この記事では、スポンサードサーチの設定から引き続き、次に設定するYDNの設定方法の説明をしています。
YDNとはサイトやスマホアプリなど、Yahooまたは提携サイトにバナー広告を出稿するためのサービスです。基本的な設定方法はスポンサードサーチとほとんど一緒ですので、スポンサードサーチの設定を行った経験があれば特に問題無く設定できると思います。
それでは、YDNを設定していきましょう。
まず、このようにページ上部のタブから「YDN」を選択し、「キャンペーン管理」をクリックしてください。
するとこのようなページが表示されますので、表示内容選択から「キャンペーン」を選び、「+キャンペーン作成」をクリックします。
「キャンペーン作成」ページが表示されますので、広告掲載方式及びキャンペーン名などを設定していきます。
広告掲載方式については、インタレストマッチ、ターゲティング、インフィード広告の3種類がありますので、好みや戦略などにあわせて選びましょう。
各掲載方式の詳細についてですが、インタレストマッチは検索キーワードに対応して広告を表示させる方法、ターゲティングは行動や地域など、あらかじめ設定した設定に近いユーザーに広告を表示させる方法、インフィード広告はSNSやモバイルサイトのフィード内に表示させる広告となっています。
フィード内というと少しわかりにくいかも知れませんが、YahooJapanのモバイルサイトなどによくある、記事の間に表示される広告のことです。
ユーザーの目に付きやすいため、クリック率が高いというメリットがありますが、タイトルなどの設定次第ではユーザーがだまされたと感じてしまうので、注意しておきましょう。
今回は初回設定ですので、まずは基本となるインタレストマッチで設定していきます。
広告掲載方式をインタレストマッチに設定したら、他の項目についても入力してください、設定方法についてはスポンサードサーチと同様です。
入力が終わったら「保存して広告グループ作成へ」をクリックして次に進みます。
保存が完了したら、こちらの広告グループ作成ページが表示されますので、必要事項を入力していきましょう。
デバイスについては広告戦略次第では絞った方が有利なのですが、広く広告を出稿したいなら全てのデバイスのままで大丈夫です。もしiOS用アプリを宣伝したいなら、スマホとタブレットかつiOSに絞り込むと良いでしょう。
基本情報の項目の最後にある画像自動付与の設定は、設定した広告にYahoo側が自動で関連画像を付与してくれるシステムです。
文字だけの場合に比べ、目立ちやすいので設定しておくと、より目に止まり効果的な広告となります。
インタレストマッチで設定した場合も、ターゲティングの設定を行っておきましょう。インタレストカテゴリーはYahooが広告を出稿しているサイトをジャンル別にまとめたものです。
詳細に設定することでより興味のありそうなユーザーに向けて広告を表示させることができるので、自社の商品やサービスにあったジャンルを設定してください。
サイトカテゴリーの項目は、インタレストカテゴリーと同じような設定内容ですが、こちらはもう少し広い範囲での設定です。
例えばですが、インタレストカテゴリーで自動車関連を設定し、こちらでニュース、情報系の項目を設定すると、自動車関連ニュースに自社の広告が表示されます。項目が多いので多少設定は面倒ですが、自社の宣伝内容に関係しそうなサイトにはできるだけチェックを入れておいた方が良いでしょう。
残りの設定はスポンサードサーチのターゲティングと同じ設定方法となりますので、同じ内容を登録しておきましょう。入力が終わったら「保存して広告作成へ」をクリックして次へ進みます。
続いては広告の作成です。こちらの設定もスポンサードサーチとあまり違いはありませんので、必要な項目を順番に埋めていきましょう。
タイトル及び説明文の項目については、スポンサードサーチより文字数が少ないので多少難しくなりますが、前回ご紹介した動画などを参考にしてユーザーの注目を得られる文章を作ってください。
この設定が終わったらYDNでの広告出稿設定はひとまず完了となります。
キャンペーン管理ページの「広告」の項目に、先ほど作成した広告が表示されているか確認してください。表示されているようなら審査が終わり次第、実際に広告が各サイトに配信されるようになります。
もし、インタレストマッチ以外の掲載方式を追加したい場合は、新規にキャンペーンを作成し、同じように設定を入力していけばOKです。
YDNではスポンサードサーチと違い、検索キーワードでは無く、ターゲティングによる絞り込みで広告を表示させるユーザーを決めています。
そのため、ターゲティングの設定次第ではいくらタイトルや広告文が魅力でもクリック率やコンバージョン率が向上せず、無駄に費用がかかってしまうのです。
このような無駄な費用を発生させず、低いコストで高いリターンを得るためには、自社の広告をどんなターゲットに向けて表示させるかということをよく考えておかなければいけません。
また、同じカテゴリに属するユーザーでも、訪問しているサイト次第でどの程度関心があるかが変わるため、どのサイトに表示させればより効果的かも分析しておく必要があります。
例として、自動車販売店の広告を出稿する場合で考えてみましょう。
同じ自動車に興味のあるユーザーをターゲティングする場合、F1やWRCなどの自動車レースに関するサイトを見ているユーザーと、中古車情報サイトや各自動車メーカーのサイトを見ているユーザーではどちらがより広告に興味を持って貰えるでしょうか?
単純に考えるなら自動車販売サイトやメーカーサイトを見ているユーザーの方がより購入という目的に違いと考えられます。しかし、このような成果を得やすいユーザー層はあまり数が多くないため、どうしても同業他社との入札競争になりがちで、契約一件あたりの費用が高くなってしまう可能性が高いのです。
逆に、自動車レースに興味があるユーザーの場合、数は多くても実際に自動車を購入しようとしているユーザーはあまり多くないかもしれません。
しかし、このようなサイトを見ているユーザーは潜在的に自動車に興味があるユーザーですので、自社サイトに呼び込むことができれば購入してくれる可能性は平均より高いと考えられます。
また、直接的に自動車販売に関係しないサイトですので、競争相手が少なく、広告の入札価格は中古車情報サイトや自動車メーカーサイトに比べて安くなるでしょう。
このようなサイトに出稿することで、より目的に近いサイトに広告を出稿した場合に比べ、安いコストで成果を得ることができるかもしれません。広告を出稿する媒体選び、及び分析は手間がかかりますが、時間をかけた分だけの成果が得られる大切なポイントです。