベントコードで取得したアクションと同じ行動を取る可能性が高いユーザーに対して広告を表示させるように最適化されていきます。
これで登録を完了する事ができました。広告をより効果的に発信していくのに重要な部分なので是非、押さえておくべきポイントです。Facebook広告を出される際は、是非使ってみてください。